ホームページ制作は納品がゴールではない|頼む前に決めたい3つの目安

「ホームページ制作は 成果で測る 納品はゴールではない」と書かれた水色のサムネイル。左上に道標、右下に折りたたみ椅子に座る男性のイラスト

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いくらきれいなホームページを作っても、成果が出なければ意味がありません。

制作会社を探そうと調べると、料金やページ数、納期ばかり並んだ案内がいくらでも出てきます。

もちろん、どれも大事な条件です。ただ、そればかり見比べていると、「公開したあと、問い合わせや予約がどう変わるのか」という一番肝心な話が抜け落ちてしまいます。

ホームページ制作は、頼んでくれた会社やお店の事業が成果を出して、はじめて役目を果たしたと言える仕事です。作って納品した日なんて、まだスタート地点にすぎません。

これまで400件以上のホームページ制作・支援に関わってきましたが、僕がずっと変えずにいるのは、こちらの都合ではなく、頼んでくれた人の事業が伸びるかを一番に考えることです。

この記事では、ホームページ制作を成果で測るとはどういうことなのか、滋賀県草津市の税理士事務所の実例を交えてお話しします。後半では、制作を依頼する前に決めておきたい3つの目安もまとめました。

目次

ホームページ制作は、頼んだ人が成果を出せなければ失敗

「制作の出来は、何で測るか」という見出しの図解で、オレンジの枠の「納品した日」(リボンをかけたノートパソコンをお店の人に手渡して、手を振っている制作者)と、緑の枠の「公開後の成果」(鳴っている電話を取るお店の人と、扉を開けて入ってくるお客さん)を比べている。下の帯に「測るのは、公開したあと」。

ホームページは、作った側の満足のためにあるのではない

そもそも、なぜホームページを作るのか。

作った側が「いいものができた」と満足するためじゃありません。これからお客さんになるかもしれない人に見てもらい、「ここに頼みたい」と思ってもらうためです。

だから、ホームページの良し悪しは、公開したあとに決まります。

問い合わせが増えたか。予約が入ったか。求人の応募が来たか。

滋賀県草津市の増井・阪口税理士事務所の代表、阪口さんとの対談で、僕はこう話しました。「成果が出なかったら意味がないし、問い合わせが来て売上につながって初めて貢献できる」。

頼んでくれた人を成功させられなければ失敗。僕はそう考えて、この仕事をしています。

家庭教師の仕事は、教え方のうまさではなく成績で測られる

家庭教師で考えると、イメージしやすいかもしれません。

いくら教え方が上手でプリントが見やすくても、3か月たってテストの点が上がらなければ、親御さんは「このまま続けていいのかな」と悩み始めます。

親御さんが払っているのは、授業の時間代ではなく「成績が上がること」への対価だからです。

ホームページ制作もまったく同じです。プリントの綺麗さがデザインで、テストの点にあたるのが問い合わせや予約、売上なんです。

デザインは大事。ただし、成果を出すための一部

デザインなんてどうでもいい、と言いたいわけじゃありません。

デザインだけ良くてもだめ。戦略だけできていてもだめ。そして、デザインをないがしろにしてもだめ。

僕はそう考えています。

戦略といっても、難しい話ではありません。作る前に「誰に、何を、どうするのか」をはっきり決めておくだけです。

デザインは、あくまでその一部です。決めたことを、お客さんにいちばん伝わる形に落とし込む。それがデザインの役目です。

僕だって最後はデザインをとことん作り込みます。でもそれは、伝えたい価値がちゃんと届くようにするため。ただきれいに見せたり、動かしたりすることが目的じゃないんです。

ところが世の中を見渡すと、見た目ばかり凝っていて「誰に、何を」が抜けたままのホームページが、本当にたくさんあります。

マーケティング目線とは、来てほしいお客さんの目線に立つこと

「みんな」の目線ではなく、来てほしい1人の目線

成果が出るホームページと出ないホームページの違いは、どこにあるのか。僕は、マーケティングの目線で作れているかどうかだと思っています。

マーケティング(お客さんに選ばれて、買ってもらうまでの流れをつくること)と聞くと難しく思えるかもしれませんが、要はユーザーの目線です。

さらに言えば、来てほしいお客さん、その人の目線です。

買う人の立場に徹底して立って、その人を深く知らなければマーケティングはできません。「ユーザー」とひとまとめにせず、年齢も暮らしも困りごとも違う人たちの中から、いちばん来てほしい人を思い浮かべる。そこが出発点になります。

50代の女性に、20代向けの言葉で話しかけていないか

50代の女性に来てほしいのに、20代向けのノリで軽く書いてしまう。これでは届きません。

駅前の小さなヨガ教室をイメージしてみてください。まったく同じレッスンでも、誰に向けて発信するのかで選ぶ言葉はここまで変わります。

20代の女性に向けた言葉:仕事帰りにサクッと60分。おしゃれなスタジオで、理想のボディラインへ。

50代の女性に向けた言葉:体がかたくても大丈夫です。ひざや腰に不安のある方は、いすに座ったままできる動きから始めます。

どちらの表現が良い悪い、という話ではありません。ただ、来てほしい相手が50代なら、1つ目の言葉は完全に素通りされてしまいます。

変わるのは言葉づかいだけじゃないんです。何を不安に感じていて、何を真っ先に知りたいのかも人によって違います。50代の方が気にするのは、流行っているかどうかよりも、「自分の体でもついていけるか」や「若い人ばかりで浮かないか」ではないでしょうか。

来てほしいお客さんの目線になっているかを確かめる3つの点検

自分のホームページを開いて、次の3つを確かめてみてください。

来てほしいお客さんの目線かを確かめる3つの点検
  • 言葉づかいが、その人の年代や立場に合っているか
  • その人が実際に口にした困りごとから、書き始めているか
  • その人が先に知りたいことが、ページの上のほうにあるか

2つ目で手が止まったら、最近のお客さんが最初の電話やメールで何と言っていたか思い出してみましょう。アンケートやクチコミにも、本人の言葉が残っています。

3つ目は順番の話です。こちらが伝えたいことから並べると、お客さんが知りたいことは下へ押しやられてしまいます。伝えたい話は、相手の悩みに答えたあとで十分です。

トップページをお客さん目線で点検する手順は、こちらの記事に詳しく書きました。

作れる人は多いのに、売れるところまで考える人は少ない

ホームページは、事業の戦略と切り離せない

ホームページ作りは、事業の戦略と切り離せません。誰に、何を売って、どう選んでもらうのか。そこが決まらないまま作ったホームページは、どれだけ見た目が整っていても、成果につながりにくいからです。

ところが、戦略からちゃんと考えて作っている会社や制作者は、驚くほど少ないんです。

僕の体感では、ホームページを100件見て「すごいな」と思えるのは1〜2件。「まあまあ戦略が入っているな」というところまで広げても、せいぜい5〜8件です。

僕が勝負したのは、デザインでも技術でもなかった

実は、そこに僕の勝ち目があったんです。

ホームページを作り始めたころの僕は、デザインにもコードを書く技術にも自信がありませんでした。どちらも独学です。現場でお客さんと必死に向き合い、壁にぶつかりながら少しずつ覚えていくしかありませんでした。

それでも戦えたのは、強みがまったく別のところにあったからです。

  • 飲食店の店長時代、売上を伸ばすために料理も接客も集客の企画も、思いつく限り試した経験
  • 電話営業でトップの成績を出した実績
  • 会社員のころ、Webのマーケティングを実務で経験したこと
  • 関連する本を、相当な量読み込んできた知識

ホームページと営業、そしてマーケティング。この3つを掛け合わせられることこそが、僕の強みでした。

だから最初から、デザインを売りにするつもりはありませんでした。「きれいなホームページを作ります」ではなく、「あなたの事業で成果を出すホームページを作ります」と打ち出してきました。

弱いところを隠したのではありません。強いところで勝負しました。

AIで作れるようになっても、変わらないこと

Claude CodeやCodexを使えば、見栄えのいいホームページがあっという間に作れる時代になりました。作ること自体の値段は、これからも下がっていくと思います。

でも、「作れる」と「売れる」は別の話です。専門知識なしで簡単に作れるブームは過去にもありましたが、売上や採用につながるかは常に別問題でした。

事業の成果に直接つながるのは、戦略だけ。ここは時代が変わっても揺らがない、と僕は考えています。

この話は、ポッドキャストの第3回「WEBで成果が出ない原因のほとんどは『戦略ミス』」でも話しています。

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