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自分の得意分野で勝負する。
ということは、ビジネスの戦略上ではもちろん、人生においてもとても大事なことです。
得意分野とは何かというと、具体的にはこういうことです。
- さほど努力していないのに、他の人よりちょっと上手にできたり、手際よくできたりすることで、なおかつ誰かの役に立てること。
- 自分ではすごいと思っていないのに、周囲から「すごいね」「なんでそんな風にできるの?」とほめられたことで、なおかつ誰かがうれしくなること。
- 時間がたつのも忘れるほど、自分が没頭できることで、なおかつ誰かが喜ぶこと。
上記に得意分野があることは間違いありません。
ぞろ屋合同会社は、有難いことにココナラのWEB制作ランクNo.1を数十回獲得しました。それは「好き×得意×需要」を掛け算して、勝てる領域で勝負できたからだと思っています。
この記事では、得意分野で勝負することの重要性をまとめました。
好きなことの中から得意分野を見つける
いきなりですが、ご注意ください。「得意分野=お金になる」とは限りません。
需要=マーケットの大きさによります。
人生の目的に関わることで、人それぞれ価値観がありますから、稼げるかどうかは必ずしも基準にはなりませんが、多くの人にとって優先度は高いでしょう。もっともよくないのは、目的も、強みも明確にせぬまま、漠然としておくことです。
まずは、強みを見つけるのが早い。
あなたの強みは、必ず好きなことの中にある
自分の「強み」を認識している人は強い。でも、多くの人にとって、強みを見つけることは簡単ではありません。私もそうでした。
USJをV字回復させた立役者、森岡毅氏の著書『苦しかったときの話をしようか』(ダイヤモンド社)にその見つけ方が書かれていますので、簡単にご紹介しますね。
特徴と文脈
森岡氏によると、強みが発揮されるのは「特徴とそれを活かす文脈」がセットになった時だという。
強み=あなたの特徴+特徴が活きる文脈
あえて式にするとこういうことです。でも、ちょっと「?」ですよね。
この場合の文脈ってどういうことかというと、社会との関わりの中で気持ちよかった行動、あるいは自分が好きなことをしている行動のこと。特徴が生かされている瞬間のバックグラウンドだと考えてもいいと思います。
自分が好きになったことは、もって生まれた特徴が反映されて、人よりも上手くできるために好きになった、という可能性が高い。強みを知るには、そうした文脈から考えた方が楽だといいます。
自分が好きだったことを書き出してみよう
森岡氏は、自分が好きだった「~すること」をできるだけたくさん書き出す方法を紹介しています。
注意点は、トマトソースのパスタが好きとか、包丁が好きとか、名詞ではなく、砂場に寝転んで物思いにふけることとか、途切れることなく入ってくるオーダーを片っ端からこなしていくこと、など<動詞>で列挙していくこと。
用意するのは、100枚のポストイットとペンです。好きな<動詞>をどんどんポストイットに書き出していき、どこでもいいのでペタペタと貼り付けていきます。
最低、50個。できれば100個、ポストイットを使い切るまで書き続けます。
考えるヒント
何十個も出てこなければ、幼少期を振り返って、どんな時に充実していたか、何をしている時が面白かったか、いくらやっても飽きなかったことなどを思い出すといいようです。
また、部活動や趣味の中で、何をすることに魅力を感じていたのか、記憶をひも解くと次々と出てくるはずです。その際、似通っても構いません。何十個も書いていくと、重複するのは当たり前です。
好きなことを3つの特徴に仕分けする
好きなことの動詞を書き出せたら、以下、3つの特徴に仕分けすると良いと森岡氏は言います。
- Thinking(考える力)
- Communication(伝える力)
- Leadership(変化を起こす力)
この3つはどんな仕事についても重要な、ビジネスパーソンの基礎能力。
その中でどれが一番、優れているのか?
書き出したポストイットがいちばん多い能力が、まさに強みとなります。私の場合、TとLが同列で、Cがそれらの6割くらいでした。レストランにおいては、Tが経営者・オーナー、Lが料理長、Cがサービススタッフといえそうです。自分で思ってるのとは違うところに強みが隠れていたりするかもしれません。
こうした結果を踏まえて、マーケティングのスキルや戦略構築能力をさらに強化しようと決意しました。
ここでは詳細に解説しませんが、自分の強みを見つけたい、再確認したい方はぜひ試してみてください。どんな仕事を選ぶのが最も適正化か?ということも、上記の仕分けにより、わかってきます。それぞれの特徴が生かせる職場であるかどうかを吟味すれば良いのです。
もっと詳しく知りたい方は、下記の書籍をお読みください。
人生の棚卸をして、得意分野を見つける
好きなことから得意分野を見つけることで、およその方向性は見えてきたと思います。では改めて、以下3つの項目で思い当たることはあるか、考えてみてください。
- さほど努力していないのに、他の人よりちょっと上手にできたり、手際よくできたりすることで、なおかつ誰かの役に立てること。
- 自分ではすごいと思っていないのに、周囲から「すごいね」「なんでそんな風にできるの?」とほめられたことで、なおかつ誰かがうれしくなること。
- 時間がたつのも忘れるほど、自分が没頭できることで、なおかつ誰かが喜ぶこと。
どれも思い浮かばないときは、自分が生まれてきてから現在までの一切合切を振り返ってみてください。
WEB事業においてクライアント様の事業分析する際には、徹底して経営者ご本人の棚卸をしていただいていますが、得意分野は、過去の実経験の中に多くあることがわかっています。
幼少期からエピソードを掘り起こす
以下は、実際に、クライアント様に記入いただいているヒアリングシートのサンプルです。
1.幼少期~小学生(0~12才) | |
最も古い記憶はどんな記憶ですか? | |
それは何才のころ? | |
最も古い他の誰かとのエピソードは何ですか? | |
● | 親に言われたことで覚えてることは何ですか? |
親以外の大人に言われたことで覚えていることはどうですか? | |
● | どんなことで褒められましたか? |
どんなことで怒られましたか? | |
哀しかったエピソードはありますか? | |
楽しかったエピソードはありますか? | |
将来の夢は何でしたか? | |
2.中学~高校期(13~18才) | |
中学時代、最も記憶に残っているエピソードは何ですか? | |
高校時代、最も記憶に残っているエピソードは何ですか? | |
● | 人に褒められてうれしかったことはありますか? ※思いつくこと全部、あらいざらい |
振り返ると失敗したなーと思ってることはどうですか? | |
もっとこうしておけば人生変わっただろうな、と思う事はありますか? | |
● | あれは成功したなーと思うことを教えて下さい? |
いちばん時間を費やしたことは何でしょうか? | |
● | いちばん頑張ったなと思えることは何でしょうか? |
どんなことが苦手でしたか? | |
どんなことで悩んでいましたか? | |
● | どんなことが得意でしたか? |
周囲からよく言われたことは何ですか? | |
3.現在に至るまで(19才~現在) | |
どんな仕事をしてきましたか? ※高校時代のアルバイト含む | |
● | 仕事を通じて嬉しかったことは何ですか? |
● | 仕事をしていて社内の人に褒められたことを教えて下さい。 |
● | 仕事をしていてお客さんに褒められたことはありますか? |
仕事を通じて身につけた資格や能力はありますか? | |
付き合いたくないタイプのお客さんを教えて下さい。 | |
役に立ちたいと思えるお客さんはどんなお客さんですか? | |
関わりたくない人はどんな人でしょうか? | |
不得意なこと、苦手なことは何ですか? | |
● | 得意なことは何ですか? ※思いつく限り全部 |
絶対にやりたくないことは何ですか? | |
● | たとえ儲からないとしてもやりたいことは何ですか? |
4.これまでの人生を振り返って | |
楽しかったエピソードは何ですか? | |
哀しかったエピソードは何ですか? | |
怒り狂ったエピソードは何ですか? | |
最も涙を流したエピソードは何ですか? | |
もがき苦しんだエピソードは何ですか? | |
怖かったエピソードは何ですか? | |
● | これだけは頑張った!というエピソードは何ですか? |
人に言われて嫌な思いをした言葉は何ですか? | |
● | 人に言われて嬉しくなった言葉は何ですか? |
今思うとこうしておけばよかったなと思う事はありますか? | |
今思い返しても、こうしておいて本当によかったと思う事はありますか? | |
幸せを感じる瞬間はどんな瞬間ですか? | |
5.回答をおえて、率直に感じること | |
自分自身について、新たに発見したことはありますか? | |
● | 改めて再確認した自分の強みは何ですか? |
改めて再確認した自分の弱みは何ですか? | |
これまでの人生経験を活かして、誰かの役に立てることは何ですか? |
分かり切っていると思いますが●をつけている項目が、強みを明確にしてくれます。
事業の強みを明確にする
上記は主に、個人事業主の方や、中小企業の経営者を対象に質問しています。
こうした人生の棚卸をすると、そのエピソードの中に意識していない強みや、独自性があらわれてきます。それが、事業にとって、強力な、他社と競争する必要のない価値につながることがあります。
難しいことではありますが、競争のない価値を磨き続けることが持続する事業づくりのためには欠かせません。
10年後にこうなっていたい、目標や夢を具体的に描いてみる
もう一点、得意分野を選択する際に、考えておかねばならないことがあります。
ずばり、10年後、どうなっていたいか?
10年後の目標や夢が、得意分野で勝負することと、どう関係があるのかと思われるかもしれません。
ですが、未来を見ずして、過去だけを見ていても、今、何をしていいかわからないと思うのです。
得意分野で勝負する、ということは、戦略的な方針です。
戦略には、目的と目標が不可欠。
目的がなければ、何を指針として、戦略を立てればいいかわからない。
どこに向かうか分からなければ、仮に戦略を立てたとしてもわからなくなります。
目的に応じた、得意分野の選定を!
たとえば10年後は、複利だけで年間500万の利益を出し、本業はやりたいことをやる。
とします。
複利だけで年間500万ということは、利回りを5%とみると、1億円の資産がないとできません。
1億円の資産を10年で貯めるなら、年間1千万円貯めれば実現する。
年間1千万貯めるとすると、生活費や税金を考慮して最低でも1800万は稼がなくてはなりません。
年間1800万稼ぐなら、自分の中のどの強みを活かせばいいのか?
あるいは、どれとどれを組み合わせれば、実現できるのか。
逆算して考えます。
やりたいことをやる=得意分野で勝負する、ということではない
長い間、理解できないことがありました。
自分の好きなことや、やりたいことは、得意分野には必ずしもなりえないということを。
でも、逆算して考えたとき、理解できます。
極端な話、釣りが好きでそれを仕事にするとして、年間1800万円の収入を得るは無理があるでしょう。
方法はあるかもしれませんが、相当難しいはず。
では、どうすればいいのか?
稼げる市場を理解しなくてはいけません。
勝負するマーケットを決める
マーケターの重要な職務は、リサーチです。
どうすればお客さんは一生懸命稼いだお金を商品やサービスに支払いたいと思うのだろう?とひたすら調べていた時でした。
「そうか」
と思ったことがあります。
マーケットには、時流や業態やどんな人がいるかにより、お金が集まりやすいマーケットがあるんです。
これは、否定しがたい残酷な事実。
「儲かりやすい分野」と「儲かりにくい分野」というのは明らかに存在するんですね。
儲かりやすい分野を選ぶ
釣り、というのは、実務では儲かりませんが、考え方は非常にマーケティングのセオリーにのっとってます。
当たり前ですが、釣りは、魚がいなければ釣れません。
マーケターなら、どこのエリアにどんな魚がいて、どんな釣り方をすれば釣れるのか。
また、どんな天候の時によく釣れて、何時ごろがよくて、他の釣り人が踏み入れる時間帯や、あまり人の来ない場所はないのか。
とことん、調べるでしょう。
マーケターのリサーチもまるっきり一緒なのです。
「儲かりやすい分野」とは、釣りでいうところの、魚が集まってくる激アツスポット。
いくら得意な釣り方があっても、魚影が薄いところで頑張っても、釣果はたかが知れてるのです。
結論:好きなこと×得意なこと×需要があること=最強!
得意分野で勝負するには、どの順番で考えていけばいいか?
まとめると、以下の3つに集約されます。
- 好きなことから強みの方向性を定め、人生の棚卸をする
- 10年後にこうなっていたい、目標や夢を具体的に描いてみる
- 勝負するマーケットを決める
自分の好きなことや得意なことを「人生の棚卸」をしてあたりをつけたら、目標を明確にして、そこから逆算したときにどのマーケットなら望みが叶うのか、①~③をいったりきたりして考えるんです。
それぞれの掛け算したとき、最大の成果が狙えるものに集中すればいいという話です。
自分が売りたいものを売るな。お客さんが欲しくなるものを売れ。それがマーケター的営業マンだ。
そんなことを、誰かに言われた気がします。
なお、自分の強みから「勝てる領域」を見つけるためのココナラ攻略オンライン講座を開催しました。この動画を見ていただき、ワークをしていただくと、自分がどんな分野に参入すべきかが明確になると思います。
ご興味あれば、ぜひご覧ください。