Astroとは?WordPressとの違い・料金・使い方|実際に動かした5つの手順

Astroとは?ページを作る無料のソフト

※この記事にはプロモーションが含まれています

Astro(アストロ)は、ホームページのページを作るソフトです。

無料で使えます。

最近、WordPressの次の作り方を調べていると、この名前をよく見かけますよね。

ただ、説明を読んでも「結局、何をするものなの?」となりやすいんです。

そこで2026年11月2日に、ぞろ屋のパソコンで実際に動かしてみました。

この記事では、その画面を順番にお見せしますね。

先に答えをまとめておきます。

知りたいこと答え
Astroとはホームページのページを作るソフト
何をする?書いたファイルから、公開用のページを作る
料金無料。置き場所やCMSの費用は別
WordPressとの違い記事を書く画面がない
誰が触る?制作者かAI。記事を更新する人は触らない
向くサイト会社やお店のホームページ、ブログなど、読んでもらうサイト
ぞろ屋の使い方Astro、microCMS、Cloudflareの組み合わせを基本に考えている

CMSとは、ホームページの中身を書き換える画面や仕組みのことです。

WordPressもCMSの1つです。

目次

Astroとは?ホームページのページを作るソフト

これがAstroの公式サイトです。

Astroの公式サイトのトップページ。The web framework for content-driven websites と書かれ、Astro 7.4 が公開中と出ている

公式の日本語ドキュメントには、こう書いてあります。

Astroは、ブログやマーケティング、eコマースなど、コンテンツ駆動のウェブサイトを作成するためのウェブフレームワークです。

少し難しい言葉が2つあるので、先に説明しておきますね。

  • ウェブフレームワークは、ホームページやWebアプリを作るためのソフトのことです
  • コンテンツ駆動のウェブサイトは、文章や画像を読んでもらうことが中心のサイトのことです

Astroは、書いたファイルからHTMLのページを作る

実際に試した例を見てみてください。

自分で書いたファイルAstroが作ったファイル開くURL
src/pages/index.astrodist/index.html/
src/pages/about.astrodist/about/index.html/about/

最後が .astro になっているファイルを書きます。

Astroがそれを読んで、HTMLのファイルを作ってくれます。

HTMLは、ブラウザが読み込むページのファイルです。

できたファイルをサーバーに置けば、ホームページとして公開できます。

Astroの仕事は、書いたファイルからHTMLのファイルを作るところまでです。

書いたファイルをAstroがHTMLのファイルにするところまでがAstroの仕事で、置き場所に置くのは別のサービスだと示す図

Astroには記事を書く画面がない。公開には置き場所が要る

まず知っておいてほしいのは、次の4つです。

  • Astroには、記事を書く画面がありません。必要なときは、microCMSなどのCMSをつなぎます
  • ページは先に作っておきます。標準の作り方なら、読む人がページを開くとき、Astroは動いていません
  • Astroだけでは公開できません。Cloudflareなどの置き場所が別に要ります
  • Astroを触るのは、制作者かAIです。記事を更新する人は触りません

先に作っておいたページをそのまま見せるサイトを、静的サイトと呼びます。

Astroを作っている会社はCloudflareに加わった。ライセンスはMITのまま

項目内容
作っている会社The Astro Technology Company
2026年1月16日の発表Cloudflareに加わる
ライセンスMIT。同じ発表で、オープンソースとMITを続けると書いている
最新のバージョン7.4.4(2026年11月2日にnpmで確認)
Astro 7.4の公開日2026年10月15日

公式サイトのトップには、利用企業としてGoogle、Visa、Microsoft、OpenAIなどのロゴが並んでいます。

これは公式に掲載されているものです。どのサイトに使っているかまでは、僕は確かめていません。

Astroでできること|ファイルを置くとページが増える、ほか4つ

できること内容
ファイルを置くとページになるsrc/pages に置いたファイルが、そのままURLになる
共通の枠を使い回すLayoutというファイルに枠を書いて、各ページから呼ぶ
別の場所の記事を読み込むファイル、API、CMSから読み込める
動く部品を必要な所だけ足す基本はHTMLとCSSだけを出して、動かす部品にだけ client: という指定を付ける
ログインした人向けのページを作るアダプターを入れると、開かれたときにページを作れる

APIとは、プログラムがデータをやり取りする窓口のことです。

アダプターとは、サーバーの上でAstroを動かすための追加の部品です。

動く部品には、ReactやVueなど、別のソフトで作ったものも使えます。

AstroとWordPressの違い|Astroには記事を書く画面がない

WordPressAstro
何をするものか記事を書く画面から表示まで全部入りページを作る
記事を書く画面あるない
編集する場所ブラウザの管理画面VS Codeなどのエディタ
記事の保存先データベースファイル、または別のCMS
ページを作るときページが開かれるたびビルドのとき(既定)
公開ページ側のPHPあるない(静的サイトの場合)
機能の足し方プラグインやテーマから選ぶ自分で作ることが増える

いちばん大きな違いは、記事を書く画面があるかどうかです。

WordPressなら、ログインすればすぐに記事が書けます。

Astroの場合は、記事を書く画面を別に用意するか、ファイルに直接書くことになります。

機能の足し方にも違いがあります。

Astroの公式ドキュメントにも、WordPressから乗り換えるなら、機能の多くを自分で作ることになるかもしれない、と書いてあります。

WordPressのままでも大丈夫

WordPressが悪いわけではないんです。

僕がWordPressで納品したサイトも、200を超えています。

PHPを新しいバージョンに保って、プラグインの更新を続けていれば、WordPressのままで大丈夫です。

Astroに替えても、リスクがゼロになるわけではありません。

静的サイトなら、PHPの穴は公開ページに当たらなくなります。

でも、アカウントの乗っ取りや、置き場所の障害は残ります。

WordPressとAstroを一緒に使う形もある

WordPressで記事を書いて、ページだけAstroで作る形も、公式の案内に載っています。

この形にしても、WordPress側の手入れは残ります。

Astroの使い方|実際に動かした5つの手順

ここからは、2026年11月2日に実際に動かしてみた記録です。

使ったものバージョンなど
パソコンぞろ屋のミニPC(Windows 11)
Node.jsv24.22.1
npm11.19.1
Astro7.4.4

操作はAIに任せました。

画面の写真はブラウザのものです。ターミナルの写真は撮っていません。

全体の流れは、次の5つです。

手順やること起きること
1npm create astro@latest を打つプロジェクトができる
2npm run dev を打つブラウザでページが見られる
3index.astro を直して保存する表示が自動で変わる
4about.astro を足すページが1つ増える
5npm run build を打つ公開用のファイルができる

準備:Node.js、テキストエディタ、ターミナルの3つ

公式ドキュメントに書かれている前提は、3つあります。

必要なもの何をするものか
Node.js(v22.23.4以上)Astroを動かすのに必要なソフト。v23のような奇数のバージョンは対象外
テキストエディタファイルを直すソフト。公式のおすすめはVS Codeと公式のAstro拡張機能
ターミナル文字でパソコンに指示を出す画面
Astro公式ドキュメントの日本語ページ「Astroをインストール」。下のほうに Node.js v22.23.4 以上と書かれている

npmは、部品を取ってくるときに使うソフトです。

Node.jsを入れると、一緒に入ってきます。

手順1:npm create astro@latest でプロジェクトを作る

プロジェクトは、ホームページ1つ分のファイルをまとめたフォルダのことです。

ターミナルで、次のコマンドを打ちます。

コマンドは、ターミナルに打つ指示のことです。

npm create astro@latest

公式の説明どおりだと、このコマンドが必要な手順を順番に案内してくれます。

今回は質問を飛ばすために、指定を足して一気に流しました。

npm create astro@latest my-astro-site -- --template basics --install --no-git --yes
指定意味
my-astro-siteフォルダの名前
--template basicsbasicsという見本から始める
--install必要な部品を入れる
--no-gitGit(変更の記録を残すソフト)の準備をしない
--yes質問を飛ばして、既定の答えで進める

19秒で終わりました(このPC、この回線で1回)。

最後に、画面にこう出ました。

      ✔  Project initialized!
         ■ Template copied
         ■ Dependencies installed

  next   Liftoff confirmed. Explore your project!

         Enter your project directory using cd ./my-astro-site
         Run npm run dev to start the dev server. q + ENTER to stop.
         Add frameworks like react or tailwind using astro add.

Project initialized! は、プロジェクトができたという意味です。

できたフォルダの中で、覚えておきたいのはここです。

場所何が入っているか
src/pages/index.astroトップページのファイル
src/layouts/Layout.astroページの共通の枠
src/components/Welcome.astro最初に出る英語の画面
public/そのまま公開されるファイル
node_modules/Astroを動かす部品
AGENTS.mdAI向けの説明ファイル

node_modules は、約135MB、9,376ファイルありました。

手順2:npm run dev でブラウザに表示する

できたフォルダに入って、開発サーバーを動かします。

開発サーバーというのは、作っている途中のページを自分のパソコンで確認するためのものです。

cd my-astro-site
npm run dev

ブラウザで http://localhost:4321/ を開いてみてください。

localhostは、自分のパソコンを指す名前です。

もちろん、まだ公開はされていません。

npm run dev のあとに http://localhost:4321/ を開いた画面。To get started, open the src/pages directory in your project と表示されている

画面の英語は、「まず、プロジェクトの src/pages フォルダを開いてください」という意味です。

右下のカードは、Astro 7.0の新機能の案内ですね。

下の端に半分見えている黒いバーは、開発ツールバーです。

これは開発中だけ表示されるもので、公開したサイトには出ません(公式の説明)。

手順3:index.astro を直して保存すると、表示が自動で変わる

エディタで src/pages/index.astro を開きます。

中身はこんな感じです。英語のコメントが2行ありますが、省いて載せますね。

---
import Welcome from '../components/Welcome.astro';
import Layout from '../layouts/Layout.astro';
---

<Layout>
	<Welcome />
</Layout>

ここは、知らないと迷うところですね。

このファイルには、画面に出す文章が1文字もないんです。

英語の文章は、Welcome.astro のほうに入っています。

ファイルの見方は、こんな感じです。

  • 上の --- で囲まれた部分には、使うファイルを読み込む行を書きます
  • その下の部分が、画面に出るHTMLになります

直すのは2か所です。

  1. import Welcome の行を消す
  2. Welcome の行を、見出しの行に差し替える

直したあとは、こうなります。

---
import Layout from '../layouts/Layout.astro';
---

<Layout>
	<h1>ぞろ屋のテストページです</h1>
</Layout>

h1は、ページの見出しを表す印です。

これで保存します。

ブラウザは開いたままで、何も押さなくて大丈夫です。

index.astro を保存したあとの同じブラウザのタブ。左上に「ぞろ屋のテストページです」と表示されている

保存してから見出しが変わるまで、0.19秒でした(このPCで1回)。

ページごと自動で読み直されました。

ファイルを保存すると、ブラウザの表示が自動で変わります。

手順4:about.astro を足すと、ページが1つ増える

src/pages フォルダに、about.astro というファイルを新しく作ります。

中身はこれです。

---
import Layout from '../layouts/Layout.astro';
---

<Layout>
	<h1>このサイトについて</h1>
	<p>about.astro というファイルを足しただけで、このページができました。</p>
</Layout>

Layoutは、ページの共通の枠を書いておくファイルです。

保存したら、ブラウザで http://localhost:4321/about/ を開いてみてください。

http://localhost:4321/about/ を開いた画面。「このサイトについて」という見出しと説明の1文が出ている

開発サーバーの再起動はしていません。

ページを追加するボタンもありません。

ファイルを1つ足すと、ページが1つ増えます。

ただ、ブラウザのタブの題名は「Astro Basics」のままでした。

題名は Layout.astro に書いてあるからです。今回は直していません。

手順5:npm run build で公開用のファイルを作る

まず、開発サーバーを止めます。

止め方は、公式ドキュメントだと Ctrl + C、手順1の画面の案内だと q + Enter です。

今回はどちらも試していません。

次のコマンドを打ちます。

npm run build

ビルドというのは、公開用のファイルを作る作業のことです。

コマンド全体で1.69秒でした(このPCで1回)。

画面の最後には、こう出ました。

 generating static routes
18:40:48   ├─ /about/index.html (+8ms)
18:40:48   ├─ /index.html (+2ms)
18:40:48 ✓ Completed in 21ms.

18:40:48 [build] ✓ Completed in 143ms.
18:40:48 [build] 2 page(s) built in 268ms
18:40:48 [build] Complete!

2 page(s) built in 268ms は、「2ページを268ミリ秒で作りました」という意味です。

dist というフォルダができて、中身は4つのファイルが入っていました。

ファイル大きさ
index.html456バイト
about/index.html547バイト
favicon.ico655バイト
favicon.svg749バイト

合計で2,407バイトです。

faviconは、ブラウザのタブに表示される小さな画像のことです。

公開するのは、この dist の中身です。

node_modules の約135MBは、公開するファイルには入っていません。

index.html の最後は、こうなっていました。

<body data-astro-cid-ju4pidww><h1>ぞろ屋のテストページです</h1></body></html>

手順3で書いた見出しが、そのままHTMLに入っています。

最後に、できあがったファイルを自分のパソコンで確かめてみます。

npm run preview

もう一度 http://localhost:4321/ を開きます。

npm run preview で開いた http://localhost:4321/ の画面。同じ見出しが出ていて、下の端の黒いバーは消えている

下の端にあった黒いバーが消えています。

開発中ではなく、ビルドで作られたファイルを見ているからです。

http://localhost:4321/about/ も、同じように開けました。

ここまでは、自分のパソコンの中だけのお話です。

インターネットに公開するときは、dist の中身を置き場所に上げます。

今回はそこまではやっていません。Cloudflareに置く流れはCloudflareの記事に書きました。

測った数字のまとめ

測ったこと結果
プロジェクトを作る時間19秒
node_modules約135MB、9,376ファイル
保存してから見出しが変わるまで0.19秒
npm run build 全体1.69秒
Astroが出した数字2ページで268ミリ秒
dist の中身4ファイル、合計2,407バイト
script タグの数2ページとも0個
preview で読みに行ったJavaScript0件

どれも、このPCで1回ずつ測った数字です。

手で作った最小の2ページでの結果ですね。実際のサイトは、ページも写真も増えるので、もっと大きくなります。

全部自分で打たなくても、AIに任せられる

今回の5つの手順は、AIに任せて進めました。

手順1では、AGENTS.md というAI向けの説明ファイルも自動でできました。

作りたくないときの --no-ai という指定もあります(公式の案内。今回は試していません)。

公式ドキュメントには、AIツールでAstroのサイトを作るための案内ページが用意されています。

Claude Code、Codex CLI、Cursorなどの設定が載っています。

同じページに、AIが古い書き方を出すこともある、とも書いてあります。

新しい機能を使うときは、公式ドキュメントでも確かめてみてください。

Astroの料金|本体は無料。かかるのは置き場所とCMS

公式サイトには「Astro is free, open-source software」と書いてあります。

ライセンスはMITです。

ソフトの利用料はかかりません。商用でも使えます。

何にかかるか費用
Astro本体無料
ページの置き場所場所による。Cloudflareは、静的ファイルへのアクセスが無料・無制限
CMS(使うときだけ)microCMSは月0円から。Teamは月4,900円〜(税抜)
ドメイン別にかかる

ファイルに直接書くなら、CMSの費用はかかりません。

自分で作らず制作者に頼むなら、制作費も別にかかります。

Astroが無料でも、置き場所とCMSには、それぞれの費用と条件があります。

microCMSの無料プランの条件はmicroCMSの記事に、Cloudflareの上限はCloudflareの記事にまとめました。

Astroが向くサイト・向かないサイト

公式が挙げているサイトの種類

区分公式が挙げている例
Astroが作られた目的宣伝サイト、メディア、説明書のサイト、ブログ、作品集、ランディングページ、コミュニティ、ネットショップ
別のウェブフレームワークが得意ログインして使う管理画面、受信トレイ、SNS、やることリスト

ランディングページというのは、1ページで宣伝するページのことです。

ぞろ屋の考え

あなたのサイトぞろ屋の考え
お知らせやブログを、決まった項目で更新するAstroが合う
これから新しく作る、会社やお店のホームページAstroが合う
ネットショップ・予約・会員の機能があるWordPress
WordPressで動いていて、保守を続けられるWordPressのまま

ネットショップについては、公式の例と僕の答えが少し違います。

公式では、ネットショップもAstroの目的に入っています。

僕がWordPressを挙げるのは、機能を自分で作ることが増えてしまうからです。

単体のAstroが合わない人

  • ブラウザの画面だけで記事を更新したい人。CMSをつなぐか、WordPressのほうが合っています
  • ファイルやターミナルを触れる人が、まわりに誰もいない人。制作者かAIに任せることになります

AstroとmicroCMS・EmDash・Cloudflareの関係|役割が違う

名前がよく一緒に出てきますが、それぞれ役割が違います。

役割使うもの
記事を書くmicroCMS、Keystatic、EmDashなど
ページを作るAstro
ページを置くCloudflareなど
microCMSで記事を書き、Astroがページを作り、Cloudflareにページを置き、読む人がページを見る流れの図

ぞろ屋の見本サイトでは、こんな流れで動いています。

順番何が起きるか誰がやるか
1microCMSで記事を書いて「公開」を押す記事を書く人
2Astroがページを作る自動
3できたページがCloudflareに置かれる自動
4読む人がページを見る読む人

1から3までで約50秒でした(見本サイトで1回の測定)。

microCMSは記事を書くサービス。Astroがその記事をページにする

microCMSには、記事を書く画面があります。

Astroには、ページを作る機能があります。

お互いの足りないところを補い合う関係ですね。

Astroの公式ドキュメントにも、microCMSとつなぐ案内ページが用意されています。

画面の操作はmicroCMSの記事でお見せしています。

EmDashはAstroで動くCMS

EmDashは、Cloudflareが2026年4月1日に発表したCMSです。

Cloudflareの公式ブログには、「EmDash is powered by Astro」と書いてあります。

EmDashのテーマも、Astroのプロジェクトとして作ります。

microCMS、Keystatic、EmDashを比べた結果は、3つのCMSの比較記事にまとめています。

AstroだけとAstro+EmDashの構造の違い

Astroだけのときと、EmDashを足したときとでは、サイトの動き方が変わってきます。

Astroだけのサイトは、次の流れです。

順番何が起きるか
1ファイルに記事を書く
2Astroが、公開の前にページを作る
3できたページをCloudflareなどに置く
4読む人が開くと、置いてあるページをそのまま見せる

読む人がページを開くときには、Astroは動いていません。

Astro+EmDashのサイトは、次の流れです。

順番何が起きるか
1ブラウザの管理画面で記事を書く
2記事がデータベースに保存される
3読む人がページを開く
4サイトのプログラムがデータベースを読んで、ページを返す

読む人がページを開くときに、サイトのプログラムが動いているわけです。

EmDashの公式ドキュメントにも、管理画面や最新の内容をその場で返すので、サーバーで動かす形が必要だと書いてあります。

AstroだけのサイトとAstro+EmDashのサイトの構造を並べた図

並べると、次のようになります。

AstroだけAstro+EmDash
記事を書く場所ファイルブラウザの管理画面
記事の保存先ファイルデータベース
ログイン、権限、画像の管理なしあり
ページを作るとき公開の前読む人が開いたとき
開いたときのプログラム動かない動く
Cloudflareで使うもの静的ファイルの置き場所Workers、D1、R2

Workersは、プログラムを動かす仕組みです。

D1は、データベースです。

R2は、画像などの置き場所です。

Cloudflareの Workers Cache を設定すると、保存してあるページを、プログラムを動かさずに返すこともできます(EmDashの公式の説明です。僕は試していません)。

いちばん大きな違いは、読む人が開いたときにプログラムが動くかどうかです。

手入れするものも変わってきます。

Astroだけなら、できあがったファイルを置くだけで済みます。

Astro+EmDashは、管理画面とデータベースまで自分たちで動かす形になります。

microCMSを足す形なら、管理画面とデータベースはmicroCMSの会社が動かしてくれます。

ぞろ屋の見本サイトでは、読む人が開いたときに見せているのは、すでにできあがっているページだけです。

Cloudflareは置き場所の1つ。Astroはほかの場所にも置ける

Astroの会社はCloudflareに加わりました。

だからといって、Cloudflareでしか使えないわけではありません。

2026年1月の発表には、「Astro continues to support a wide set of deployment targets, not just Cloudflare.」と書かれています。

公式ドキュメントを見ても、Netlify、Vercel、GitHub Pagesなど、30以上の置き場所が並んでいます(2026年11月2日に確認)。

ぞろ屋のAstroの使い方|新しく作るホームページの基本に考えている

ぞろ屋で新しく作るホームページは、Astro、microCMS、Cloudflareの組み合わせを基本に考えています。

実際にやったことは、次のとおりです。

  • 2026年10月22日に、ぞろ屋の公式サイトと同じ構成の20ページを、microCMS、Keystatic、EmDashで1つずつ作りました。ページを作る部分は3つともAstroです
  • 作業はAIのCodexに頼んで、裏取りはClaude Codeで進めました
  • 見本の工務店サイトを、本物のmicroCMSとCloudflareにつないで実際に動かしてみました

正直に書いておくこと

zoroya.co.jp は、いまもエックスサーバーとWordPressのままです(2026年11月2日に確認)。

新しい作り方で、お客さんの本番を長く運用した実績は、まだありません。

2026年11月2日に、1社の本番を切り替えたばかりです。

試している途中の判断材料として、読んでもらえたらと思います。

Astroなら速い?SEOに強い?測った範囲で答える

速さ:Astroで作っても、遅いサイトはできる

公式ドキュメントには、こう書いてあります。

Astroで遅いウェブサイトを作成することは不可能であるべきです。

ただ、ぞろ屋の見本サイトのトップページは、最初は24.3秒もかかりました。

測ったのはLCPです。LCPというのは、ページの一番大きな部分が画面に出るまでにかかる時間のことです。

原因は日本語フォントでした。

フォントと画像を軽くしたら、2.54秒まで縮まりました。

どちらも、スマホを想定した見本サイトでの測定です。

Astroで作れば自動で速くなる、とは言えません。

詳しくはCloudflareの記事に書きました。

JavaScript:今回の2ページは0個。どのサイトでも0とは言えない

JavaScriptは、ページに動きを付けるプログラムのことです。

今回の2ページは、script タグが0個でした。

ブラウザが読みに行ったJavaScriptも0件です。

ただ、動く部品を1つも入れていない、最小のページでの結果ですからね。

動く部品を入れれば、そのぶんJavaScriptは増えます。

検索とAI:「SEOに強い」とは書かない

この記事では、「SEOに強い」「AI検索に強い」とは書きません。

順位を測っていないからです。

Googleの公式の案内では、AIによる概要(AIオーバービュー=検索結果の上に出る、AIがまとめた答え)やAIモードに出るための特別な最適化はいらない、という立場をとっています。

大事な内容をテキストで載せることは、基本として挙げられています。

今回の2ページは、本文がHTMLにそのまま入っていました。

僕が確かめられたのは、ここまでです。

この記事で確かめていないこと

  • 人が自分のターミナルで動かしたときの、npm run dev と npm run preview の表示
  • 質問に答えながら進む npm create astro@latest の画面
  • 開発サーバーの止め方(Ctrl + C と q + Enter)
  • 今回作った2ページの公開
  • 今回作った2ページとCMSの接続
  • 動く部品、ログインのページ、アダプター
  • 検索順位とAI検索への影響

まとめ|Astroはページの作り方の話

  • Astroは、ホームページのページを作るソフトです。本体は無料です
  • 記事を書く画面はありません。必要ならCMSをつなぎますし、公開には置き場所が要ります
  • 使い方は、作る、表示する、直す、足す、ビルドするの5つです
  • WordPressでちゃんと保守を続けられるなら、慌てて移す必要はありません

Astroは、あくまでページの作り方の話です。

問い合わせが増えるかどうかは、そのページに何を書くかで決まります。

福岡県久留米市で貸し布団とベビー用品のレンタルをしている丸よしの井ノ口さんは、ホームページのリニューアルから9ヶ月ほどで、問い合わせが体感で2〜3倍になりました。

最初の1〜2ヶ月は、大きな変化がなかったそうです。

増え始めたのは、3ヶ月目くらいからでした。

公開してすぐに増えたわけではないところも、僕は大事だと思っています。

これはAstroの成果ではありません。

価格だけでなくサービス全体に関心を持ってもらえるようになったのは、サイトの内容や伝え方が変わったおかげだと、ご本人は感じているそうです。

今のホームページを点数で確かめたい方は、公式LINEに登録して「AIO」と送ってみてください。

URLを入れるだけで、検索での見つかりやすさ、AI検索への対応、表示の速さなどを8つの軸で点数にしてくれる無料のツールが届きます。

どの作り方にも、完璧な答えはありません。

自分のサイトをどう更新していきたいかで、選んでもらえたらと思います。

福岡県久留米市の丸よしの井ノ口さんとの対談は、動画でも見られます。

出典

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