やる気不要!「作業興奮」で生産性が爆上がりする仕組み化仕事術

やる気不要!「作業興奮」で生産性が爆上がりする仕組み化仕事術

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「面倒くさい…分かってるけど、あとでやればいいや」
「やる気が出ないし、気分が乗らないから今日はやめとこうかな」
「このドラマ見終わったら、やろうと思ってたけど、気づけば何もやってない…」

白状すると、僕もこんな風に思うことが多々ありました。おそらく、僕自身はかなりの面倒くさがり屋です。数年前の僕は、気が乗らない仕事を後回しにして、締切間際に必死で帳尻を合わせてばかりでした。でも、それじゃ長く続かないし、いくら頑張っても追われる生活から抜け出せません。

そこで僕が出会ったのが、「作業興奮」という脳の仕組みです。この習性を知ってからというもの、“気分”や”やる気”に関係なく、仕事を始めるコツが分かるようになりました。今では意思の力に頼らず、好き嫌いもなしに、淡々と仕事をこなすことができています。クライアント様から「いつ寝てるんですか?」と言われほど、以前よりも高速で、仕事を回すことができるようになったんですね。

「作業興奮」は、僕のような面倒くさがり屋が成果を出せる仕事術です。この記事では、この仕組みを日常にどう活かすか、具体的な方法をシェアします。特に在宅ワークやフリーランスのように、自らの裁量で仕事のキャパが決まってしまう人や、誰にも叱られない環境で黙々と頑張る人にぴったりの内容です。

整頓されたデスクとノートPCのシーン
目次

「作業興奮」とは、脳のやる気スイッチのようなもの

僕たちは「やる気が出たら始める」という順番を当たり前だと思いがちです。でも実際には、「始めることでやる気が生まれる」という、逆の順序が人間の本来の習性なんです。これを支える脳の仕組みが「作業興奮」で、簡単いうと脳のやる気スイッチですね。

作業興奮の科学的な仕組み

作業興奮は、脳の「側坐核(そくざかく)」という部分が関わっています。この側坐核は、作業を始めた瞬間に活性化し、脳全体に「もっとやろう!」という信号を送ります。この信号が、いわゆる「やる気」の正体です。

興味深いのは、側坐核はどんな小さな作業にも反応するという点です。たとえば、ペンを取る、メモを書く、パソコンを開く――こうした小さな行動でも、側坐核がスイッチオンになるんです。これは、エンジンをかけた車がそのまま動き出すイメージに似ています。

なぜ作業興奮が重要なのか?

僕たち面倒くさがり屋にとって「作業興奮」の仕組みは、魔法のランプのような存在です。だって、「よし、がんばるぞ」と感情を奮い立たせる必要もなければ、わざわざ気分を盛り上げる必要もありません。

人間の感情は、「行動」の後からついてくる仕組みになっています。たとえば、「最初はやりたくなかったけど、作業しているうちに楽しくなってきた」「掃除を始めたら、どんどん他の場所も片付けたくなった」なんて経験ありませんか?これがまさに作業興奮の力です。最初の小さな行動が、やる気というスイッチを勝手に押して、その次の行動へと繋げていくんですね。するともう「めんどくさい」感情はどこかへ行ってしまってます。

作業興奮が生まれるタイミング

作業興奮は、「とりあえず動く」から始まります。ポイントは、この「動き出す」タイミング。僕の実感では、以下のようなタイミングで作業興奮が起きやすいと感じています。

  • タスクが明確になっているとき
    何をするべきかが分かっていると、脳がスムーズに動き出します。
  • 時間の制約があるとき
    「この時間内に終わらせよう」と思うだけで側坐核が活性化します。
  • 小さな成功体験があるとき
    「これくらいならできそう」という実感が、次のやる気を生みます。
  • 小さなご褒美があるとき
    「これ終わったらワイン飲もう」というように小さなご褒美を設定すると、さらにやる気が出ます。

実生活での「作業興奮」エピソード

僕自身、作業興奮の効果を日々、実感しています。まさに今、現在もそうです。当社では常に、5-10件のWEB制作案件を抱えていて、それに加え、コンサルティングや書籍執筆、オンライン講師など、ありがたいことに、まあまあ多忙な日常を送っています。

そうした中で、元来、めんどくさがりな僕は朝起きるのもうんざりすることがあります。「やる気」という意味では、ほぼありません。でも、とにかく朝起きて顔を洗ったら「パソコンを起動する」ということをします。それでもまだ、気が乗らないので、雨の日以外は散歩に出るんです。好きなオーディオブックやポッドキャストを聞きながら30分ほど歩いて帰ってくると、コーヒーとか飲むヨーグルトとか入れて、”とりあえず”パソコンの前に立ちます。そしてマインドマップを開き、前日のうちにまとめておいた「やることリスト」を眺め、メールに返信する、など、すぐに完了する簡単なタスクを実行するんです。

そうなれば、こっちのもの。あとは、どんどんタスクをこなしていくことができるんですね。「やる気」というのは、待っていてもやってきません。動き始めると脳が勝手に、スイッチを入れてくれる。だからこそ、「気分が乗らない」「面倒くさい」と思ったときほど、小さな行動から始めるのがオススメです。

小さなタスクを始めるシーン(ノートに書き込む動作)

作業興奮を活用した仕組み化のポイント

作業興奮の仕組みを理解したら、次はそれを日常に活かす方法を考えましょう。ただ単に「始めるだけ」でも効果はありますが、より確実に仕事を進めるには、作業興奮を活かした仕組みづくりが重要です。僕が試行錯誤してきた中で特に効果的だった3つのポイントをお伝えします。

1. スモールステップで始める

人は、大きな目標や複雑なタスクを目の前にすると、それだけで圧倒されてしまいます。そこで、「まず5分だけ」「最初の1ステップだけやってみる」といった小さなアプローチが有効です。

たとえば、僕の場合、WEB制作の仕事に取り掛かるときは、いきなり大きなデザイン全体を考えません。まずは参考資料を1つ探すだけ、あるいは色のテーマを1つ決めるだけといった「小さなゴール」を設定して始めます。この「とりあえずやってみる」という行動が、側坐核を刺激して本格的なやる気を引き出してくれるんです。

先ほどお伝えした、超簡単なタスクをこなし、そのタスクにチェックマークを付けるだけでも気分がのってきます。

    • 書類のタイトルだけ入力する。
    • タスク関連の資料を見つけるだけ。
    • メール返信する、超簡単なタスクを片付ける。
    • デザイン全体ではなく、色だけ決める。

2. 環境を整える

僕たちの脳は、周囲の環境から大きな影響を受けています。だからこそ、作業を始めやすい環境を整えることで、作業興奮の効果は劇的に変わります。僕が特に意識しているのは次のポイントです。

  • デスク周りの整頓
    視界に関係のないものが入るなど、散らかったデスクは集中力を下げる原因になります。作業を始める前に、余計なものを片付けたり、軽く掃除するだけでも、やる気がアップします。
  • タイマーの活用
    僕は「ポモドーロ・テクニック」をよく使います。25分の集中タイムを設定して、「この時間だけやろう」と決めると不思議と作業に集中できます。
    >>>「ポモドーロ・テクニック」についてはこちら
  • 音や香りの工夫
    作業に適したBGM(528Hzの音楽+自然音など)や、リラックスできる香りを取り入れるのもおすすめです。僕の場合、焚火や雨音、渓流の環境音が心地よく感じます。香りは柑橘系のアロマオイルをよく使ってます。
デスクを整理整頓するシーン

3. やるべきことを明確にリスト化する

やるべきタスクが曖昧な状態では、手を動かすモチベーションが湧きません。逆に、タスクが具体的であればあるほど、脳は「次はこれをやろう」と自然に動きやすくなります。

僕がよく使う方法は、マインドマップに、タスクを小分けにしてリスト化することです。たとえば、「ホームページ制作をする」というざっくりした目標ではなく、次のように具体化します。

  • サイトの構成案を考える
  • 必要な素材をリストアップする
  • 仮のデザインを1パターン作る
  • トップページのコピーを考える

こうすることで、「何を始めればいいのか」が明確になり、行動に移しやすくなります。

マインドマップによるタスク管理方法

習慣化というのは、人それぞれ、個性に合ったやり方があると思いますが、僕はマインドマップがあらゆる点で優秀だな、と思っています。

マインドマップは、頭の中にあるアイデアやタスクを「見える化」できるのが最大の利点です。

たとえば、中心に「今日の日付」を書き、その周りに必要なタスクをブランチとして追加します。僕の場合は、「今日、学んだこと」「今日、やるべきこと」「明日、やること」「目標に対してできたこと」などを、朝晩にまとめるようにしています。実際のものは恥ずかしくてお見せできないので、以下は一例ですが、ご参考まで。

マインドマップの事例

このように、マインドマップは視覚的に情報を整理できるので、優先順位をつけたり、進捗を把握したりするのが簡単です。僕はこれを日常のタスク管理や、プロジェクトの計画にも使っています。特に、複数のタスクが絡み合うような仕事では、次に何をすべきかが一目で分かるため、迷いが減り作業に取り掛かりやすくなります。


作業興奮を日常に取り入れるには、このような仕組み化が鍵です。「スモールステップ」「環境整備」「タスクの明確化」の3つを実践すれば、気分ややる気に関係なく、自然と手が動く状態を作れると思いますよ。

個人的私見、作業興奮が生み出した習慣の魔術

作業興奮の仕組みを活用する中で、僕自身の生活に欠かせない「魔法の習慣」が生まれました。それが、「トイレ掃除」と「日々の感謝」です。一見すると仕事に直接関係がないように思えるかもしれません。ですが、この2つは僕のビジネスを支える軸になっています。

トイレ掃除は、ビジネスを整える最小アクション

僕は会社員時代から、仕事を始める前にトイレ掃除をすることを習慣にしていました。正直に言うと、最初は「何の意味があるの?」と思いながら始めた行動でした。きっかけは、原田隆史氏の本です。成功者はトイレ掃除や靴を揃える、ゴミを拾うなど、目立たなくても地味なことを必ず、続けているというような話があって、当時どん底だった僕は半信半疑で始めたんです。

これが、後になって振り返れば、驚くほど効果的でした。

作業興奮の文脈でいうと、トイレ掃除は「手軽に達成感を得られる行動」です。5分ほどで終わるこのアクションが、脳に「今日は1つの目標をクリアした」という信号を送り、ポジティブな気持ちを作り出します。これが、その後の仕事にスムーズに、自信をもって取り掛かるきっかけになるんです。

さらに、トイレ掃除をしていると自然と集中力が高まり、「今日の目標は何だろう?」と頭の中が整理されていきます。僕にとって、トイレ掃除はただの掃除ではなく、作業興奮を引き出すためのトリガーになっていたんですね。

この小さな習慣は、もちろん今でも続けていますが、長くやっていると「俺は、自分との約束を守れる男だ」という自己認識に繋がります。

感謝の習慣は、ポジティブなエネルギーを蓄える

もう1つ、僕が大切にしているのが「感謝」の習慣です。特に、忙しい時期や大きなプロジェクトを抱えているときほど、この感謝の気持ちが仕事のモチベーションを支えてくれます。

たとえば、クライアント様からもらった「ありがとう」の言葉や、過去に自分が成し遂げた小さな成功を思い返すことで、「自分はちゃんとやれている」という安心感が生まれます。この安心感が、新しいチャレンジへの原動力になります。

そして、眠る前にはかならず、亡くなった祖父母をはじめ、両親や家族の顔をひとりひとり思い浮かべながら、今こうして眠りにつけることに感謝をしているんです。これは、決して自己満足ではありません。自らの傲慢さや慢心で、たくさん失敗してきているので、自分自身への戒めであると同時に、感謝することで、その日のいら立ちやネガティブな感情を、ポジティブなエネルギーに変換することができると思っています。

つまり、感謝する行動をすることで、あとから、感情が落ち着いてくるわけです。これも、作業興奮の魔力かな、と僕は考えています。

掃除や片付けを象徴するアクション

「トイレ掃除」と「感謝」は、どちらもシンプルで小さな行動ですが、確実に脳にポジティブな信号を送り、次の行動へのスムーズな橋渡しをしてくれるんですね。これらを毎日続けることで、僕は「やる気に左右されない働き方」を実現できるようになりました。もちろん、まだまだ発展途上だと思いますが、どんなに面倒くさく感じる日でも、トイレ掃除や感謝の習慣を通じて、自分を作業モードに持っていけます。

面白いのは、これだけ劇的に、僕の人生を良い方向へ変えてくれた「トイレ掃除」と「感謝」の習慣は、どちらも特別な道具やスキルは必要ありません。何といっても、お金もかからないのです。もし、日々を悶々とお過ごしでいたら、ぜひこの2つを試してみてください。それがきっと、あなたのビジネスと人生を大きく変える魔法になるはずです。

まとめ

ここまで、作業興奮という脳の仕組みを活用し、やる気に頼らずに仕事を進めるための方法についてお伝えしてきました。

作業興奮とは、「行動が先で、やる気は後からやってくる」という脳の特性です。この仕組みを理解し、小さな一歩を踏み出すことで、自然と仕事がはかどるようになります。ポイントは、スモールステップの実践、環境を整えること、タスクを明確にリスト化すること。

僕自身、作業興奮を取り入れることで、借金を抱えていた苦しい時期を乗り越え、日本最大級のクラウドソーシングサービス「ココナラ」で100回以上ランキング1位の獲得をはじめ、それなりの結果を手にすることができました。まだまだ邁進中ですが、今を支えているのは、トイレ掃除や感謝の習慣といった小さな行動の積み重ねだと断言します。

僕のような面倒くさがり屋にとって、やる気、とか意思の力はあまり信じられない存在です。だからこそ、やる気がなくても始められる仕組みを作ることが大切です。この記事でお伝えした内容が、その第一歩になることを願っています。

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