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目に見えないことをどれだけ見えるか。
右見てわからなかったら左見て、前から後ろから見て、上から下から見て、見えないことを見えなければ、本質は分からない。
恩師にそう教わりました。
戦略を見抜く
戦略を見抜くのも、同様のものの見方をすると考えやすくなります。
例えば、競合店がやたらと広告の露出度を高めてきたとする。
広告は相手の戦術の一つにすぎません。
戦略はその奥にある。
なぜ、広告の露出度を高めるという戦術をしかけたのだろうか?
新しいメニューを開発したから?
それとも、割引チケットを発行するから?
というのは、まだ戦術です。
戦略というのはさらにその先、目に見えないところにあるのです。
仮説と検証
可能性はいくつも想定できます。
集客してリピートに繋げる新しい仕組みが出来たのか?
人材が育ってきて、サービスに自信ができたのか?
顧客の囲い込みをして、マーケットの拡大をするつもりか?
そもそも戦略はなく、業績悪化に焦っているのか?
あらゆる角度から見て、仮説を立てる。
そうして可能性が高そうなところから順番に検証してみれば、相手の戦略が見えてきます。
目的はさらに、その先に
なぜ、その戦略を構築したのか?
戦略のさらにその奥に、目的があるはず。
なるほど、広告の露出度を高めた背景には、リピート化の仕組みができたからだと分かれば、目的は顧客化だったのかと分かる。
上記は分かりやすい例ですが、こうして考えていくと、目に見える現象(戦術)から、構造(戦略)を見えるようにし、その本質(目的)に迫れます。
イメージしやすいように図にしてみました。
情報過多で、目に見える現象が多岐に渡る今、本質を見抜くものの見方ができないと、現象に振り回されてしまいます。
新型コロナウイルスの影響
中国発端の新型コロナウイルスはいつ収束するのか、終わりが見えない状況ですが、それを各個人がそれぞれの立場でどう考えるのか?
今回の件でわかったのは、想像以上に中国のインバウンド需要が大きかったこと。
飲食業界にとっても、年間1千万人、消費額1兆円以上という中国人観光客の消費を失うことは大きなダメージだったのです。
特に観光地ではその収益構造が中国頼みだったことは衝撃でした。
ただ、その本質は何かと考えた時、反省すべきは戦略の危うさではなかったかと思います。
飲食店を運営する場合、そうしたリスクも想定内にしておかないと100年持続するのは難しい。
強い戦略構築の為には、ありとあらゆる角度から考え、深めておく必要があるんだなと痛感した次第です。