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バズは、宝くじです。
最近は、Xを開くと、フォローしていない人の投稿がずいぶん流れてくるようになりましたね。
それでも、有名人でもないかぎり、狙ってバズらせるのは難しい。
当たれば大きいけれど、狙って当てられるものではありません。
では、スモールビジネスの経営者が、Xで見てもらえる回数を増やすには何をすればいいのか。
答えから書きます。知らない人が読んでもフォローしたくなる1本を、積み重ねること。そして、Xで興味を持ってくれた人を、ホームページとLINEで受け止めることです。
僕自身、SNSには苦手意識があって、外注に丸投げしたりして、トータルで100万円くらいを無駄にした失敗があります。
2026年5月からは、AIマーケ講座の特別講師であるメルおじさんに、Xの顧問をしてもらっています。その前の僕の投稿は、1本あたり表示100回前後。フォロワーも1,700人ほどで止まっていました。
それでも投稿をやめずに、どんな投稿で人が増えたのかを数えてきました。この記事では、Xの「おすすめ」の仕組みについて公開されている説明と、僕のアカウント(@zoroya_llc)の実際の数字をもとに、今日からできる5つのこと、メルおじさんに直された7つのこと、X・ホームページ・LINEの役割分担を書いていきます。
フォロワーが少なくても、Xでは知らない人に届く


「おすすめ」には、フォローしていない人の投稿も並ぶ
Xの「おすすめ」(For You)のタイムラインに、何をどの順番で並べるのか。そのプログラムと説明が、GitHub(プログラムを公開・共有するサービス)で公開されています。
その説明によると、「おすすめ」に並ぶ投稿の候補は、2つのところから集められます。1つは、自分がフォローしている人の最近の投稿。もう1つは、フォローしていない人の投稿です。
何が言いたいかというと、フォロワーが10人でも、あなたの投稿がフォロワー以外の人の画面に出る道は、仕組みとして用意されている、ということです。
ただし、同じ説明には、フォローしていない人の投稿は点数を少し割り引いて並べる、とも書かれています。知らない人に届く道はある。でも、フォローしてくれている人のほうが届きやすい。
だから、知らない人に届いた1本で、フォローまでしてもらえるかどうかが大事になります。
何を見て並べているかも、公開されている
並べる順番は、見る人がその投稿に対して何をしそうか、という予測で決まります。説明に挙がっている行動は、たとえば次のようなものです。
- いいね、返信、リポスト(旧リツイート)、引用、共有
- プロフィールを開く、リンクを押す、画像を広げる、動画を開く
- じっくり読む時間、動画を見続ける時間、プロフィールを見ている時間
- その人をフォローする
反対に、マイナスとして数えられる行動もあります。「興味がない」を押される、ミュートされる、ブロックされる、通報される、読まれずに素通りされる。
それぞれの行動が起きそうな見込みに重みを掛けて、足し合わせたものが、その投稿の点数になります。プラスの行動にはプラスの重み、マイナスの行動にはマイナスの重みが付く、と書かれています。
ネットには「返信はいいねの何倍」といった話も出回っていますが、僕は自分で確かめられない数字は使いません。この記事で頼りにするのは、公開されている説明と、僕のアカウントの実際の数字だけです。
公開されている説明から言えることは、シンプルです。Xは、知らない人が立ち止まって読み、この人のほかの投稿も見たいと思うかどうかを予測して、投稿を並べています。
「おすすめ」の候補になるのは、投稿から48時間まで
同じ説明には、「おすすめ」の候補から外す決まりも並んでいます。その1つが、48時間より古い投稿を外す、というものです。
Xの投稿は、2日たつと「おすすめ」から流れていく。話題に乗るなら早さが要る、というのは、ここから来ています。
もう1つ言えるのは、2日で流れていく場所だけに、商売の大事な説明を置いておくわけにはいかない、ということです。これは、後半のホームページとLINEの話につながります。


話題に乗るなら、トレンドより自分の現場から
トレンドは、人によって違う
Xには、いま話題の言葉が並ぶ「トレンド」の一覧があります。その言葉を使って一言書けば見てもらえる、と考えがちです。
ただ、今のXの開発者向けの説明書には、地域ごとのトレンドに加えて、利用者の場所や興味、Xの使い方に合わせた「その人向けのトレンド」を返す仕組みが載っています。
つまり、あなたの画面に出ているトレンドは、あなたに合わせて選ばれたものかもしれません。お客さんの画面にも同じ言葉が出ているとは限らないんです。
だから僕は、トレンドの一覧を追いかけるより、お客さんの暮らしや仕事でいま起きていることから話を始めるほうが確かだと考えています。季節の変わり目、天気、地域の行事、業界のニュース。お客さんも知っている話題です。
誰もが知っている話題に、自分の現場の一言を足す
町の電器屋さんを思い浮かべてみてください。
台風が近づいている日に、店先で「台風が来るらしいですね」とだけ言われても、「そうですね」で終わります。
ところが、「台風が来るらしいですね。停電したら、冷蔵庫の扉はなるべく開けないでください。中の冷たさが長くもちますから」と続けられると、思わず足が止まる。
天気の話は、誰にでもできます。そこに電器屋さんにしか言えない一言が乗ったとたん、ただの世間話が、この店の話に変わります。
Xで話題に乗るときも同じです。話題だけでは、誰が書いても同じ投稿になります。
話題に、自分の現場の一言を足す。足せる一言がないなら、その話題には乗らない。僕はそう決めています。
たとえば地域の工務店なら、こんな違いになります。
話題だけの投稿:梅雨入りしましたね。皆さま、体調にはお気をつけください。
現場の一言を足した投稿:梅雨入り。先週うかがった築30年のお宅で、ベランダの排水口が落ち葉でふさがり、雨水があふれる寸前でした。写真の、この部分です。晴れた日に一度、のぞいてみてください。
僕の投稿でいえば、新庄剛志さんがメジャーリーグに挑戦したとき、パワーではなくスピードと守備で勝負した話を、スモールビジネスの戦い方に重ねて書いたことがあります。2026年2月に、それまでの投稿を表示回数の順に並べたとき、いちばん上に来たのがこの1本でした。
反対に、ニュースや他社の調査の数字をそのまま解説しただけの投稿は、保存はされても、人はあまり増えませんでした。このあと使う3か月の集計では、18本でブックマークは325あったのに、新しくフォローしてくれた人は6人です。
そもそも、自分は何の専門家として話すのか。それが決まっていないと、足す一言も出てきません。


ハッシュタグより、1行目に「誰の、何の話か」
話題の言葉にハッシュタグを付ける人も多いですが、僕はハッシュタグにはほとんど頼っていません。
代わりに気をつけているのは、1行目だけで「誰の、何の話か」が分かることです。ホームページの話なのか、ChatGPTの話なのか、Googleの話なのか。主語と名前を、1行目に入れます。
Xは、指で流し読みされる場所です。謎かけのような1行目は、意味を考えているうちに、次の投稿へ流されてしまいます。
今日からできる、Xで露出を増やす5つのこと
ここからは、僕のアカウントの数字を使います。2026年6月から9月はじめまでの約3か月、442本の投稿の数字を書き出して、投稿の形ごとに数えたものです。
表示回数やいいねの数は、投稿ごとに誰でも見られる数字です。リンクが押された回数や、プロフィールを開かれた回数は、投稿した本人だけが見られます。自分の数字を月に1回でも見返すと、次に何を出すかが決めやすくなります。
1. 1行目に数字を置く
最初の25字に数字が入っていた投稿は51本で、新しくフォローしてくれた人は92人でした。ただ、この中には、僕が自分の教材の発売を知らせた1本(この1本だけで44人)が入っています。
それを差し引いても、残りの50本で48人。否定や「〜は終わりました」のような言葉で始まった投稿は、70本で18人でした。本数は否定で始まるほうが多いのに、フォローは半分にも届いていません。
数字は大きくなくてかまいません。「築30年」「3か所」「朝7時」。自分の現場の数字が1つ入るだけで、読む人は場面を思い浮かべられます。
2. 「〜しましょう」より「僕はこうした」を書く
一般論で「〜しましょう」「〜が大事です」と呼びかけた投稿は、5本ありました。フォローも、ブックマークも、リンクが押された回数も、すべてゼロです。
知らない会社に「〜しましょう」と言われても、従う理由がありません。でも「うちではこうしたら、こうなりました」なら、読んだ人は自分の店に置き換えて考えられます。
中でも反応の割合が高かったのは、自分が損をする側の話を先に出した投稿です。「ホームページを『作れる』価値は、ほぼゼロになりました」。ホームページの制作やWebの相談を仕事にしている僕が、自分の商売の価値が下がったと書いた1本です。
表示は1,733回と多くありませんでしたが、表示された回数に対する反応の割合は13.6%でした。表示が500回を超えた投稿の中では、3か月でいちばん高い割合です。
値段が高い理由。やめたサービス。失敗した仕入れ。
自分に都合の悪い話ほど、読む人は信じてくれやすい。僕はそう感じています。
3. 写真か動画で「見せる」
テキストだけの投稿は110本で、新しくフォローしてくれた人は11人でした。長めの文章に画像や動画を付けた投稿は57本で、49人です。次の1か月も、テキストだけの投稿101本で、フォローは2人でした。
Xの仕組みの説明でも、画像を広げる、動画を開く、動画を見続ける、といった行動が予測の中に入っています。
工務店なら施工中の現場、飲食店なら仕込みの手元、美容室なら仕上がりの後ろ姿。スマートフォンで撮った1枚で十分です。お客さんが写る写真は、必ず本人の許可を取ってから使ってください。
4. ツリーにぶら下げず、1本で言い切る
僕は一時期、1本目の投稿の下に返信をつなげて続きを書く「ツリー」の形をよく使っていました。3か月で、ぶら下げた2本目以降は133本。その表示を全部合わせても、アカウント全体の1.5%で、新しくフォローしてくれた人は1人でした。
公開されている仕組みの説明を読むと、理由の見当がつきます。
フォローしていない人の返信とリポストは、「おすすめ」の候補から外す。フォローしている人の返信やリポストも、点数を割り引く。そう書かれています。
ツリーの2本目以降は、仕組みの上では自分の投稿への返信です。まだフォローしていない人の「おすすめ」には並ばない、と僕は読んでいます。
同じ説明には、同じ人の投稿が続くときは、2本目から少しずつ点数を割り引く、とも書かれています。1日に何本も続けて出すより、1本を濃くするほうが筋がいい。
僕は今、役に立つ話の投稿は、出せる日に多くても1日3本まで。それとは別に、YouTubeの動画の一部を切り出した短い動画を、毎日1本出すと決めています。
反応がよかった投稿を、同じ文章のまま出し直したこともあります。1回目は22,113回表示されて、6人がフォローしてくれました。8日後の2回目は9,798回で、フォローは0人です。
同じ話をもう一度出すなら、切り口か、見せるものを変えたほうがよさそうです。
- 1本目の投稿の下に、続きをぶら下げる「ツリー」の形
- 動画の切り抜きの投稿に、YouTubeへのリンクを付けること(付けていたころは、表示があまり伸びませんでした)
5. 長い話は、記事の機能に回す
Xの通常の投稿は、上限が280字分です。日本語や中国語、韓国語の文字は1字を2字分として数えるので、日本語ならおよそ140字。リンクは長さに関係なく23字分として数えられるので、1本入れると日本語で11〜12字分を使います。
140字に収まらない話を、何本にも分けてつなげる必要はありません。Xの記事(Articles)の機能に回します。記事の書き方は、次の章でまとめます。
長い話はX記事で。メルおじさんに直された7つのこと
開発者向けの説明では、Xの記事は、文字の装飾や投稿の埋め込み、リンク、画像を入れられる長い投稿とされています。使える条件は変わることがあるので、使う前にXのヘルプで確かめてください。
僕のアカウントで、いちばん人に届いているのは、このXの記事です。6月から9月はじめの3か月に出した4本は、どれも27,000回以上表示されました。
中でも「初めてでもできる!AIで作る漫画LP作成ガイド」(漫画を使って、商品やサービスを1ページで紹介するページの作り方)は、表示71,459回、ブックマーク464。3か月でいちばん多く保存された投稿になりました。
ただ、最初からこうだったわけではありません。メルおじさんに顧問をお願いしてから変わったのは、「言いたいこと」ではなく、切り口と伝え方でした。
ここでは、直されたところを7つ、僕の実物と一緒に書きます。1〜6はX記事の作り方、7はその先の商品づくりの話です。通常の投稿にも使えるところは、分けて書いておきます。
どれも僕の結果で、同じ数字が誰にでも出るとは言いません。ただ、どこを変えたかは全部書けます。
- 言いたいことはそのまま、切り口と伝え方だけ変える
- 「活用ガイド」「設計ガイド」をやめて「作成ガイド」にする
- 記事の中に、コピペで使えるプロンプト(AIへの指示文)を置く
- ノウハウは出し惜しみしない
- 強い言葉より、自分に合う言葉
- タイトルに「何が手に入るか」を足す
- 反応が大きかったテーマを、自分の商品・サービスにする
直されたこと1|言いたいことはそのまま、切り口と伝え方だけ変える


直される前の僕は、ホームページ制作の上級者に向けて話していました。「作るだけでは成果は出ない」「戦略が先」。言っていることは正しいつもりでしたが、届いていませんでした。
メルおじさんがやったのは、僕の考えを変えることではありませんでした。同じ考えを、これから始める人にも届くところに置き直すことでした。
顧問をお願いする前の2月27日に出したX記事は、「AI時代『とりあえず作るだけ』のWeb制作は0円になった」。業界の危機を語る記事で、表示は168回でした。
顧問をお願いしたあとの5月16日は、「【初心者向け】AIで作るホームページ作成ガイド」。作るだけでは成果は出ない、という言いたいことは同じなのに、こちらは表示10万回になりました(どちらも2026年9月25日時点のXの表示)。
初心者向けに、中身を薄くしたわけではありません。伸びるからといって、自分の考えと違うことを発信するのは気持ちが悪い。
芯は変えずに、届く人を増やす。ここは守りました。
通常の投稿でも同じです。前のほうで書いた「話題に、自分の現場の一言を足す」も、この置き直しの1つです。
- 今日やること:自分がいちばん言いたいことを1行で書き、それを、まだ知らない人が最初に困る場面から話し始められないか考える
直されたこと2|「活用ガイド」「設計ガイド」をやめて「作成ガイド」にする
9月、僕は3Dホームページ(立体的に見せて、画面の中を動けるホームページ)の記事を、「設計ガイド」「活用ガイド」という形で続けて出しました。メルおじさんに言われたのは、活用ガイドは「こうするといいですよ」というアピールで止まる、ということです。
読んだ人が、その場でサンプルを1つ作れるところまで入れる。それが作成ガイドです。翌日から作成ガイドに戻して、9月16日に「コピペで作れる!3D商品ページ作成ガイド」を出しました。
スモールビジネスのX記事なら、「〇〇のすすめ」より「〇〇を自分で確かめる手順」です。先ほどの工務店なら、「梅雨の前にやっておきたいこと」より、「ベランダの排水口を、自分で点検する手順」。
通常の投稿でいえば、読んだ人がその日のうちに1つ試せることを入れる、ということです。
- 今日やること:書こうとしている記事を「読んだ人が、この記事の中で何をできるようになるか」1行で言えるか確かめる。言えなければ、すすめるだけの記事になっている
直されたこと3|記事の中に、コピペで使えるプロンプトを置く
伸びなかった記事について、作成ガイドになっていないことと並んで言われたのが、プロンプトが無いことでした。
読んだ人が、記事の途中でそのままAIに貼って動かせる文章を置く。説明を読んで終わりではなく、手が動くところまで記事の中で渡す。今の僕のX記事は、基本的にプロンプト付きで作っています。
スモールビジネスなら、AIへの指示文でなくてもかまいません。そのまま使えるチェック表、そのまま読み上げられる問い合わせの文、書き写せる記入例。読んだ人の手が1回動くものを置きます。
- 今日やること:記事の中で、読者に1回だけ手を動かしてもらう場所を決め、そこに貼る文章や表を置く
直されたこと4|ノウハウは出し惜しみしない
僕はずっと、記事でノウハウを出しすぎると、教材が売れなくなるのではと思っていました。
メルおじさんの答えは逆でした。記事で満足したから買わない、という人はほぼいない。だから、出しすぎなくらい出していい。
実際、ノウハウを出し切った作成ガイドを3本出したあとに、Brain(ノウハウを教材にして販売できるサービス)で教材を3本出しています。
お店や事務所でも、「やり方を見せたら、自分でやられてしまうのでは」と心配になると思います。でも僕は、出し惜しみしない記事を読んだ人ほど、「この人に頼めば、もっとうまくいくはずだ」と信じてくれると考えています。
通常の投稿も同じです。僕が「続きは本編で」と書いた投稿は、表示190回でした。答えは隠さず、1本の中で言い切ります。
- 今日やること:記事で隠そうとしている手順を1つ、出してみる
直されたこと5|強い言葉より、自分に合う言葉
「〇〇がないホームページはゴミ」というタイトル案を出したとき、メルおじさんに言われたのは、強いけれど、ぞろ屋の雰囲気に合っていない、ということでした。直した方向は「〇〇がないホームページは、全然見られません」です。
目を引く言葉でも、自分がふだん言わない言葉は、読む人にも浮いて見えます。
これは通常の投稿にも、そのまま当てはまります。5つのことの1つ目で書いたとおり、否定や喪失の言葉で始めた投稿は、僕のアカウントでは人があまり増えませんでした。この話は、次の章の「人と人が話す場所」にもつながります。
- 今日やること:タイトルや1行目の案を声に出して読み、自分がお客さんの前で言うかどうかで選ぶ
直されたこと6|タイトルに「何が手に入るか」を足す
「ホームページ自社内製化(外に頼まず、自分の会社で作ること)のための5つのステップ」という案には、「プロンプト付き」「コピペ1回」を足すように言われました。読む前に、記事の中で何が手に入るかが分かるからです。
僕のタイトルでも、9月5日の「【コピペ1回】GPT-6 Astra でRPGのような3Dホームページ作成」、9月16日の「コピペで作れる!3D商品ページ作成ガイド」のように使っています。
通常の投稿なら、1行目です。話題の章で書いた「誰の、何の話か」に、「読むと何ができるか」を足します。
- 今日やること:タイトルに「誰向けか」と「記事の中で手に入るもの」を1つずつ入れる
直されたこと7|反応が大きかったテーマを、自分の商品・サービスにする
僕にとって、いちばん大きかったのはこれです。5月16日の作成ガイドが伸びて、「この需要があるんだ」と分かった。そこから教材の企画を始め、6月12日にBrainで第1弾を出しました。
5つのことの1つ目で書いた、1本だけで44人がフォローしてくれた投稿は、この第1弾の発売を知らせたものです。漫画LPも3Dホームページも、同じ順番で教材にしました。
メルおじさんは、これを、X記事でテストしてから商品にする順番だと言っていました。記事は、商品を作る前に、お客さんの需要を確かめる場所にもなります。
スモールビジネスなら、教材でなくてかまいません。反応が大きかったテーマや、よく聞かれた質問は、新しいサービスや、ホームページに足すページの種になります。
僕も、反応が大きかったテーマは、ホームページのブログにも切り口を変えて書いています。Xの記事はXの中で読まれ、ホームページのブログは検索やAIから見つけてもらえる。書く場所が変われば、届く人も変わります。
- 今日やること:反応が大きかったテーマと、よく聞かれた質問を控えておく。同じものが3回たまったら、自分の商品やサービスの種として見直す
Xは、人と人が話す場所
人を不快にさせる投稿は、仕組みの上でも損をする
Xは、あくまで人と人がやり取りする場所です。
親戚の集まりで、人の悪口ばかり言うおじさんの周りから、ひとり、またひとりと、お茶を取りに行くふりをして離れていく。誰も面と向かって文句は言いません。ただ、離れていきます。
Xのミュートやブロック、「興味がない」は、この「お茶を取りに行くふり」に近いものです。言い返されることはありません。でも、公開されている仕組みでは、その動きがマイナスとして数えられます。
しかも、ミュートやブロックをした人の「おすすめ」からは、その相手の投稿が外されます。一度離れた人には、次の投稿も届きません。
注目を集めるために人を怒らせる。誰かをこき下ろす。それで一時的に表示が増えても、見た人が黙って離れていくなら、届く相手は減っていきます。
それでも、当たり障りのないことだけ言うのは違う
かといって、炎上を怖がるのも違います。
人として正しいと思って言うことなら、反対の声が出てもかまわない。賛成も反対も起きない発言は、敵もいないかわりに味方もいない。いないのと同じです。
僕の数字でも、誰も怒らない一般論の「〜しましょう」は、5本でフォローがゼロでした。
強いことを言うなら、矛先は人ではなく、自分の商売に向ける。先ほどの「ホームページを『作れる』価値は、ほぼゼロになりました」が、まさにそれでした。
もし間違ったら、誠実に謝ればいい。Xは画面の中のやり取りですが、人間関係は、顔を合わせているときと何も変わりません。
返信とお礼は、自分の言葉で
人への返信は、知らない人に見つけてもらうためのものではありません。9月はじめから10月はじめまでの1か月に、僕は返信を209件書きましたが、表示回数の真ん中の値は22回でした。
それでも返信は続けています。僕の投稿で返信が多くついたのは、ノウハウの話ではなく、対談の収録や作業会のように、人が動いている投稿でした。会話は、人と人のあいだでしか起きません。
X・ホームページ・LINEの役割分担


Xは、見つけてもらう場所。ただし自分の持ち物ではない
Xは、知らない人に見つけてもらうための場所です。ただし、Xのアカウントは、自分の持ち物ではありません。
実は、僕のThreads(Instagramを運営するMetaの、文章が中心のSNS)のアカウントは、凍結されて使えなくなっています。積み上げた投稿もフォロワーも、こちらの手では戻せません。
Xで名前を知った人が、もっと知りたくなって検索したとき、出てくるのがXのアカウントだけだったら、そこで話が終わってしまいます。僕は、これを大きな取りこぼしだと考えています。
ホームページは、比べられたときに選ばれる場所
Xの投稿は、2日で「おすすめ」から流れていきます。料金、事例、お客様の声、頼むまでの流れ。商売の大事な説明は、流れていかないホームページに置いておく。
僕は、ホームページの役割を「教育」だと考えています。まだ頼むかどうか決めていない人に、判断に必要なことを順番に知ってもらう。140字では伝えきれないことを、ホームページが引き受けます。
僕がホームページのリニューアルをお手伝いした、新電工株式会社(電気工事や人材サービスなど、幅広い事業を手がける会社)。CEOの中川さんは、リニューアルのあと、正式な会社説明をしなくても、ホームページを見れば会社の姿が伝わるようになった、と話しています。
以前は「結局どんな会社なの?」と聞かれることが多かったのが、今はホームページを見た段階で理解してもらえて、初回の打ち合わせがスムーズになったそうです。
Xで興味を持った人がホームページを開いたときにも、同じことが起きます。Xで人柄や考え方を知り、ホームページで「何を、いくらで、どう頼めるか」を確かめる。この2つがつながっていれば、Xで増えた表示が無駄になりません。
電気工事や人材サービスなど幅広い事業を手がける新電工株式会社の中川さんとの対談は、動画でも見られます。
プロフィールと固定の投稿から、ホームページに来てもらう
Xのプロフィールには、自己紹介の文章と、ウェブサイトのURLを入れておけます。投稿を1本、プロフィールに固定しておくこともできます。
公開されている仕組みの説明でも、プロフィールを開くことや、プロフィールを見ている時間が、予測の中に入っています。気になった人は、まずプロフィールを見に来ます。
- 自己紹介の文章:誰の、どんな困りごとを、どう解決する人か
- ウェブサイトの欄:ホームページのURL
- 固定する投稿:初めての人に最初に読んでほしい1本(事例や、考え方がいちばん伝わる投稿)
毎日の投稿で、無理にリンクを押してもらおうとしなくて大丈夫です。僕のアカウントでも、3か月でリンクが押された5,329回のうち、2,610回は、先ほどのBrainの第1弾の発売を知らせた1本で起きていました。ふだんの投稿からリンクへ人が流れていたわけではなかったんです。
今は、動画の切り抜きの最後に、「ぞろ屋ホームページ」で検索、と一言だけ添えています。リンクを押してもらうかわりに、名前で探してもらう、という考え方です。
LINEは、今すぐは頼まない人と、つながり続ける場所
Xで知って、ホームページも読んでくれた。でも、今すぐ頼むほどではない。実際には、こういう人のほうがずっと多いはずです。
Xの投稿は流れていき、ホームページは来てもらうのを待つ場所です。こちらから届けられるのは、LINEのように、登録してくれた相手に送れる手段だけです。
人は、何度も見かける相手に親しみを持ちやすいものです。困りごとが本当に起きたとき、思い出してもらえる距離にいること。LINEの役目はそこにあります。
僕は、LINEに登録してくれた人に、ホームページを診断するAIなど、仕事で使えるWebアプリを無料でお渡ししています。登録してもらう理由を、こちらで用意しておくわけです。


町の電器屋さんの話に戻ると、こういうことです。店先の一言で足を止めた人が、店の中で値段や保証を見比べて、帰りぎわに「新しい型が入ったら連絡しますね」と電話番号を聞かれる。電器屋さんがひとりでやってきたことを、X・ホームページ・LINEの3つで分けて持つ、ということです。
- X:知らない人に見つけてもらい、人柄と考え方を知ってもらう
- ホームページ:比べられたときに選ばれる。料金、事例、お客様の声、頼み方を置いておく
- LINE:今すぐは頼まない人と、つながり続ける。こちらから届ける
まとめ|Xは見つけてもらう場所。選ばれるのはホームページ
- Xの「おすすめ」には、フォローしていない人の投稿も並ぶ。狙ってバズらせるより、知らない人が読んでもフォローしたくなる1本を積み重ねる
- 通常の投稿は、話題に自分の現場の一言を足し、1行目に数字、「僕はこうした」、写真か動画、1本で言い切る。長い話はX記事にして、芯は変えずに切り口を変え、読んだ人がその場で手を動かせるところまで出し切る
- Xの投稿は2日で「おすすめ」から流れていく。料金や事例はホームページに置き、今すぐ頼まない人とはLINEでつながり続ける
僕のアカウントでは、テキストだけの投稿110本で新しくフォローしてくれた人は11人、画像や動画を付けた長めの投稿57本では49人でした。一般論の「〜しましょう」は、5本でゼロです。
X記事は、顧問をお願いする前の2月の記事が表示168回。言いたいことはそのままに切り口を変えた5月の作成ガイドは、10万回でした。そこで分かった需要が、6月の教材の第1弾につながっています。
新電工株式会社の中川さんのところでは、ホームページを見た段階で会社の姿が伝わるようになり、「結局どんな会社なの?」と聞かれなくなりました。
まず手をつけるなら、最近出したXの投稿を5本、1行目だけ読み返してみてください。
数字が入っているか。誰の、何の話かが分かるか。自分の現場の一言があるか。
足りなかったところが、次の1本で直すところです。
本音を書いておくと、Xで人が増えるまでには時間がかかります。僕のアカウントも、伸びなかった時期のほうがずっと長かった。
それでも、宝くじを買い続けることと、届く1本を毎日積み重ねることは、まったく別のことです。届く1本を積み重ねるほうなら、今日から誰でも始められます。
Xで名前を知った人が、ホームページを開いたときに「ここに頼もう」と思える形になっているか。URLを貼って送るだけでAIが確かめる「勝てるホームページ診断AI」を、無料でお渡ししています。公式LINEに登録して「診断」と送ってください。
出典
Xの仕組みと仕様は、いずれも2026年10月8日に内容を確かめています。
- GitHub「xai-org/x-algorithm」README(Xの「おすすめ」を決めるプログラムとその説明。https://github.com/xai-org/x-algorithm)
- X Developer Platform「Counting Characters」(https://docs.x.com/fundamentals/counting-characters)
- X Developer Platform「Personalized Trends」(https://docs.x.com/x-api/trends/personalized-trends/introduction)
- X Developer Platform「Trends by WOEID」(https://docs.x.com/x-api/trends/trends-by-woeid/introduction)
- X Developer Platform「Articles」(https://docs.x.com/x-api/articles/introduction)
- X Developer Platform「Metrics」(https://docs.x.com/x-api/fundamentals/metrics)
- X Developer Platform「Data Dictionary」(https://docs.x.com/x-api/fundamentals/data-dictionary)
- 新電工株式会社 CEO 中川さんとの対談(https://youtu.be/DL3tf9gGDIs)
