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SEO(検索エンジン対策)で、自社ホームページが競合よりも上位検索されればそれは、優位でしょう。特に、自社の見込み客となる可能性の高いユーザーがそれで訪問してくれたら、非常に費用効果的に集客できる。新しくホームページ制作するときに、SEO検索上位表示を望まれる気持ちはわかりますし、戦略として、重要度が高いことは言うまでもありません。
しかし、SEO対策がもっとも重要かというと、そうではないと考えています。特に、スモールビジネスの場合は。
むしろ、設計段階において、漠然と検索上位を目指して設計することは、時間とお金と、人的資源の無駄遣いとなる可能性が高いです。このように発信するWEBクリエイターは少ないでしょう。しかし、根拠があります。
当社(勝てるホームページ作成会社ぞろ屋)では、これまで数多くの実績を出すことができました。SEOは極めて重要な対策ですが、それがすべてではないことを知っています。具体的に解説しましょう。
SEO重視でサイト設計するメリットとデメリット
まずは、SEO対策により、上位検索されることのメリットと、それを狙ってサイト設計することによるデメリットをまとめてみましょう。デメリットに関しては、多少、知識がないと「は?」となるかもしれませんが、ご了承ください。
上位検索されることによるメリット
自社の顧客層が検索するキーワードで、検索上位になれば、それは良いことだらけです。WEBにおいては広告もいらないし、認知顧客が増えていくので最高ですよね。
でも、物事にはオモテと裏があります。光があれば影がある。SEOで検索上位になることの影の側面、デメリットも理解しておかないと、本当にSEO上位を目指して設計することが正しいのか判断できません。
上位検索を狙うことのデメリット
※上記の「上位検索されることのメリット」を享受するには、当たり前ですが検索ボリュームの多いキーワードで上位検索されなければ、意味がありません。なので、下記のデメリットには「(検索ボリュームの多いキーワードで、上位検索されるまでには)」という前提が入ります。
最大のリスクは「時間」も「お金」も「労力」をかけて検索上位になれたとしても、Googleのアルゴリズムは変化を続けていく以上、常に上位検索を維持することは難しいということ。たとえば、御社以上に「時間」「お金」「労力」をかけて資本力のある大手が切り込んできたら、まず勝てないでしょう。
もし、上位検索だけに集客を頼っていた場合、アルゴリズムが変わって、検索順位が2ページ目以降になっただけでも、売上は激減します。上位10位以降になると、クリック率は約1%以下だからです。
資本力もないスモールビジネスが、そんな戦いを挑んで勝てるでしょうか?
SEO対策に力を入れるのは「時間」も「お金」も「労力」も有り余っていて、継続してコンテンツを作っていける力のある会社の戦い方だと思うのです。
サイト設計において、SEO対策よりも優先すべきこと
もちろん、冒頭にお伝えしたようにSEO対策は重要な施策であり、きちんと狙いをもって行うべきです。
大事なのは、やみくもに狙わないこと。
設計段階で、競争が激しく検索ボリュームの大きいキーワードを避けながら、自社の強みに寄り添ったキーワードを探していくんです。検索数は多くなくても、自社の顧客となりやすい、ニッチなキーワードで1番をめざすわけですね。
スモールビジネスはニッチなキーワードを狙え!
スモールビジネスのSEO対策は、競争力の高いキーワードで上位検索を目指すのではなく、競争力の低いキーワードで、1番を目指すべきでしょう。設計段階で狙えば、獲れる確率は高くなりますし、参入してくる競合も少ないので、Googleのアルゴリズムが変わったところで、順位の影響も抑えられる。
何より、自社の特長や強みの訴求するキーワードを見つけることが出来たら、ユーザーからも選ばれやすくなります。
たとえば、「八王子 イタリアン」だと競合は多く、検索上位を狙うのはたいへんですが、「八王子 野菜 イタリアン」だと少し絞られますよね。さらに「八王子 早朝 イタリアン」となれば、他に競合はいないでしょう。
もちろんその分、検索ボリュームは少なくなるので、どれだけ需要があるかを調べることは欠かせません。
でも、そうしたテクニックよりも、もっと大事なことがあるんです。
SEO対策よりも、優先順位が高いこととは?
いくらSEO対策ができていても、これができてなければ、話にならないだろう。ということがあります。
圧倒的に大事なのは、
比較されたときに”選ばれる”サイト設計にすること
これにつきます。なぜなら、これだけ多様な業界で競争が激化すると、ユーザーは日ごろから”比較すること”がデフォルト”になるから。
考えてみてください。
どこかにランチに行こうと考えたとき「地域名+ランチ」や、グーグルマップで「イタリアン」など検索しませんか? すると、検索結果は条件にあったレストランを検索してくれます。ユーザーはその中から、グルメサイトや、口コミや、ホームページを見て、どこにしようか「選ぶ」わけです。
何が言いたいかというと、比較される土俵にあがることさえできれば、あとは「いかに選ばれるか」が重要で、逆にいえば選ばれなければ、どれだけSEOに強くても意味がない、ということになります。
もし「八王子 イタリアン」で検索上位に上がれるよう奮闘して、それが実現したとしても、検索エンジン上は下位であっても、同じ土俵に上がった他のレストランの魅力が強ければ、あなたもきっと、そちらを選びますよね?
選ばれるためのサイト設計は「顧客起点」から
では、ユーザーに選ばれるサイト設計とは何なのか。
すでに、ここまでお読みのあなたの中には、SEO対策よりも重要なこととして、ユーザーに選ばれるための設計の方が上位にきているのではないかと思います。
まず必要なのは「ターゲットの定義」と「提供価値」を明確にすること。顧客に対して、他社では提供できない独自の満足や明るい未来を訴求することが求められます。ユーザーが何を求めているのか、競合がどのような価値を提供しているのかを深く理解し、自社がどのようにそれらのニーズに応えることができるのかを把握することが不可欠なんです。
孫子の兵法にある「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」という名言は、この文脈において本質をついているといえるでしょう。自社の強みと弱み、そして市場の動向と競合の状況を分析することなくして、選ばれるサイト設計はできません。
すべては顧客起点。その視点なくして、SEOやデザインをこねくり回しても良い結果は得られないでしょう。
SEOは価値提供のプロセスの一部にすぎない
結局のところ、成功するホームページはSEOに強いだけでなく、目立てばいいのでもなく、ターゲット顧客のニーズに応え、彼らが求める特定の価値を提供するものです。SEOはこのプロセスの一部に過ぎません。本当の目的は、顧客が自社のWEBサイトを他社のものと比較したときに、自社を選ぶべき明確な理由を彼らに与えることにあります。
これを達成するためには、自社の特長を明確にし、それをユーザーに伝え、彼らの心に響く方法でそれを提示すべきです。このアプローチを取ることで、ホームページは単なる情報発信を超え、顧客にとって価値あるコンテンツとなり、最終的には彼らが「選択」するときに、ひときわ際立つ存在になることでしょう。
まとめ
今や、ホームページは単なる情報発信ではなく、企業戦略としての役割を果たしています。この記事では、SEO対策の重要性を認めつつも、それ以上に「ユーザーに選ばれるサイト設計」が重要であるという指摘をしてきました。
SEOは、ホームページへの流入をもたらす手段の一つに過ぎません。本来の目的は、顧客に対して自社が提供する独自の価値を理解してもらい、彼らに選ばれる理由を明確に示すことです。これを達成するには、単に検索エンジン最適化に没頭するのではなく、顧客のニーズに応え、彼らの問題を解決することに努めるべきでしょう。
ホームページは、マーケティング上、重要な役割を担います。SEO対策を行いつつも、「ユーザーに選ばれるサイト設計」に重点を置くことで、持続的な顧客関係とビジネスの成長を実現することができます。