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36ドルと177ドル。約5倍の差です。
これは、お客さんが「この会社になら使ってもいい」と答えた金額の差。InstagramやTikTokのショップ機能で買うか、その会社のホームページで買うか。条件の違いは、それだけでした。
最近、「SNSを毎日がんばっているのに、売上につながらない」という相談が増えていますね。
そしてセットで多いのが、「若いお客さんはSNSしか見ないから、ホームページはもう要らないですよね?」という質問です。
結論から書きます。逆です。若い世代ほど、ホームページで会社を信頼できるかどうかを測っています。
この記事では、2026年1月に公開されたアメリカの消費者調査をもとに、SNSとホームページの役割の違いと、消費者が見ている「信頼の4要素」を解説します。400件以上の制作・支援の現場で「SNSで知って、ホームページで信頼して、問い合わせる」という順番を見続けてきた僕の実感とも、きれいに重なる数字でした。
米国1,201人の消費者調査「ホームページがある会社は41%多く信頼される」


先に出典を書いておきます。アメリカのサーバー会社DreamHostが2026年1月6日に公開した調査「2026 Local Business Trust Index」。米国の18〜64歳、1,201人を対象に、2025年11月に行われたものです。
サーバー会社、つまりホームページの土台を売っている会社の調査なので、その分は少し割り引いて読む必要があります。あくまでアメリカの調査で、日本にそのまま当てはまるとも限りません。
それでも、この数字の開きは無視できないと僕は思いました。
ホームページがある会社は、無い会社より41%多く信頼される
何が言いたいかというと、同じ商品・同じサービスを扱っていても、ホームページの有無だけで、お客さんからの信頼が4割も違ってくるということです。
さらに、ホームページの無い会社を「実在感が薄い」と感じる人は45%。半分近くの人が、SNSのアカウントしかない会社に「この会社、本当にあるのかな」という目を向けているわけです。
使ってもいい金額は約5倍(177ドル対36ドル)
信頼の差は、そのまま財布の開き方に出ます。
ホームページ経由なら、平均177ドルまで使ってもいい。InstagramやTikTokのショップだけなら、平均36ドル。使ってもいい金額に、約5倍の差がついています。
もっと言うと、「そもそも一切買いたくない」と答えた人が、SNSのショップでは33%。ホームページ経由なら6%です。
3人に1人は、SNSのショップというだけで財布を閉じてしまう。
高額になるほど差が開く(500ドル超は14%対1%)
100ドルを超える買い物になると、「使ってもいい」という人の割合は、ホームページ経由がSNSショップの7倍になります。
500ドルを超えると、ホームページなら14%の人が「使ってもいい」と答えたのに対し、SNSショップでは1%でした。
金額が上がるほど、信頼の差は開いていく。
お祭りの屋台を思い浮かべてください。屋台でりんご飴を買うのに、ためらう人はいません。でも、その屋台で3万円の腕時計を買う人はまずいない。明日にはもう、そこに無いかもしれないからです。
買い物の金額が上がるほど、人は「このお店は明日もここにあるか」を気にし始めます。SNSのショップとホームページの間で起きているのも、これと同じ心理だと僕は見ています。
Z世代の72%が「信頼にホームページは不可欠」と回答
この調査でいちばん意外だったのが、世代差です。
18〜24歳、いわゆるZ世代の72%が「会社を信頼するには、ホームページが不可欠」と答えました。
SNSと一緒に育ってきたはずの世代で、10人中7人です。「若い子はSNSしか見ない」という思い込みとは、正反対の結果でした。
考えてみれば、当然かもしれません。彼らは、それらしいアカウントが5分で作れることも、フォロワーが買えることも、写真がいくらでも加工できることも、全部知っています。
だからこそ、SNSの中の見せ方ではなく、住所・電話番号・料金・代表の名前といった「逃げも隠れもしない情報」がそろったホームページで、会社の本気度を測っているんです。
AIのおすすめさえ、ホームページが無いと信じてもらえない
もうひとつ、面白い数字があります。
ChatGPTのようなAIが「この会社がおすすめです」と答えても、その会社にホームページが無ければ、おすすめを受け入れる人は18〜24歳で32%しかいません。全体でも35%です。
AIの言葉ですら、ホームページの裏づけが無ければ信じてもらえない。信頼の最終確認は、今もホームページで行われています。
SNSは「知ってもらう場所」、ホームページは「信頼してもらう場所」
ここまでの数字を見て、「じゃあSNSをやめてホームページに集中すればいいのか」と思った方もいるかもしれません。
それも違います。役割が違うだけです。
SNSは、まだあなたを知らない人と出会うための場所。ホームページは、あなたを知った人が「本当に頼んでいいか」を確かめに来る場所。
SNS運用に疲れている経営者の多くは、「知ってもらう場所」に「信頼してもらう仕事」まで背負わせています。
フォロワーを増やして、毎日投稿して、リールも作って。それでも売上につながらないのは、発信が下手だからではありません。興味を持った人が確かめに来たとき、その人が見るホームページが信頼に応える状態になっていないだけ、というケースが本当に多いんです。
逆に言えば、ホームページが信頼を引き受ければ、SNSは軽くなる。
毎日投稿しなくても、バズらなくてもいい。1本の投稿から興味を持った人がホームページに来て、そこで信頼が積み上がるなら、SNSは「出会いのきっかけ」に専念できます。
消費者が見ている「信頼の4要素」は今日から整えられる


では、お客さんはホームページの何を見て「信頼できる」と判断しているのか。調査は上位4つを挙げています。
どれも、高度な技術も大きな予算も要りません。
連絡先の明記(67%)
会社の住所・電話番号・メールアドレスがはっきり書いてあること。67%の人が挙げた、最上位の要素です。
当たり前に見えますが、「お問い合わせはDMで」だけの会社は実際に多い。逃げも隠れもしないことを示すのが、信頼の第一歩です。
通信の保護(51%)
アドレスが「https」で始まり、鍵マークが付いた状態(入力した情報が暗号化されて守られる仕組み)のこと。51%の人が信頼の条件に挙げました。
今どきのサーバーなら、ほぼ無料で設定できます。もし自社サイトのアドレスが「http」のままなら、真っ先に直すところです。
本物の写真(47%)
お店の外観、スタッフの顔、商品の実物。素材集のモデル写真ではなく、あなたの会社の本物の写真です。47%の人が、これを信頼の根拠にしています。
そして僕は、本物の写真の価値は、これから急騰すると見ています。
Googleは、「AIによる概要」(AIオーバービュー=検索結果の上に出る、AIがまとめた答え)の中に、AIが作った画像を表示する機能の展開を始めました。Search Engine Roundtableが2026年7月に報じた「Google AI Overviews Now Makes AI Images」によるもので、今のところ英語圏だけの機能です。
検索結果が「誰のものでもないAIの画像」で埋まっていくほど、現場の写真を持っている会社の「本物」が際立ちます。大企業が広告費でも買えないものを、スモールビジネスはスマホ1台で持てるんです。
予約・問い合わせフォーム(40%)
「頼んでみよう」と思った瞬間に、その場で予約や問い合わせができる窓口があること。40%の人が挙げました。
せっかく信頼してもらえたのに、連絡手段が「電話のみ・平日17時まで」では、その気持ちが冷めてしまいます。深夜にスマホで調べている人が、そのまま送信できる形にしておく。それだけで取りこぼしが減ります。
まとめ:売り込む前に、信頼される準備を整える
この記事の要点は3つです。
- ホームページがある会社は41%多く信頼され、使ってもらえる金額は約5倍(米DreamHost調査)
- Z世代の72%が「信頼にホームページは不可欠」。若い世代ほどシビアに見ている
- 信頼を作るのは、連絡先の明記・通信の保護・本物の写真・問い合わせフォームの4つ
最後に、この「信頼の設計」が実際に何を変えるのか、事例をひとつ。
愛媛県宇和島市で養殖魚を育てて通販している、株式会社こもこもShopの福島さん。ぞろ屋でホームページを新しく作った会社さんです。
公開後、企業理念のページを追加したところ、「ホームページを見て、御社の考え方に共感しました」という問い合わせが入るようになりました。値段を比べて選ばれるのではなく、考え方に共感して、指名で選ばれる。価格競争から抜けた瞬間です。
もし商品写真と価格表だけのホームページだったら、こうはならなかったと断言できます。魚の値段はいくらでも比べられますが、「なぜこの魚を育てているのか」は、こもこもShopにしか書けないからです。
福島さんがくれた言葉で、僕がいちばん嬉しかったのがこれです。
ぞろ屋さんの強みは、”作る”よりも”伝わる”を設計してくれること
売り込む前に、信頼される準備を整える。
SNSに疲れたら、投稿を増やす前に、あなたのホームページが信頼に応える状態になっているかを見直してみてください。
自分のホームページが「信頼される設計」になっているか客観的に知りたい方には、URLを入れて送るだけで使える「勝てるホームページ診断AI」を無料でお渡ししています。LINEに登録して、「診断」と送ってください。
出典
- DreamHost「2026 Local Business Trust Index」(2026年1月6日公開。米国の18〜64歳1,201人を対象に2025年11月実施)
- Search Engine Roundtable「Google AI Overviews Now Makes AI Images」(2026年7月)

