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Affinity(親近感)の演出、表現は、マーケティングを考える時にもっとも慎重さを要求される部分ではないかと思います。
人は、損得ばかりを計算して生きる論理的な生き物ではありません。
脳の仕組みからしてそうなのです。
新しい刺激への反応は、まず危険かどうか瞬時に判断し、危険じゃなければ面白いかどうか、次に好きか嫌いかを判別します。
論理的に考えるのは、その後なので、脳にとってロジックの優先度は意外と低いのです。
直感的・生理的にその話を聞くかどうか、決めてしまう。
ホームページにおけるデザインと、言葉選び
となれば、ホームページにおけるデザインと言葉選びにおいて重要なのは、ターゲットに興味を持ってもらい、好かれることです。
面白くない、と判断されれば、即座にページは閉じられてしまう。
そして難しいのは、すべての人にとって興味深いページはありえないということ。
子どもから年配の方まで幅広い年代層が求めるニーズは明らかに違いますし、個人の興味関心はますます複雑に、多岐に渡ります。
だからこそ、誰に、何を、どうやって伝えるかが大事であり、言い換えるとそれは<戦略>が不可欠ということになります。
誰のためのものか?
その商品、サービスは、誰に買ってほしいのか?利用してほしいのか?
誰のためのものかを、明確にします。
全ての人に話しかけるより、特定の人に話しかける方が話は聞いてもらいやすい。
それだけで、ホームページにおけるデザインも、言葉の選び方も決まってきます。
男性向けのデザイン、言葉と、女性向けとは違いますし、同じ女性でも、主婦の方とキャリアを積むことに熱心な方とでは、変わってきます。
誰のためのものか?というのは、ホームページにおいて最も重要な骨格になります。
好かれるデザイン
誰に?が決まれば、どんな色を使うか、言葉の選び方、画像のテイスト、構成などデザインに関わることの多くが決まってきます。
たとえば、若い女性に好かれるのは、パステルカラーです。
年配の女性には落ち着いたカラーで、差し色を入れるのが良い。
40代以降のビジネスマンには、黒と白をベースにカラーを多く使いすぎないように注意します。
好かれるデザインは、ユーザーが心理的負担なく見れる色使いから始まります。
逆に、ターゲットに嫌われる色使いをしていればそれだけでアウト。
冒頭で書きましたが、いくら内容が良くても、感情で受け入れられないと論理的に考えることは難しいのが人間なのです。
言葉選び
デザインよりももっと、繊細で難しいのが、どんな言葉を使うか?です。
「言葉は刃物ぞ。」
現在放映されている、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で、本木雅弘氏演じる斎藤道三が放った言葉が、胸に刺さりました。
言葉は刃物。
深い。
その通りだと思いました。
刃物は、日常において欠かせない道具ですが、一方、人を殺めるものでもある。
ホームページで使うべき言葉は、その業種業態にもよりますが、極限まで研ぎ澄ませて、きらりと光る白刃をユーザーに感じさせるような、緊張感が時に必要になります。
ユーザーに行動を起こしてもらう場合は、なおさらでしょう。