セールスファネルとは?ラッセル・ブランソンに学ぶ売れる仕組みの作り方

セールスファネルとは?ラッセル・ブランソンに学ぶ売れる仕組みの作り方

※この記事にはプロモーションが含まれています

広告を出しても売れない」「SNSで発信しているのに反応がない」「お客さんが増えず、安定した収益が作れない」こうした悩みを抱えているスモールビジネスオーナーやフリーランスは多いのではないでしょうか?

一生懸命にマーケティングを頑張っても、売上が伸びない理由は単純です。多くの人が「売れる仕組み」を持っていないからです。

たとえば、あなたのビジネスが「オンライン講座」だとします。ただSNSや広告で「この講座、買ってください!」と宣伝しても人は買いません。なぜなら、人は「信頼できる」「本当に自分にとって価値がある」と確信したときにしか、財布を開かないからです。

では、どうすればいいのか?

そこで登場するのが「セールスファネル」という考え方です。

セールスファネルとは、見込み客があなたのビジネスを知り、興味を持ち、納得し、最終的に購入に至るまでの流れを戦略的に設計する手法です。広告やSNSを入り口にし、無料オファーでリードを獲得し、教育しながら関係を築き、最適なタイミングで商品を提案する。これがファネルの基本構造です。

このセールスファネルを体系化し、誰でも簡単に構築できるようにしたのが、ラッセル・ブランソンという人でした。彼は「売れる仕組み」を視覚化し、それを構築するための具体的な手法を確立しました。

この記事では、ラッセル・ブランソンが提唱するセールスファネルの基本概念から、スモールビジネスに活用する方法まで、初心者でもすぐに使える形で解説していきます。あなたのビジネスに「セールスファネル」を取り入れ、安定した収益を生み出すための第一歩を、一緒に踏み出しましょう!

目次

ラッセル・ブランソンとは?— 学生時代から始まった「売れる仕組み」への探究

ラッセルブランソンのイメージ

ラッセル・ブランソンは、現代のオンラインマーケティング業界で最も影響力を与えた人物の一人ではないでしょうか。彼が広めた「セールスファネル」の概念は、特にオンラインビジネスを主軸とした事業をしている方にとって、売上を最大化するための重要な戦略として確立されています。しかし、例にもれず、彼が最初から巨大なビジネスを築いていたわけではありません。その成功の裏には、試行錯誤を重ねながらも「売れる仕組み」を追求し続けた軌跡があります。

ポテトガンDVDから始まったビジネスの原点

ブランソンのビジネスの起点は、大学時代にさかのぼります。彼は最初に「ZipBrander」というウイルス式マーケティングソフトを開発し、それを販売することで初めての成功を収めました。しかし、それだけでは終わりません。2005年には「ポテトガン(じゃがいもを飛ばす鉄砲)の作り方」というDVDを販売し、購入者に対して追加のオプションとして「ポテトガンを作るための材料キット」を提供するというアップセル戦略を導入します。

というと、すんなり上手くいったように見えますが、当時の彼は付き合っていた彼女のお金で生活をしていたそうです。それを苦に想い、試行錯誤しながらビジネスを構築していくストーリーは興味深いのですが…ここでは趣旨からそれるので割愛しますね。ご興味ある方は、彼の著書『エキスパート・シークレット』(ダイレクト出版)をお読みください。

さて、このときの「ポテトガンの作り方」を解説した商品を販売したときの手法こそが、後に彼が提唱する「セールスファネル」の原型となりました。DVDの販売にとどまらず「購入後に次に必要となるものは何か?」を考え、顧客に最適なタイミングで追加オファーを提示することで、売上を最大化したのです。何しろ彼には、彼女に恥じない資金が必要でしたから、より多くの利益を生み出すために、知恵を振り絞りました。

情報商材とネットワークマーケティングでの成功

その後、ブランソンは情報商材やネットワークマーケティングの分野にも進出し、驚異的な成果を上げました。特に注目すべきは、わずか6週間で150万件ものリード(見込み客の連絡先)を獲得したことです。これは、広告を出して集客するのではなく、見込み客が興味を持つコンテンツやオファーを戦略的に提供し、信頼関係を築いた結果でした。

この経験を通じて、ブランソンは「売れる仕組み」こそがビジネスの成功を左右する要素であることを確信したそうです。ただ、ひとつ、大きな壁がありました。当時のオンラインマーケティングでは、効果的なセールスファネルを構築するには専門的なプログラミングスキルが必要で、多くの起業家にとっては大きなハードルとなっていたんですね。

ClickFunnelsの誕生—誰でもセールスファネルを作れる時代へ

こうした課題を解決するために、ブランソンは2014年に「ClickFunnels(クリックファネル)」を創設しました。ClickFunnelsは、専門知識がなくても直感的な操作でセールスファネルを作成できるツールです。ドラッグ&ドロップの簡単な操作でランディングページやアップセル・ダウンセルのページを作成し、顧客をスムーズに購買へと導くことができます。

この革新的なツールの登場により、多くの起業家やスモールビジネスオーナーがオンライン上での販売を加速させることができるようになりました。結果として、ClickFunnelsはわずか3年で年商1億ドルを達成し、現在では10万人以上のユーザーが利用する世界的なプラットフォームへと成長しました。

「売れる仕組み」を誰もが使える時代に

ブランソンは自身の成功を独占するのではなく、そのノウハウをより多くの人に伝えることに力を入れました。その一環として、彼は『Dotcom Secrets』『Expert Secrets』『Traffic Secrets』といった書籍を執筆し、マーケティングの知識や成功のための原則を広めました。僕もそうして学びを深めた一人ですが、彼のセールスファネル戦略を取り入れて、実践した起業家の中には、短期間で100万ドル(1億5千万円)以上の売上を達成した人を数多く輩出しています。

彼の手法の本質は「商品を売る」ことよりも「売れる仕組みを作る」ことにありました。その仕組みづくりを、誰でも活用できるように視覚化し、ツールとして生み出したことこそが、彼がマーケティング界に与えた最大のインパクトなのです。

セールスファネルとは?— 従来のマーケティングとの違い

セールスファネルとは?— 従来のマーケティングとの違い

ラッセル・ブランソンが広めた「セールスファネル」とは、見込み客を段階的に購買へと導く「売れる仕組み」です。ただ商品を売り込むのではなく、顧客の心理に寄り添いながら適切なステップを踏ませることで、より高い成約率を実現する本質的なマーケティング手法といえます。

この手法の最大の特徴は「いきなり売るのではなく、教育しながら販売する」というところ。セールスファネルという概念が広まる前のマーケティングと比較すると、その違いが明確にわかります。

従来のマーケティング vs. セールスファネル

それまでのマーケティングといえば「とにかく多くの人に見てもらい、購入してもらう」ことが基本でした。テレビCM、新聞広告、チラシ、Web広告などを大量に出し、できるだけ多くの人にリーチし、その中から購入する人を待つ、というスタイルです。

しかし、この手法には大きな課題があります。いきなり「買ってください!」と売り込まれても、消費者は警戒しますし、本当にその商品が自分にとって必要なのか、納得できる情報がないまま判断しなければなりません。モノや情報そのものが不足していた時代は、それでも良かったでしょう。しかし、これだけ比較できる商品サービスが増え、情報過多の時代においては広告の効果だけでは、事業が持続しません。まして、小資本のスモールビジネスであればなおさらのことです。

従来の手法「この商品を買ってください!」

たとえば、ダイエットサプリの広告を考えてみましょう。従来のやり方では、「このサプリは脂肪燃焼をサポートします!今なら50%オフ!今すぐ購入を!」という形で直接的に販売を促します。

一方、セールスファネル型のアプローチでは、見込み客を段階的にナビゲートしながら、教育し、納得してもらった上で販売します。

セールスファネル「まずは無料で役立つ情報を提供→関係性を築く→納得してもらった上で提案」

同じダイエットサプリでも、セールスファネル型のアプローチでは以下のような流れになります。

  1. 無料で価値を提供
    「ダイエット成功のための食事法」などの無料eBookを提供し、見込み客のメールアドレスを取得。
  2. 信頼関係を築く
    メールマガジンやSNSで、「ダイエットの成功事例」や「運動と食事のポイント」などの役立つ情報を定期的に配信。
  3. 商品を提案する
    「短期間で効率的に脂肪を燃焼させる方法」として、サプリメントの効果を紹介し、購入を促す。

この流れを作ることで、見込み客は「この会社の情報は役に立つ」「この商品なら自分にも効果がありそうだ」と納得した上で購入を決めるため、成約率が大幅に向上します。

なぜセールスファネルが効果的なのか?

セールスファネルが従来のマーケティング手法よりも効果的である理由は、大きく分けて3つあります。

①「まず提供し、信頼を得る」ことで成約率が上がる

人は「知らない人」から突然モノを売られると、警戒してしまいます。しかし、役立つ情報を無料で提供し、価値を感じてもらった後ならどうでしょうか?

「この会社は信頼できる」「この商品なら価値がありそうだ」と納得した上で購入を決めるため、コンバージョン率の向上が期待できます。心理学でも「返報性の法則」は有名ですが、期待以上の良い情報をもらえば、何かしら返したくなるのが人の心情ですから、理に適っているわけです。

ブランソン自身が活用した「無料+送料のみで書籍を配布し、後から上位商品を販売する手法」は、その典型例です。最初に書籍を通じて「この人のノウハウは本当に役立つ」と思ってもらえれば、後から提供するオンライン講座やClickFunnelsのサービスにも興味を持ってもらいやすくなります。

②広告費の無駄を減らし、確実に顧客へとつなげる流れを作る

従来の広告手法では、リーチしたすべての人に購入を迫るため、興味のない人にも広告費がかかってしまいます。しかし、セールスファネルを活用すれば、最初に興味を持った見込み客だけを育成し、購買意欲が高まったタイミングで販売を促すことができる。

広告を使う場合でも、いきなり押し売りする必要はありません。「無料チェックリストをダウンロードしてください」「無料ウェビナーに参加しませんか?」と、ファネルの入口となるオファーを用意し、そこから段階的に関係を築くことで、無駄な広告費を削減しながら高い成果を得ることができます。

③データを計測し、ボトルネックを改善できる

セールスファネルにはもう一つ、大きな利点があります。それは、データを計測しながら最適化できること。たとえば、ファネルの各ステップで「どれくらいの人が次のステップに進んだか?」を分析することで、ボトルネック(離脱ポイント)を特定し、改善することが可能です。

具体例

  • ランディングページの訪問者のうち、何%がメール登録したか?
  • メールを送ったうち、何%が商品ページにアクセスしたか?
  • 購入ページに来た人のうち、何%が実際に購入したか?

こうしたデータをもとに「登録率が低いならオファーを強化する」「購入率が低いなら保証や特典を追加する」といった調整を行うことで、ファネル全体の成果を継続的に向上させることができます。

ラッセル・ブランソン流「セールスファネルの基本構造」

ラッセル・ブランソンのセールスファネルは、単なる販売ページではなく、見込み客を「最初の接触」から「リピーター」へと導く一連の流れとして設計されています。顧客の心理に沿って段階的にナビゲートすることで、無駄な広告費を削減しながら、より多くの成約を生み出せる仕組みです。

ここでは、セールスファネルの基本構造を解説しながら、それぞれのステージでどのような施策を行えばよいのかを見ていきましょう。

セールスファネルの主要なステージ

セールスファネルは、以下の5つのステージで構成されています。

  1. 集客
  2. リード獲得
  3. 教育
  4. 販売
  5. アップセル&リピート戦略(LTV最大化)

1. 集客 — 見込み客を集める

最初のステージでは、ターゲットとなる見込み客にあなたのビジネスを認知してもらうことが目的です。どれだけ優れた商品やサービスを持っていても、存在を知ってもらわなければ、購入につなげることはできません。

主な集客手法

  • 広告(Facebook広告、Google広告、YouTube広告 など)
  • SNS(Twitter、Instagram、TikTok、LinkedIn など)
  • ブログ・SEO(検索エンジンからの流入を狙う)
  • YouTubeチャンネル(動画コンテンツで関心を引く)

ラッセル・ブランソン自身は、YouTubeやSNSを活用し、「無料の情報発信」を通じて大量の見込み客を集めています。また、「無料+送料のみ」で本を配布することで、広告を活用しながらも効率的に見込み客を獲得していました。

2. リード獲得— 関心のある見込み客を集める

集客できたら、次にやるべきことは「リード(見込み客)の獲得」です。ただサイトやSNSを訪れた人は、すぐに購入するわけではありません。そのため、オファーを提供し、連絡先(メールアドレス)を取得することが重要になります。

効果的な無料オファー

  • PDFガイドやチェックリスト(例:「5日間で売れるLPを作るチェックリスト」)
  • 無料ウェビナー(例:「ゼロからのセールスファネル構築講座」)
  • 限定動画コンテンツ(例:「高単価商品の売り方」)
  • 無料トライアル(例:「14日間無料でClickFunnelsを試せる」)

ブランソンは、「無料+送料のみで書籍を配布する」モデルを活用し、読者のメールアドレスを取得してから、高額商品へと誘導する戦略を取っています。このアイデアと、まったく同じ方法でリード獲得している人は今でもたくさんいますよね。僕自身も何度かテストしていますが、未だに有効でることを保証します。

3. 教育 — 見込み客を教育し、購買意欲を高める

当然ながら、リードを獲得しただけでは、まだ商品は売れません。ここで重要なのは、見込み客に「あなたの提供する価値」を理解してもらい、購買意欲を高めることです。

この段階では、教育型のコンテンツを提供することで、「この商品なら自分の問題を解決できそうだ」と思わせる必要があります。

教育に使うコンテンツ

  • メールマーケティング(ステップメールやLINEなどで定期的に価値を伝える)
  • 動画講座・ウェビナー(事例やノウハウを紹介)
  • ブログ記事・ケーススタディ(実際の成功事例を提示)

ブランソンが得意と下のは、「無料のウェビナー」の活用です。いかにビジネスにおいて、セールスファネルの構築が重要なのか、解説するわけです。そうして見込み客が「これなら自分も成果が出せそうだ」と感じたタイミングで、ClickFunnelsの導入を提案する流れを作っています。

④販売 — セールスページ・決済ページで購入を促す

教育段階で見込み客の興味を高めたら、いよいよ「販売」のフェーズです。このとき、適切なセールスページや決済ページを用意することで、スムーズに成約へとつなげることができます。

効果的な販売施策

  • セールスページ(LP)を用意(ストーリーを使い、魅力を伝える)
  • 動画販売ページを活用(動画で価値を伝え、説得力を増す)
  • 決済ページをシンプルに(余計な情報を省き、スムーズに購入できる設計)

ブランソンは、ClickFunnelsを利用した「ワンクリック決済」を推奨しており、見込み客がスムーズに購入できるようにしています。迷わせる要素を排除し、「今すぐ購入」ボタンを押しやすくする設計になっています。

⑤アップセル&リピート戦略— 顧客の生涯価値(LTV)を最大化

商品が売れたら終わりではありません。むしろ「購入後にどのような提案をするか?」がビジネスの収益を大きく左右します。この段階では、アップセルや継続課金(サブスクリプション)を提案し、顧客の生涯価値(LTV)を最大化することが重要になります。

効果的な施策

  • アップセル(上位商品)を提案(「より高価で価値のある商品」を提示)
  • クロスセル(関連商品)を提案(「関連する追加商品」を提案)
  • サブスクリプションモデルを導入(毎月継続課金のサービスを提供)

ブランソンは、書籍の販売後に「オンラインコース」や「高額コーチング」をアップセルする仕組みを構築しています。また、ClickFunnelsのように月額課金モデル(サブスクリプション)を採用することで、安定した収益を確保することに成功しました。

スモールビジネス向け!セールスファネルの実践方法

代表的なセールスファネルの種類

ここまで、かなり駆け足で説明してきましたが、概要は伝わりましたでしょうか?

ひとまず概念だけわかればOKです。ここからは実際の活用事例を紹介しながら、スモールビジネスや個人事業主が取り組みやすいように事例で解説しようと思います。なお、それぞれのステップにおいて、お伝えしたいことは山のようにあるのですが、ここではセールスファネルの実践方法にフォーカスして、割愛させていただきます。

WEB制作サービスにおけるセールスファネル構築のステップ

ご紹介する事例は、WEB制作サービスの事例です。実は、当社で実際に計画していたいくつかのパターンのうちのひとつです。結果的に、違うパターンを採用しましたが、参考になると思い、公開することにしました。ぜひ、あなたのビジネスに置き換えて考えてみてください。

コンセプトメイキング(誰のための、どんなサービスか?)

まず、はじめに欠かせないのが、コンセプトメイキング。つまり、ターゲット×提供価値を明確にします。

WEB制作サービスに限らず「地球上すべての人向け」とするより、特定の属性に届けた方が提供価値は伝わりやすく、特徴が生まれます。たとえば「若手の税理士・社労士・弁護士向け、集客に困らないWEBサイト制作」とすれば、誰のためのどんなサービスか、一発でわかりますよね。

このコンセプトメイキングだけで、深掘り解説すれば一冊の本が書けてしまうくらいですが、十分な需要と、売上が見込めるのであれば、まずは良しとしましょう。

商品設計

次に、本命となる商品・サービスを設計します。たとえば、WEB制作の基本プランを「士業に必要なノウハウが全て詰まったスタンダードプラン(50万円)」としましょう。

必須ではありませんが、この時点で、アップセル商品としても活用できるように設計しておくと楽です。たとえば必要に応じてオプション(コンテンツSEOサービス・広告運用・定期更新サポート)を追加できるようにしておいたり、低価格で作成できる「デザインテンプレート活用プラン(30万円)」や、スポットでコンサルティングが受けられる「お試しコンサルティングサービス(5000円)」を用意するなど、見込み客のニーズや欲求レベルに応じたサービスを3つほど用意しておくと、スムーズです。

無料オファーの設計

見込み客を集めるために、無料で価値を提供するオファー(リードマグネット)を設計します。ターゲットにとって、お金を払ってでも欲しい情報や、解決したい問題を提供できれば、最高ですね。このオファー設計で、リード獲得率が大きく変わるので、ターゲットがもらってうれしいオファーを考えましょう。

無料だからといって、適当なオファーを出している方も多いのですが、それではリード獲得できたとしても、その後に繋がりません。「若手の税理士・社労士・弁護士向け、集客に困らないWEBサイト制作」であれば、以下のような無料コンテンツはどうでしょうか。

  • 「士業専用、反応の取れるCTAリスト50選(PDF)」
  • 「離脱ポイントがわかる!30分無料WEBサイト診断」
  • 「若手士業の為のWEB集客成功事例解説ウェビナー」

こうしたターゲットが、ピンポイントで欲しくなるようなコンテンツを全力で作成し「このサービスは自分にとって役立ちそうだ」と感じてもらえるタイトルになっていれば合格。

リード獲得LPの作成

ここまで準備出来たら、無料オファーを案内するランディングページ(LP)を作成し、見込み客の情報(メールアドレスや名前、LINEなど)を獲得します。ここで大切なことは、売り込まないこと。本当に買ってほしいのはWEB制作サービスですが、それを売り込んではいけません。あくまでお役立ちに徹します。

なので、リード獲得LPでは伝えることはそれほど多くなくても大丈夫。「なぜ、この無料オファーを受け取るべきなのか?」が見込み客に伝われば良い。「若手の税理士・社労士・弁護士向け、集客に困らないWEBサイト制作」が本命商品であれば、以下のようなメッセージを伝えると良さそうです。

若手士業のためのWEB集客成功事例を公開!
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広告に頼らず、紹介だけに依存せず、あなたのWEBサイトから
安定的に見込み客を獲得する具体的な仕組みを学べます。

  • なぜ、多くの士業がWEBサイトを作っても「集客できない」のか?その理由と解決策とは
  • SEO?SNS?士業にとって本当に効果的なWEB集客の手法とは
  • 実際に成功した若手税理士・社労士・弁護士の事例を公開
  • WEBに詳しくなくても大丈夫!シンプルな仕組みで安定的に問い合わせを増やす方法
  • 無料相談を“ただの時間つぶし”にしない!質の高い見込み客を集める秘訣
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このくらいの内容があれば十分でしょう。オファーが強力であるほど、説明は必要ありません。目的は「リード獲得」なので、場合によっては、スクロールする必要のない短いLPでも良いのです。

ステップメールの構築

メールアドレスやLINEなどリード獲得できたら、すぐに販売に進むのではなく、見込み客フォロー・教育を行います。見込み客が「WEB制作の必要性」や「自分が抱えている課題」を理解することで、スムーズにサービス購入へと進む流れをひとつずつ階段を上っていくように、作るわけです。

事例の「若手の税理士・社労士・弁護士向け、集客に困らないWEBサイト制作」であれば、次のようなステップメールを送ると良さそうです。

  1. 「なぜ今、若手士業の人ほどWEBサイトが必要なのか?」(市場動向や競合事例を紹介)
  2. 「老いた士業ではなく、若手であるがゆえに選ばれるWEBサイトの共通点」(成功事例を解説)
  3. 「士業サイトで失敗するホームページの3つの特徴とは?」(よくあるミスを伝える)
  4. 「今すぐできる士業のホームページ改善チェックリスト」(読者がすぐに実践できる内容)
  5. 「士業のWEB制作&コンサルで成果を上げた実際のお客様の声」(実際の成功事例)
  6. 「WEBサイトをリニューアル、あるいは新規作成をお考えのあなたへ」(ここで販売につなげる)

このように、段階的に価値提供をしながら、最終的にWEB制作の提案を行います。

セールスLPの作成

ステップメールで教育した後、最適なタイミングで販売を行います。上記のステップでいうと、6番目の段階で、セールスLPに飛ばすわけです。

LPではステップメールの初回から伝えてきたことを組み合わせて、コンテンツを作っていくと良いでしょう。たとえば「なぜ今、若手士業の人ほどWEBサイトが必要なのか?」を再確認し、「選ばれるWEBサイトにするためのノウハウ」「実際の成功事例」「戦略を知らない制作者に任せると失敗しなかねないリスク」、それから「このページからお申込みいただくとコンテンツSEOオプション無償対応」といったオファーや「成果が出なければ全額返金保証」といったリスクリバーサルなどをしっかり伝えることで、購買確率を高めていきます。

アップセル商品の提案

購入してくれたら、すぐに次のオファーを行います。ポイントは、限定オファーとすること。よくあるのは「このページは一度しか表示されません」として、今しかお得に購入することができない、限定性と緊急性を伝えるメッセージです。

事例のWEB制作サービスの場合、以下のようなアップセルを用意すると良いでしょう。

  • コンテンツSEO記事3記事分(通常6万円を半額で)
  • 月額制のサイト運用サポート半年分(通常10万円を半額で)
  • リスティング広告運用パッケージ(通常20万円を半額で)

一度、購入してくれた顧客は、気持ちにも勢いがあります。マクドナルドで、ポテトもいかがですか?と言われて「じゃ、それも…」とつい、言ってしまうような心理です。この段階で、さらに価値を高める提案を行うことができれば、プラスアルファの売上が高確率で狙えるでしょう。

顧客化(リピート戦略)

そして、忘れてはならないのは、一度購入してくれたお客様との長期的な関係づくり。WEB制作の場合、納品した後にも、定期的にニュースレターを発行して、有益な情報を送ったり、フォローアップメールを送ることで、次のリニューアルの相談や、追加機能の相談、アップセル商品の購入などにつなげます。


このように、セールスファネルを構築し、各ステップをできる限り自動化することができれば、安定した売上を作ることができるだけでなく、もっともリソースを割くべきところ、WEB制作サービスであれば、制作そのものに時間をかけることができるわけですね。

スモールビジネスの場合、この仕組みを一度作ってしまえば、広告やコンテンツマーケティングと組み合わせることで、継続的に顧客を獲得できるようになります。まずは、シンプルなファネルを試し、各ステップの小さな改善を重ねながらコツコツと自社に最適な形を作っていきましょう。

まとめ:セールスファネルで「売れる仕組み」を手に入れよう

ビジネスを長期的に成長させるために重要なのは、短期的な売上を狙うのではなく、継続的に利益を生み出す「仕組み」を作ることです。ラッセル・ブランソンが提唱するセールスファネルは、まさにその仕組みを構築するために、僕らスモールビジネスにとっても取り組みやすく、なおかつ、強力な戦略です。

ちなみに、このラッセル・ブランソンのセールスファネルと、同じ意味のことを伝えていた日本のマーケターがいます。残念ながら2021年に亡くなられてしまいましたが、石原明さんです。石原さんは、4ステップマーケティングという「売れる仕組み」を提唱しました。ラッセル・ブランソンのセールス・ファネルの概念は、4ステップマーケティングと全く同じだと僕は思っています。

マーケティングとは何か、4ステップマーケティングを理解するとよくわかると思いますので、ご興味あればこちらの記事もぜひご覧ください。

この記事で紹介したセールスファネルの考え方を活かし、まずは自分のビジネスに置き換えて、今すぐ行動を起こしてみましょう!先の石原さんはよくおっしゃっていました。

行動すれば次の現実

小さな一歩を踏み出し、それが積み重なれば、やがて大きな成果へとつながります。

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