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新型コロナウイルスの影響を受けて、明らかにマーケットは変わりました。
これまでは、人を集めるのが、マーケティングの大きな役割でした。
人が集まると、競争が生まれ、商品やサービスが向上し、消費者の利便性が高まっていきます。
資本主義の成長モデルといえるでしょう。
ですが、コロナの影響で人が集まることは制限されるようになり、ソーシャルディスタンスは、習慣化しました。
コロナ前まで、人を集団化させることで収益を上げてきた事業は、相当な苦境に立たされていることと思います。
経済をけん引してきた集団化ビジネス
外出しなくなると、服が売れません。
服には寒さや気候に備える機能面とは別に、人に自慢したり、認められたい承認欲求の役割があります。
ルイ・ヴィトンやシャネルなどのブランドが何故あれほど高値でも売れるのか?
それは、承認欲求が満たされるからです。
持っているだけで自分が少し偉くなったような、かっこよくなれたような・・・
そんな気にさせる。
これを、ブランディングやポジショニングと呼びますが、マーケターはそうして競争の中で独自性を築くのです。
大企業ほど苦しい時代が来た
コロナ禍では、蜜を避ける為、集団化によるビジネスは機能しづらくなります。
そして、集団化することによって競争が生じ、自己承認欲求のためにブランド品のような高額商品が売れるという資本主義社会における経済とはまったく真逆の世界に入っていくのではないかと思われるのです。
コロナ前までは、大企業はその資本力を活かし、人を集める力がすさまじかった。
しかしその分、多くの社員を抱え、通いやすいように都市部に会社を構え、維持していくだけでも相当なコストがかかります。
像は倒れ、アリは生き残る
100席を超える大きな飲食店と、20席ほどの小さな飲食店を比較すれば分かりやすいかもしれません。
大きな飲食店はその家賃、人件費だけでも膨大です。
それまで人を集めることによって、収益を得てきた飲食店は、突如、それまでの路線を変更せざるを得なくなります。
従来より席数を30%減らし、ソーシャルディスタンスを設けるということは、すなわち、売上が30%減ることを意味する。
でも、コストは変わりません。
小さい飲食店なら、売上が下がっても、そもそものコストが低いから、慣れないテイクアウトを始めて少しでも売れれば、生き延びれるかもしれない。
大きな飲食店では、そうもいきませんよね。
コストを下げながら、次なる一手を待つ
上記のような理由から、大企業ほど苦しくなってくるのは間違いありません。
Go To~や助成金などで、一時的に生き延びても、売上に対する莫大なコストは毎月かかってくるわけです。
先が見えない時代の戦い方は、コストを徹底的に抑え、次なる一手を模索し続けること。
時期が来たら、一気に攻勢をかけれるよう、力を温存しておく。
欲をいえば、ひとつの事業で生計を立てるのではなく、2つ以上の事業を持っておくべきでしょう。