負けないためのルール

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日本の会社は、98%が中小企業だそうです。

孫子『兵法』には、どちらかというと中小企業や個人が強大な相手に負けないためにどうするのが良いか書いています。

2500年以上も前に書かれた事が今もなお通用するというのは、ここに書かれている事が理屈やノウハウではなく、法則であることを示しています。

水が、蒸発して雲となり、雨となり、雪になったり、地上に溜まり湖となれば自然を美しく映し出す鏡となっても、その本質は水であるのと同じように、法則というのは変わりません。

孫子によると、負けないためにはルールがあります。

負けないルール

以前、こんな記事を書きました。

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兵の形は水にかたどる。実を避けて虚を撃つ、必勝の法則 孫子『兵法」は、もっとも繰り返し読んでいる書物です。2500年前の本なのに、いまだ読み継がれているのもすごいですが、あの武田信玄や徳川家康、ナポレオン、現代では...

そこでも引用しましたが、負けないための大事なルールなので再度引用します。

十なればすなわちこれを囲み、五なればすなわちこれを攻め、倍すればすなわちこれをわかち、敵すればすなわちこれと戦い、少なければすなわちこれを逃れ、しかざればすなわちこれを避く。

相手の10倍の力なら取り囲み、5倍なら攻撃し、倍であれば分断させて、おなじくらいなら戦い、すくなければ退却、力が及ばなければ隠れる。

飲食店に置き換えてみる

当たり前のようですが、これはよく考えるとマーケットを踏まえた上で、ライバル店のことを知らないと、適切な判断が出来ません

マーケットの大きさは、お客さんの数に比例します。

立地や条件によりますが飲食店の商圏は半径2km圏内といわれます。

その圏内で活動する人の数をマーケットの規模として、ライバル店と重なる部分が戦地と考えられます。

そこで、圧倒的強者がいるなら最初から戦うべきではなく、倍の実力なら相手が占有しているマーケットを徹底的に調べて、分断する

たとえば、ライバル店が主婦と学生の2つの層をターゲットとしているなら、主婦に狙いを定めて、作戦を立てる、というようなことでしょう。

負けるには負ける理由がある

ライバル店と自店とマーケット内において少なくとも同程度の実力にしないと、絶対に勝てません。

実際の飲食店を取り囲む環境はもっと複雑で、複合的な判断が必要でしょうが、そうした負けないためのルールを考えていないお店が多いような気がします。

実際、その基準でお店を見ると、敗退するお店はその法則に則っていません。

負けるには負ける理由があるんだな、と思いました。

現在、政府が何と言おうと経済は良くないですよね。

右肩上がりの経済環境下であれば生き残れたお店も、今後は戦略なくして厳しいだろうと感じます。

では、圧倒的強者が同じマーケットに参戦してきたらどうするんだ?

逃げる、隠れると言ったって、店を構えていたらそう簡単にできないでしょ。

移転するしかないのでは?

結局、資金力のある強者しか生き残れないんじゃないの?

という疑問も湧きますが、そうではありません。

弱者がとる戦略

そこで弱者がとる戦略。

それは、ニッチ(すき間)を狙うこと。

ニッチは、まだ未開拓のマーケットだからです。

そこには強者もライバルもない、いわゆるブルーオーシャン

・・・・て、そう簡単に言うけど、それが見つからないから苦しんでるんだ、と思われる方もいるかもしれません。

ブルーオーシャン戦略なんて、過当競争に陥っている飲食業界ではなおのこと難しいと私も思っていました。

それが見つかれば理想的です。

そうはいかない場合、どうしたらいいんだろう?

答えは、孫子の中にありました。

孫子が凄いのは、そうしたあらゆる疑問に対しても、答えが必ずのっているのです。

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