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神田昌典氏からは多くの刺激と学びと、気づきを得させてもらってます。
今年、講演にはじめて参加しました。
その感想をシェアします。
Problem(問題)
冒頭。
会場の照明が絞られ、大きなスクリーンに映像が映し出されました。
マラソン大会で大勢の人が一斉にスタートをきるところです。
音楽は、ベートーヴェンの交響曲第9番。
我先にと走るマラソン選手。
横並びで走るトライアスロンの選手。
日が昇り、首を伝う汗。地面を駆ける靴。
1-2秒間隔で映像が素早く切り替わり、それに合わせて、短い英文が表示されます。
「スタートは切られた」
「勝者になるか」
「それとも敗者になるのか」
「トップを目指せ」
およそ4~5分のビデオ映像でした。
PASONAの法則
神田氏は、100億円稼いだ非常識な文章術「PASONAの法則」を考案した人です。
Problem(問題)
Affinity(親近感)
Solution(解決策)
Offer(提案)
Narrow Down(絞り込み)
Action(行動)
上記の頭文字をとって、売れるセールスレターを仕組み化したものですが、この映像を見て、講演にも当てはめてくるのかなと思いました。
時代は70年周期で大きな変革をすると神田さんは考えています。
1875年は、明治維新。
1945年は、第二時世界大戦終戦。
2015年は、デジタル革命です。
私たちは、未曽有の時代変革の中にいて、いままさにその過渡期にいる。
Affinity(親近感)
ムービーが終わり、神田さんが登壇して語った一連の雑談はAffinity(親近感)を得るのに十分な内容と語りでした。
近年、急増する自然災害に触れ「なぜ、地震が起こるのか分かりますか?」と聞くのです。
本来であれば、お悔やみ申し上げますというところですが、と前置きしたうえで、地震はリーダーを輩出するために起こるのだと、語りかけます。
現在の危機的状況の大きな原因の一つは、リーダーシップの欠落だと私は捉えました。
そして、働き方改革です。
神田さんも、おかしいですよね?と言ってました。
いずれ、この制度は見直されるでしょうと。
この過渡期に、私たちはどうすればいいのか?
Solution(解決策)
神田さんが提示したSolution(解決策)のひとつは、インパクトのあるインサイト(人を動かす隠れた心理)を提示すること。
具体的には、顧客に自分たちの選択がどれだけ間違っていたのか気付かせるほどのインパクトがないと、自社商品を選んでもらえないだろうといいます。
現代の企業は、物事を決定するのに、平均して5.4人の判断が必要になっているからです。
5.4人の判断が必要ということは、分かりやすい、ありきたりの選択になるということ。
担当者がいくら品質を評価してくれても、5.4人の判断を経ると、易きに流れ、単価が安いだけで決定したりする。
営業・セールスに置き換えるとこれは非常にやりにくい状況です。
キーマン1人を落とせば商談が決まるわけのではありません。
Offer(提案)
神田氏のOffer(提案)は、インサイトファインダーという、インサイトを導き出すためのツールでした。
他社が提供できない自社独自の強みを見出すことにより、競合しない価値を提供する。
インパクトのあるインサイトとは、そういうことです。
価格競争にならない、価値の創出。
たとえば他社が<品質>と<コスト>を追求するだけなら、そこに<安全性>を加えることで、比較のできない価値が生まれます。
Narrow Down(絞り込み)
しかし、そのツールの詳細は、、、Narrow Down(絞り込み)。
いくつか例を見せてくれましたが、後日、動画を送るので、そこで詳細に解説させてもらいます、とのことでした。
こうして考えると、講演は、神田氏の戦略ストーリーの一部であり、ゴール設定は、また別のところにあるのだと感じます。
今回の講演では、目立ったAction(行動)を働きかけることはありませんでした。
内容的には正直なところ、講演に行かないでも知り得たことばかりです。
ただ、神田氏は講演の最後の方で、秋以降、何がどうなるか予想がつかないので、夏までに結果を出しておくべきだと、言っています。
私としても同様の想いです。
早期に結果を出したいと、改めて思いました。
まだ、講演は終わっていない
講演の3日後、昼過ぎに、メールが来ました。
例の、インサイトファインダーを含む、講演の補足動画です。
ここから、神田氏がどのようにして引き込んでくるか、そのシナリオを読むのが楽しみです。