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WEBサイトを作るときに、悩みがちなのがロゴについてですよね。
「Webサイトに使われるロゴってどんなもの?」「自社サイトを上手にアピールしたいけど、どんなロゴをデザインすればいいんだろう」「どんなサイズのロゴを作るのが正解?」
調べてみても、意外と最適な答えは出てきません。WEBサイトのブランドイメージ作りには欠かせないロゴですが、様々な見解があるので、疑問を持っている方も多いでしょう。
今回は、ロゴとは何かということから、マーケティング目線でロゴデザインはどうあるべきかを解説しました。WEB制作の際に、用意しておいた方が良いロゴデザイン3種類も紹介しているので、チェックしてみてください。
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ロゴとは
ロゴとは、企業のブランドイメージなどをシンボル化したものです。WEBサイトのロゴにおいて、まず押さえておきたいのが、「favicon(ファビコン)」と呼ばれるロゴでしょう。


Googleで検索を行い、好みのWEBサイトを表示したときに、上のような表示を見たことがありませんか?このように、Googlechromeのタブや、検索結果でWEBサイト名の隣に表示されるのが、ファビコンです。
ファビコンは、“favorite icon”の略語で、上記以外にもSNSのリンクなど様々なところで表示されるロゴのことを指します。ファビコンを筆頭としたロゴは、WEBサイトのイメージを一目で伝える役割を持っています。Googleの検索結果や広告に「ビジネス名」と「ファビコン」の表示が追加されたのも、2022年10月のこと。
Googleは、より直感的に検索しやすくなるよう進化しているといわれるので、ファビコンやロゴを適切に設置することは事業ブランディングとしてますます重要な施策となるでしょう。
ロゴデザインが大切な3つの理由
これからWEBサイトを制作するなら、以下3つの理由からロゴのデザインにこだわるべきです。
- 印象に残りやすい
- 差別化ができる
- ファン化につながる
3つの理由についてお話していきましょう。
印象に残りやすい
人の脳は、文章だけではなく、画像などのイメージのほうが印象に残りやすいといわれています。
「イチゴが1つ、リンゴが3つ、バナナが2つ」といった文章だけより、それぞれが描かれたイラストを見るほうが、記憶に刻まれますよね。
だからこそ、WEBサイトでコンテンツを充実させるだけではなく、ロゴとしてシンボル化、イラスト化した方がユーザーの印象に残りやすくなります。
差別化ができる
ロゴの認知度が上がれば、同じ業界の中でも差別化をすることができます。
「Mのロゴは、マクドナルド」というように、イメージにおいても差別化されているからこそ、たくさんあるファストフード店の中でもマクドナルドはひと際、目立っていますよね。
数え切れないほどWEBサイトが制作されているからこそ、一目で自社のイメージを伝えられるロゴは必要不可欠となっています。
ファン化につながる
ロゴデザイン自体に好感を持たれることで、顧客のファン化につながります。
例えば、「前に悩みを解決してくれたWEBサイトのロゴだ!」と好印象が残っていれば、検索結果で自社サイトが表示されたときも安心してクリックしてくれるでしょう。事業名を覚えてなくても、シンボルはなんとなく記憶に残っていることってありますよね。
ロゴは、人の脳に働きかける重要な役割を持つからこそ、デザインを意図的に考えることで効果を上げることができます。
WEBサイトのロゴデザイン作成に重要なマーケター的認識
WEBサイトのロゴデザインを作成するときに重要なのが、以下4つのポイントです。
- ぱっと見でわかりやすい色
- 直感的に何が描かれているか分かる
- ワンポイントでブランドを象徴する
- ダークモードでも視認できるか
何も考えていなくてもすぐに伝わるような、わかりやすく独自性のあるロゴを作成しましょう。 特に、検索結果の横に表示されるファビコンは、場合によっては16×16pxと非常に小さなサイズで表示されるため、細かなデザインは一切伝わりません。
また、最近はスマホユーザーの多くが「ダークモード(背景黒)」を利用しています。黒い文字だけのロゴや、暗い色のシンボルマークは、背景が黒くなると溶け込んで見えなくなってしまうリスクがあります。「白フチをつける」「明るい色を採用する」など、どんな環境でもブランドが見える工夫が重要です。
良いデザインを作れば事業ブランディングにつながるので、ぜひ参考にしてみてください。
とはいえ、ロゴの質でブランディングが全て決まるかというと、そうではありません。ユーザーはロゴだけでWEBサイトを判断するわけではありませんし、そもそも企業アイコンで差別化を図らなくても良いケースも多数あります。
ここでは詳しく述べませんが、小規模事業者はそうしたブランディングの前に、重要なことがあります。詳しくは、下記の記事をご覧ください。

WEBサイト制作で必要!ロゴデザイン3種類
WEBサイト制作で必要なロゴデザインは、以下の3種類です。
- ファビコン用のロゴデザイン(シンボル)
- サイト表示用の正方形ロゴデザイン(シンボル+ロゴ)
- サイト表示用の長方形ロゴデザイン(シンボル+ロゴ)
それぞれについて解説していきます。
1.ファビコン用のロゴデザイン(シンボル)

ファビコン用のロゴデザインは、事業やサービスの「シンボル」とお考えいただくと良いでしょう。まずは、事業やサービス、ブランドイメージを軸に、色や、哲学、理念、価値観を抽象的にした概念を30個くらいリストアップします。
それを図案化して、余計なデザイン、要素をそぎ落としていきます。パッと見て記憶に残りやすくなるまで、突き詰めていきましょう。小さく表示されることを考慮して、何となく事業やサービスのイメージに合致すれば成功です。
また、ファビコン用のロゴデザインの背景は白にした方が様々な表示箇所で、きれいに見えます。
ファビコンのファイル形式は「SVG」または「WebP」推奨
ファイル形式は、SVGファイル、または次世代フォーマットのWebP(ウェッピー)がおすすめです。 SVGファイルをおすすめする理由は、主に2つあります。
■ 画像を拡大しても画質が劣化せず、自由にカスタマイズできるから
■ テキストデータのため容量が軽く、読み込み速度が速いから
SVGファイルは、「.svg」という拡張子で表示され、数式のようなデータで描画するため、ロゴをどれだけ拡大縮小しても画質が一切劣化しません。 以前は「古いブラウザでSVGが表示されない可能性がある」という懸念がありましたが、現在はiPhoneもAndroidも、主要なブラウザのほぼ全てが対応しています。
SEO対策としての「WebP」と「SVG」
Googleは現在、サイトの表示速度(Core Web Vitals)を重要な評価基準にしています。そのため、「軽くて高画質」なWebPやSVG形式を選ぶことは、サイトを軽くし、間接的なSEO対策にもなります。 写真を使った複雑なロゴでない限り、基本的にはSVG、あるいはWebP形式での作成を推奨します。
JPEGやPNG形式で作る場合の注意点(LINEなど)
もし、写真のような複雑なデザインでSVGが使えなかったり、従来のJPEGやPNG形式で作成する場合は、画像サイズに注意が必要です。 多くのサイトでは、ファビコン推奨サイズを「48×48px」としていますが、ラスター画像(JPEG/PNG)でこのサイズを作ると失敗します。
例えば、LINEでWebサイトのリンクを送った際、サムネイル画像(OGP等)が見つからないと、ファビコンが参照されることがあります。この時、LINEなどのプラットフォームでは最大「512×512px」で表示しようとするため、48pxで作った画像は引き伸ばされてボロボロになってしまいます。
そのため、JPEGやPNG形式で作成する場合は、512×512px以上のサイズで作成し、高解像度ディスプレイやSNSシェア時にもきれいに見えるようにしておきましょう。
ファビコン用ロゴデザインまとめ
ファビコン用のロゴデザインを作成するときは、以下のサイズを参考にしてみてください。
| アスペクト比 | 正方形(1×1) |
| 推奨画像サイズ | 48×48px (※JPEGの場合は512×512px) |
| ファイル形式 | SVG、またはWebP推奨(※写真などの場合はPNG/JPEG) |
| 最大ファイルサイズ | 5120 KB |
| 画像のセーフエリア | 重要なコンテンツを画像の中央から80%の範囲に配置する |
2.サイト表示用の正方形ロゴデザイン(シンボル+ロゴ)

Webサイトの最下部「フッター」などにおすすめなのが、上記のような正方形ロゴデザイン。こちらは、会社などを図案化した「シンボル」と、文字だけで構成された「ロゴタイプ」が合わさったデザインです。
ロゴタイプとして社名やサービス、ブランド名を加えることで、より自社のイメージやブランド名を明確に伝えることができます。正方形ロゴデザインは、以下のサイズで作るのがおすすめです。
| 項目 | 詳細 |
| アスペクト比 | 正方形(1×1) |
| 推奨画像サイズ | 512×512~1200×1200px (高解像度(Retina)対応を見込んだマスターサイズ) |
| ファイル形式 | SVG、WebP推奨 (容量が軽く画質劣化がないため推奨。PNG/JPEGは予備として使用) |
ちなみに、ヘッダーに設置する場合は、上部中央に持ってくると、バランスがとりやすくなります。
正方形ロゴデザイン(シンボル+ロゴ)のファイル形式
Webサイトの表示速度がSEOにおいて重要視される今、ロゴのファイル形式も「速さ」と「品質」を両立できるものを選ぶことが重要です。
当社では、以下の理由からWebP(ウェッピー)またはSVGを推奨しています。
WebP / SVGの利点
- ファイル容量が圧倒的に軽いため、サイト表示速度が向上し、SEOに有利。
- 背景透過が可能なため、どんなデザインのWebサイトにも合わせやすい。
- 画質が高く、拡大縮小に強いため、Retinaディスプレイなどの高解像度環境でもきれいに表示される。
旧来のフォーマットとの使い分け
以前は古いブラウザのサポートを考慮し、PNGやJPEGを推奨するケースもありました。しかし、現在では主要なブラウザのほとんどがWebPやSVGに対応しています。
| 形式 | 特徴 | 推奨用途 |
| WebP | 軽量、背景透過可、高画質(最新の推奨形式) | 全てのロゴ画像 |
| SVG | 軽量、拡大縮小で劣化なし(ベクター) | シンプルな図形やシンボルを含むロゴ |
| PNG | 背景透過可、幅広い互換性 | WebPやSVGが使えない場合の予備 |
| JPEG | 背景透過不可、写真のように複雑な画像向き | ロゴデザインには不向き |
3.サイト表示用の長方形ロゴデザイン(シンボル+ロゴ)

Webサイトの構成にもよりますが、最上部「ヘッダー」などには上記のような長方形ロゴデザインがしっくりきますね。メインコンテンツを大きく見せられます。画面をスクロールしてもついてくる「追従ヘッダー」を実装する際は、なおさら細長のロゴデザインの方が、コンテンツを邪魔しないので良いでしょう。
こちらも、先ほど紹介した正方形ロゴデザインと同じく、シンボルマークとロゴデザインで構成されています。アスペクト比1:1の正方形だと、サイトコンテンツの邪魔になる場合があるため、アスペクト比1:35~1:5くらいが最適です。
以下に当社でよく使用するサイズを記載してみたので、ご参考ください。
| 項目 | 詳細 |
| アスペクト比 | 長方形(縦横比は1:35~1:5) |
| 推奨画像サイズ | 180×630~900px (Retinaディスプレイ対応サイズ。サイト上での表示は90×315~450pxとなります) |
| ファイル形式 | WebP、SVG、PNG |
ファイル形式の推奨順位は、前述の「正方形ロゴデザイン(シンボル+ロゴ)のファイル形式」でお伝えした内容と同様です。WebPやSVGを優先し、サイトの表示速度向上を目指しましょう。
【番外編】文字だけの「ロゴタイプ」を使用する場合の注意点

WEBサイトでは、上記のような文字だけを綴ったロゴデザインである「ロゴタイプ」はあまりおすすめしていません。GoogleやYahoo!に見られるように、言わずと知れた大手企業なら問題ないでしょう。
最初にお伝えしたように、グーグルの検索結果に「ファビコン」が表示されるようになったので、おそらくですが、ファビコンを設定しないとSEO検索上も不利になるのではと考えています。
また、ザイオンス効果といって、何度も繰り返し接触すると、好感度や親近感が増していくという心理効果が人にはあります。文字よりも、図案化したシンボルやイラストの方が、そうした心理効果も期待できます。記憶にも残りやすいですしね。
WEBサイトには、基本的に「シンボル」+「ロゴタイプ」=「ロゴ」とお考えください。
ロゴデザインの作成方法
では、こうしたロゴを作成するにはどうすれば良いでしょうか?
選択肢としては、2つです。外注するか、自作するか。
外注する場合は、ここまでお伝えしてきたように、事業のブランドを象徴する印象に残りやすいシンプルなもので、競合他社と差別化できる設計を事前に考えてから依頼してください。マーケティングを理解しているデザイナーさんは多くないので、制作側のセンスに100%依存するのはお勧めしません。
ココナラやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用すれば5000~50000円ほどで作成してくれます。あるいはインスタグラムで「#WEBデザイン」「#ロゴデザイン」と検索して、デザインしてくれる人に直接連絡をとっても良いかもしれませんね。出来るだけ実績のあるところを選んだ方が失敗がありません。
ロゴデザインを外注するなら、実績のある会社がおすすめ
もし、相当にこだわってロゴで差別化したい場合は、圧倒的な実績と、受賞歴のあるデザイナー会社「わたしのロゴデザイナー」さんなどにお任せした方が良いでしょう。

そこまでこだわりがなければ、ロゴコレのようなサービスもあります。安価で、見栄えの良いロゴ作成をしてくれます。
ロゴを自作するなら「生成AI」と「Canva」の合わせ技
自作する場合はCanva(キャンバ)などのデザインツールが定番ですが、最近では生成AIを活用するのも賢い方法です。
ChatGPT(DALL-E 3)やMidjourneyなどの画像生成AIに、「カフェのロゴ、シンプル、コーヒー豆、オレンジ色」と指示を出せば、数秒で何十通りものアイデアを出してくれます。AIが出したアイデアを参考に、Canvaで清書して形にする。この方法なら、デザイン経験がなくてもプロ並みのロゴが作れる時代になっています。
CanvaにもAI機能が搭載されており、具体的なデザイン案が浮かばなくても「ロゴ 業種」で検索すればアイデアのネタになるテンプレートがずらっと出てきます。そこから選んで自社用に加工すればお金をかけず、ロゴ作成することも可能です。 有料プランを申し込めば、専用ソフトを使わず、SVG画像も作れるようになり、ますます使いやすくなりました。Canvaの使い方については下記の記事で詳細に解説してますので、参照してください。

まとめ
今回は、ロゴとは何かということや、良いロゴデザインを作るポイント、ロゴデザインの種類について解説しました。自社のイメージを伝えられるロゴを作れば、ブランディング強化にもつながります。ロゴを設定するときは、サイト名やドメイン名ごとに同じデザインを使用し、ユーザーを混乱させずに認知度を高めましょう。
以下には、今回紹介した3種類のロゴにおける詳細をまとめたので、参考にしてみてください。
| 項目 | ファビコン | サイト表示用(正方形) | サイト表示用(長方形) |
| 推奨画像サイズ | 512×512px | 512×512~1200×1200px | 180×630~900px |
| ファイル形式 | SVG / WebP / PNG / ICO | WebP / SVG / PNG | WebP / SVG / PNG |
| ダークモード | 白フチ等で対策推奨 | 切り替えまたは対策推奨 | 切り替えまたは対策推奨 |
| 使用場所の例 | ブラウザタブ、検索結果、スマホホーム画面 | サイトヘッダー / フッター | サイトヘッダー / フッター |


