起業家のためのKindle電子書籍出版、実践ガイド

起業家のためのKindle電子書籍出版、実践ガイド

※この記事にはプロモーションが含まれています

「電子書籍の出版、興味はあるけど、どこから始めればいいの?」
「自分のアイデアを世に広めたいけど、出版のハードルが高く感じる…。」

起業家の方であれば、こんな風に思われたことがあるでしょう。現代では、情報の発信方法が多様化しており、特に電子書籍はその可能性と利便性で注目を集めています。AIが急速に進化して普及してきており、SEOの基準もますます信頼性や、専門性、権威性、そして体験に重きが置かれるようになりました。つまり「誰が発信しているのか?」が重要視されているのです。電子書籍を出版すれば、その価値は自然と高くなる。

しかし、多くの起業家が出版のプロセスや必要な知識に不安を感じ、一歩を踏み出せていません。

僕自身、WEB制作会社の代表として数多くの困難に直面し、借金を抱えるほどの苦境に立たされたこともありました。しかし、お陰様でそんな状況からもなんとか這い上がり、日本最大級のクラウドソーシングサービス「ココナラ」で数十回ランキング1位を獲得。この経験から学んだのは、小さな最初の一歩と小さな努力の積み重ねが、のちに大きな変化を生むことです。

その意味で電子書籍の出版は起業家にとって、非常に有効な選択です。Kindleなどのプラットフォームを利用すれば、自分の知識や経験を広く伝え、信頼性やブランディングを高めることが可能です。あなたがホームページを持っているならSEO効果もありますし、何より、新たな濃い見込み客と出会える可能性が高い。しかも、思ったよりも簡単に出版できますので、もはや出版しない理由はありません。

この記事では、Kindleで電子書籍を出版するための実践的なステップを、僕の経験と専門知識を基に紹介します。これを読めば、あなたも電子書籍の出版を通じて、自己ブランディングを格上げし、ビジネスの可能性を広げることができるでしょう。

さあ、あなたの価値あるアイデアを、Kindle電子書籍で世界に発信しましょう。

▼まずは1分半で概要をご覧ください!▼

目次

電子書籍出版の基礎知識

まずは簡単に、電子書籍の基礎とその魅力、Kindle出版について解説しますね。読んでいるうちに、あなたの中に眠っていた知識や経験がむくむくと頭をもたげてきたら、ぜひメモに控えてください。

電子書籍を利用している人は推定35%以上

電子書籍は、文字通り「電子的に配信される書籍」のこと。紙の書籍と違い、スマートフォンやタブレット、PCなどのデジタルデバイスで読むことができます。最大の特徴は、物理的な制約がないことでしょう。デジタルデバイスがあれば、巨大な本棚はいりません。何千ページにも及ぶ書籍でも、デバイス一つで簡単に携帯できます。

ナイル株式会社が運営する「Appliv TOPICS」が電子書籍に関するアンケートを実施した結果が公開されていました。15~69歳男女2,639人を対象に、2023年8月23日~8月30日の期間、調査をしたところ、現在利用している人が35.13%であったそうです。

電子書籍の利用経験 ※「Appliv TOPICS」調べ
※「Appliv TOPICS」調べ

電子書籍なら低コストで、幅広い読者にリーチすることが可能

電子書籍出版の最大のメリットは、持ち運びの利便性もさることながら低コストで幅広い読者層に届けられることでしょう。紙の書籍のように印刷や配送のコストがかかりません。後ほど紹介するKindle書籍なら読み放題プランや無料キャンペーンもあります。世界中どこからでもアクセスできるため、幅広い読者にリーチすることが可能です。しかも、出版するのにお金はかかりません。原稿フォーマットの作成に多少の知識は必要ですが、伝える価値のあるものがるのなら、誰もが出版できます。

さらに、インプレス総合研究所の調査によると、電子書籍の市場は右肩上がりで成長しており今後も期待できるとされています。

電子書籍の市場予測 ※インプレス総合研究所

Kindle出版が画期的な理由

Kindleは、Amazonが運営する世界最大の電子書籍プラットフォーム。Amazonが運営するこのサービスは、膨大なユーザーベースを誇り、なんと月間利用者数が5253万人(※2020年4月時点)とのこと。あまりに多いので、一人のユーザーが重複して登録している可能性もあるな、と思うくらいですが、電子書籍市場で圧倒的シェアを誇っていることは間違いありません。

驚くべきは、Kindle Direct Publishing(KDP)を利用すれば、誰でも無料で電子書籍を出版できること。しかも原稿を用意すれば1週間内に全世界に配信することができます。もちろん著作権は作者が保持するため、読まれれば読まれるだけ印税収入も期待できる。これは紙の書籍が当たり前の時代に比べれば、ものすごいイノベーションといえるでしょう。僕は商業出版も経験しましたが、本が店頭に並ぶまでには、原稿が仕上がっても、ゲラ刷り、表紙の色合わせ、印刷会社による印刷・製本、そして取次を経由しての配本と、1か月半かかりました。

しかも、一度、出版すれば加筆修正はできません。電子書籍ならデータを再アップロードすれば最新情報に更新できます。ある種の情報には鮮度がありますから、内容をアップデートすることは読者のためにもなります。Kindle出版は超画期的な出版方法なのです。

月980円の「Kindle Unlimited」に登録すれば読み放題サービス利用可能

ご存じない方のためにご紹介しておくと月額980円の「Kindle Unlimited」に登録すれば、対象の本限定ではありますが月に何冊読んでも980円。読み放題。単行本一冊買うよりも安い値段で、読めるわけですから本好きの方にはたまりません。

Kindle Unlimited 月額980円絵読み放題

もちろん小説やビジネス書などの一般書だけではありませんよ。雑誌や漫画も対象です。新刊や人気のベストセラーなどは読み放題対象となっていないことも多々ありますが、調べものをしたいときや、移動のすき間時間に読むなど、かなり活用できます。

出版する側からしても、それだけ幅広くリーチできることになるので、印税をもらいながら宣伝できると考えることができます。

Kindle電子書籍のファイル形式は”Microsoft Word”でもOK

「出版するには特別なフォーマットが必要なんじゃないの?」と思われるかもしれません。

Kindleではmobi形式が主流ですが、多くの方はよくわからないと思います。正直、僕もわかりません。でも、特殊なデザインや装飾をしない限り”Microsft Word”でOK。起業家の方が届けたいのは、ほとんどの場合、見込み顧客への価値提供です。例外はあるでしょうが、”Microsft Word”で表現できることで十分に機能します。

なお、画像を組み込むこともできますし、紙の書籍では不可能なリンクを設置することもできます。つまり、書籍の中に自社サイトへのリンクや、メルマガ/LINE登録のフォーム、SNSなどへの誘導も可能なんです。これは、マーケティング上、とても有難い。たとえば書籍を読み込んでくれた、濃い見込み客を自社サイトに誘導できれば成約率は高くなります。他にも、特別設置したランディングページに誘導したり、LINE登録を促して、ステップ配信をするなど、いくらでも手を打てます。

繰り返しますが、Kindle書籍は誰でも無料で、出版できるんです。それなのに、出版へのハードルを高く感じる方がまだまだ多いので、起業家の方が自身のブランディングやマーケティングに活用する際に、まだまだ有効な手立てとなります。

Kindle出版するためのステップバイステップ

Kindle出版で、もっとも重要なのは企画です。誰でも出版できるということは、見方を変えれば参入者が増えるほど、目立てなくなるということ。起業家が出版するのは自己満足や名誉のためではないはず。せっかく出版するなら、見込み客の育成や集客として機能する戦略的なKindle出版を考えるべきです。

とはいえ、そのノウハウをお伝えするには膨大な解説が必要となりますし、ここでは「ターゲットの定義」と「キーワードの選択」「参入カテゴリーの選択」が重要ということをお伝えしておきますね。

なお、当社ではクライアント様限定で、Kindle出版サポートサービスをしていますので、ご興味あればご相談ください。

以下にKindle Direct Publishing(KDP)を利用したKindle書籍の出版プロセスを解説します。

STEP

出版のための目的を定義し、企画を考える

まずは、出版のための目的を定義してください。起業家の方は、多くの場合「見込み客の獲得」や「集客」となるでしょう。中でも濃い見込み客を獲得するために、ターゲットを定義して、どんなキーワードで検索されるか戦略的に考えていきます。そのキーワードで検索してくれたユーザーのニーズに120%応えられそうなテーマとタイトル、章立てを決めることが重要です。それが、勝てる企画となります。

ちなみに印税を狙うのはやめましょう。しょせん、微々たるものです。印税で稼ぐのではなく、書籍を通して獲得した顧客から得られる生涯価値の方がはるかに大きくなるはず。おこずかいをもらいながら、広告を出せると考えれば非常に費用対効果の高いチャネルです。

STEP

原稿を作成する

企画をもとに原稿を作成します。企画をすっとばして、原稿を書くことはおすすめしません。書籍に軸がなくなるからです。同様に、先にテーマや章立てがないと、一貫性がありません。エッセイではなく、目的はあくまで「見込み客の獲得」や「集客」であるので、ターゲットを定義し、キーワードを戦略的に活用して、書き進めましょう。また、出版に際しては著作権上、問題がないか確認することもお忘れなく。特に画像を組み込む場合は、注意が必要です。

STEP

編集と校正、”Microsoft Word”で出版フォーマット調整

原稿が完成したら、編集と校正のフェーズに移ります。無料で出版できるとはいえ、文法的な誤りや誤字脱字の修正が目立つと、低評価をつけられてしまいます。そうなると、読まれることは難しい。文章の流れの確認も含めて、ミスはできるだけ排除しましょう。可能であれば、第三者に見てもらうことをおすすめします。そして、”Microsoft Word”で目次やタイトル、見出しの設定出版用にフォーマットを整えていきます。

出版フォーマットを整えるのが難しければ、そこだけプロに外注すると良いでしょう。字数によりますがココナラなどで探せば、1~3万円程度で請け負ってくれるのではないでしょうか。

STEP

表紙の作成

Kindle出版において、表紙の役割は企画の次に重要です。実際にKindle電子書籍が売られているページを見るとわかりますが、素人がデザインした表紙はすぐにわかってしまいます。明らかにダサいので。それだけで、信頼性が落ちてしまいます。電子書籍は興味を持ってもらえないと始まりませんから、表紙で惹きつけないとうまくいきません。デザインに自信がない限り表紙はプロに依頼した方が無難でしょう。

Kindleのガイドラインでは、理想的な表紙サイズを「 1,600px × 2,560px 」としていますが、当社では見栄えの良さから「 1,900px × 2,750px 」をお勧めしています。前者だと縦長すぎて、ちょっとバランスが微妙なんですよね。なお、ココナラで探せば5千円程度で請け負ってくれると思います。

STEP

Kindle Direct Publishingに登録

Kindle Direct PublishingのWebサイトにアクセスし、アカウントを作成します。その後、必要な情報を入力します。

STEP

Kindle本の詳細を登録

管理ページ「本棚」から「Kindle本の詳細」を登録していきます。特に重要なのは「タイトル」「サブタイトル」「内容紹介」「カテゴリー」「キーワード」この5つ。企画の時点で、この5つは戦略的に決めておくのが理想ですね。

STEP

電子書籍のアップロードとフォーマット確認

書籍の原稿ファイル、表紙をアップロードし、KDPのプレビューツールを使用して、フォーマットが適切に表示されるかを確認します。パソコン、タブレット、スマホでの異なるデバイスでの表示をチェックしましょう。

STEP

価格設定

価格設定に関しては、競合の価格や想定ターゲットの立場、マーケティング戦略から考慮します。見込み客を広く集めて、育成する目的であれば「99円」、少なくても濃い見込み客を集めたいときには「498円」あたりがよいのではないかと思います。内容にもよりますがターゲットが経営者など、BtoBビジネスでは「798円」まで上げて、書店で売られる新書レベルのコンテンツであることを示すのもひとつです。

STEP

出版

全ての確認が終わったら、出版ボタンをクリックして電子書籍を出版。Kindle側で、著作権に違反していないか、表紙は適正かなど3~10日ほどチェックが入ります。チェックが終わると下記のように「販売中」となり、無事、電子書籍がリリースされたことになります。

Kindle出版管理画面

Kindle出版における、お勧めマーケティング機能

Kindleの電子書籍出版において、成否を決めるのは初速です。初速でできるだけ、認知を広げることでその後も継続して、読まれることにつながります。そのためにKindle Direct Publishing(以下KDP) のマーケティング機能を活用すると良いでしょう。

KDP5日間無料キャンペーン

KDPでは、5日間の無料ダウンロードキャンペーンを行うことができます。期間中は、電子書籍が無料で読めるのです。よほど人脈が広く、認知のある人でない限り、このキャンペーンを活用するのがおすすめです。

5日間無料キャンペーンを活用して、売れ筋ランキング1位を狙う

リリース後、5日間無料キャンペーンを早期に行い、数多くダウンロードしてもらったり、アクセスしてもらえば、売れ筋ランキングのカテゴリ部門1位を狙うことは、そう難しくありません。これにはカラクリがあって、無料キャンペーン実施中は、無料キャンペーンを実施している作品の中でランキングを競うからなんです。

どういうことかというと、プロの作家や、商業出版の多くは、こうした無料キャンペーンを行いません。キャンペーンをするのは、名前の知られていない素人がほとんどなのです。その中で、きちんと企画を練り、ターゲットを定義して、カテゴリーとキーワードを狙えば、カテゴリー別1位は十分に狙えます。

ただし、黙っていては誰にも見られることはありませんから、家族、友人、知人、顧客、取引先など方々に「5日間だけキャンペーンで無料ダウンロードできるので、よかったら読んでね」と声をかけてください。SNSで告知するのも有効です。

ご縁のある皆さまのお蔭で、僕の出版した電子書籍も売れ筋ランキング3部門で1位を獲得することができました。

勝てるホームページの設計、売れ筋ランキング3部門1位獲得

無料キャンペーンの時間設定は太平洋標準時なので注意

一点、注意点があります。KDPで5日間無料キャンペーンをする際、日付と時間設定をしますが、太平洋標準時(Pacific Standard Time、略称PST)であることにご注意ください。太平洋標準時は、アメリカ大陸の標準時の一つで、西海岸標準時とも呼ばれます。日本標準時より17時間(夏時間の場合は16時間)遅れているので、たとえば1月1日0時から設定しても、キャンペーンがスタートするのは1月1日17時となります。

終了時刻も同様で、1月5日0時に設定しても、1月6日17時までキャンペーンが継続されます。僕も最初は知らなくて、慌てました。

【参考】オーディオブック化で専門性、権威性をアップ!

現在、ビジネスマンや経営者の学習環境において、オーディオブックの重要性が急速に高まっています。むしろ、電子書籍より忙しい現代人のライフスタイルに適合しているので、認知を広げられるかもしれません。オーディオブックは、運転中、通勤中、運動中など「ながら学習」が可能です。僕も毎日数時間、活用していますが、時間を有効に使いたい起業家や専門家にとって、効率の良い学習方法と言えるでしょう。

また、出版サイドからすれば、オーディオブックは高品質な音声収録が求められるので、参入障壁が高いのもメリットです。あなたがもし、自身のブランディングだけでなく、専門性や権威性を高めて、見込客からの信頼を得るなら、電子書籍出版だけでなくオーディオブックの出版も検討してください。

詳しくは下記の記事でまとめていますので、参考いただければ幸いです。

Kindle出版がうまくいくコツと注意点

電子書籍をKindleで出版することは、多くのビジネスチャンスをもたらす一方で、成功するには注意すべき点がいくつかあります。Kindle出版がうまくいくコツと注意点を以下にまとめておきますね。

Kindle出版を成功させる5つのポイント

  1. ターゲットの定義とカテゴリー、キーワード選定
    • 電子書籍が誰にとって価値があるのかを明確に理解し、そのユーザーニーズに120%応えられるテーマとタイトル選びをすること。
  2. 自らの体験価値を踏まえた独自性の追求
    • すでにマーケットには数多くの電子書籍があります。あなたの書籍が目立つためには、独自の体験価値を踏まえた視点や新しい情報の提供が歓迎されます。
  3. ニーズを上回る質の高いコンテンツ
    • 当たり前ですが読者が価値を感じる内容を提供すること。情報の正確性と有用性を確保し、読者の期待を超える努力が必要です。
  4. プロフェッショナルなデザイン
    • 表紙デザインは、読者の最初の印象を決定づけます。プロフェッショナルなデザインは、書籍の信頼性と専門性を高めます。
  5. 積極的なマーケティング
    • 書籍を出版しただけでは、成功には至りません。積極的なプロモーションとマーケティングが重要です。

Kindle出版をする際の3つの注意点

  1. ターゲットの定義があいまい、リサーチ不足
    • ターゲットの定義やカテゴリー、キーワードの選定への考察が不十分で、見誤ると、カテゴリ1位を狙いにくくなるだけでなく、集客効果も見込めなくなります。
  2. 誤字脱字、表記違いが多いなど確認不足
    • 校正や編集の過程を軽視して、誤字脱字や誤った情報が残ると、読者の信頼を損ないます。Amazonではレビュー機能があるので、低評価を書かれると認知も上がりません。
  3. マーケティングの機会ロス
    • どれだけよく書けていても、書籍コンテンツの品質だけに頼っていてはいけません。キャンペーンを活用することと、自身の持てる人脈、資産をフル活用しましょう。初速の露出が肝心。積極的なマーケティングを仕掛けるべきです。

まとめ

この記事では、主に起業家のためのKindle電子書籍出版について解説しました。Kindle出版は、誰でも無料で出版できます。そのため、本来は参入障壁が低いといえるでしょう。しかし、心理的なブロックや先入観があって、参入しないとも多く、何より、戦略的にテーマや構成、キーワードを考えて出版する人はとても少ないので、起業家にとってチャンスはまだまだあります。

冒頭でも伝えましたが、時代はまさに大AI時代。Kindle出版は、そうした中で、自身の専門性、権威性、信頼性、というGoogleが検索評価基準として重視している要素を丸ごと高めることができます。ブランディングやマーケティング戦略に生かさない手はないですよね。

ぜひあなたも、電子書籍の出版を通じて、自己ブランディングを格上げし、ビジネスの可能性を広げることができるでしょう。当社の電子書籍プロデュースに興味のある方は、下記よりお問い合わせください。基本的にクライアント様限定のサービスですが、お話次第ではお役に立てるかもしれません。

ご登録いただくと、月1~2回、更新通知を送らせていただきます。

ご登録いただくと、月1~2回、更新通知を送らせていただきます。

「良いな」と思ったらシェアしてください!損はさせません
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次