競争優位の正しい解釈

競争

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競争優位とは?

マーケティングを志す人ならマイケル・ポーターという学者をご存知だと思います。

競争戦略について、先だっても書きましたが、その概念を世界に発表し、戦略を語るときに欠かせない存在となりました。

ポーター氏をなぜ学ぶのかというと、100年持続する事業を作りたいからです。

100年続けるには、勝ち続けなくてはなりません。そういうと、相手を打ち負かすという意味に捉えられますが、勝ち続ける意味はもっと深い。

戦わずして勝てるように環境を作るのです。

正しい競争は、勝敗を競い合うのではなく、独自性を磨き自社ならではのマーケットを築くこと

ポーター氏はそのように考えています。

では、どうすればいいのか?

5つの競争要因で業界分析をして、その中で「競争優位」をもつことがひとつ。

競争優位をもつ企業

『[エッセンシャル版]マイケル・ポーターの競争戦略』(ジョアン・マグレッタ著・櫻井祐子訳/早川書房)の中で、ポーター氏が考える競争優位をもつ企業とはどんなものか、端的に書かれています。

真の競争優位をもつ企業は、競合他社に比べて低いコストで事業を運営しているか、高い価格を課しているか、その両方だ。

これは、何を意味するかというと、競合他社よりも仕入れや人件費、生産コストを低く運営する能力があるか?

競合他社よりも高値で販売できる能力があるか?を問われるということです。

相対的コスト

ポーターの戦略の目的は、卓越した業績を実現すること=収益をあげること。

これに尽きます。

相対的コストとは、競合他社と比較して仕入れや人件費、生産コストを低く運営できるかどうか

競合他社よりそれが低ければ、勝つということです。

相対的価格

逆に、競合他社よりも高く販売する能力があれば、勝てる。

相対的価格とはそういうことで、それを実現するのに必要なのが独自性、価値を生み出すことであり、相手を打ち負かすことではないんですね。

相対的コストと相対的価格を自社に有利なように変えて、プラスの価値を生み出したとき、戦略では定義上、競争優位を生み出したことになる

飲食店であれば、他店よりも仕入れが強く、生産能力も高いこと。

さらに他店よりも独自の価値を生み出し提供価格を高く設定できること。

上のいずれか、あるいは双方できれば、競争優位を生み出したといえます。

バリューチェーン

具体的に、どうやって競争優位を生み出していくのか?

それを判断するために必要なフレームワークがあります。

バリューチェーン(価値創造)です。

固い言い方で説明すると、

企業が製品を設計、生産、販売、配送、サポートするために追行する活動の集合。

飲食店であれば、食材を仕入れて、下ごしらえして、料理して、提供して、サービスしてと、価値創造に関わる一連の流れのことです。

バリューチェーンについては、もっと深い理解が必要になってきますので、また別の機会に書きますね。

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