SEO重視でサイト設計する際の「よくある失敗」について徹底解説

SEO重視でサイト設計する際の「よくある失敗」について徹底解説

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SEO(検索エンジン対策)で、自社ホームページが競合よりも上位検索されればそれは、優位でしょう。特に、自社の見込み客となる可能性の高いユーザーがそれで訪問してくれたら、非常に費用効果的に集客できる。新しくホームページ制作するときに、SEO検索上位表示を望まれる気持ちはわかりますし、戦略として、重要度が高いことは言うまでもありません。

しかし、SEO対策がもっとも重要かというと、そうではないと考えています。特に、スモールビジネスの場合は。

むしろ、設計段階において、漠然と検索上位を目指して設計することは、時間とお金と、人的資源の無駄遣いとなる可能性が高いです。このように発信するWEBクリエイターは少ないでしょう。しかし、根拠があります。解説しましょう。

目次

SEO重視でサイト設計するメリットとデメリット

まずは、SEO対策により、上位検索されることのメリットと、それを狙ってサイト設計することによるデメリットをまとめてみましょう。デメリットに関しては、多少、知識がないと「は?」となるかもしれませんが、ご了承ください。

上位検索されることによるメリット

メリット
  • 集客に費用がかからない
  • サイトへの訪問者数が増える
  • 勝手にお客さんが増える
  • お客さんから自社を見つけてくれる
  • 自社を知らない未認知顧客への認知を促せる
  • 注目されていい気分…
そりゃそうだわ

自社の顧客層が検索するキーワードで、検索上位になれば、それは良いことだらけです。WEBにおいては広告もいらないし、認知顧客が増えていくので最高ですよね。

でも、物事はオモテと裏があります。光があれば影がある。SEOで検索上位になることの影の側面、デメリットも理解しておかないと、本当にSEO上位を目指して設計することが正しいのか判断できません

検索上位検索を狙うことのデメリット

※上記の「上位検索されることのメリット」を享受するには、当たり前ですが検索ボリュームの多いキーワードで上位検索されなければ、意味がありません。なので、下記のデメリットには「(検索ボリュームの多いキーワードで、上位検索されるまでには)」という前提が入ります

デメリット
  • 早くても半年~1年の「時間」がかかる
  • 記事更新するための「労力」と「コスト」がかかる
  • Googleのアルゴリズムは年に3回程度アップデートされ、2年に1度、大幅な見直しがある
  • Googleの評価基準EAT(専門性・権威性・信頼性)は大手が有利
  • 必然的に競合と競い合うことになるので、比較されやすくなる
  • 自社の強み・独自性が伝わりづらくなる
そうなのか……

最大のリスクは「時間」も「お金」も「労力」をかけて検索上位になれたとしても、Googleのアルゴリズムは変化を続けていく以上、常に上位検索を維持することは難しいということ。たとえば、御社以上に「時間」「お金」「労力」をかけて資本力のある大手が切り込んできたら、まず勝てないでしょう。

もし、上位検索だけに集客を頼っていた場合、アルゴリズムが変わって、検索順位が2ページ目以降になっただけでも、売上は激減します。上位10位以降になると、クリック率は約1%以下だからです。

資本力もないスモールビジネスが、そんな戦いを挑んで勝てるでしょうか?

SEO対策に力を入れるのは、「時間」も「お金」も「労力」も有り余っていて、継続してコンテンツを作っていける力のある会社の戦い方だと思うのです。

サイト設計において、SEO対策よりも優先すべきこと

もちろん、冒頭にお伝えしたようにSEO対策は重要な施策であり、きちんと狙いをもって行うべきです。

大事なのは、やみくもに狙わないこと。

設計段階で、検索ボリュームが多いキーワード=競争力の高いキーワードを避けながら、自社の強みに寄り添ったキーワードを探していくんです。検索数は多くなくても、自社の顧客となりやすい、ニッチなキーワードで1番をめざすわけですね。

スモールビジネスはニッチなキーワードを狙え!

スモールビジネスのSEO対策は、競争力の高いキーワードで上位検索を目指すのではなく、競争力の低いキーワードで、1番を目指すべきでしょう。設計段階で狙えば、獲れる確率は高くなりますし、参入してくる競合も少ないので、Googleのアルゴリズムが変わったところで、順位の影響も抑えられる。

何より、自社の特長や強みの訴求するキーワードを見つけることが出来たら、ユーザーからも選ばれやすくなります

たとえば、「八王子 イタリアン」だと競合は多く、検索上位を狙うのはたいへんですが、「八王子 野菜 イタリアン」だと少し絞られますよね。さらに「八王子 早朝 イタリアン」となれば、他に競合はいないでしょう。

もちろんその分、検索ボリュームは少なくなるので、どれだけ需要があるかを調べることは欠かせません。

でも、そうしたテクニックよりも、もっと大事なことがあるんです。それは…

SEO対策よりも、優先順位が高いこととは?

いくらSEO対策ができていても、これができてなければ、話にならないだろう。ということがあります。

圧倒的に大事なのは、

比較されたときに”選ばれる”サイト設計にすること

これにつきます。なぜなら、これだけ多様な業界で競争が激化すると、ユーザーは日ごろから”比較すること”がデフォルト”になるから

考えてみてください。

どこかにランチに行こうと考えたとき「地域名+ランチ」や、グーグルマップで「イタリアン」など検索しませんか?すると、検索結果は条件にあったレストランを検索してくれます。ユーザーはその中から、グルメサイトや、口コミや、ホームページを見て、どこにしようか「選ぶ」わけです。

何が言いたいかというと、比較される土俵にあがることさえできれば、あとは「いかに選ばれるか」が重要で、逆にいえば選ばれなければ、どれだけSEOに強くても意味がない、ということになります。

もし「八王子 イタリアン」で検索上位に上がれるよう、奮闘して、それが実現したとして、検索エンジン上は下位であっても、同じ土俵に上がった他のレストランの魅力が強ければ、あなたもきっと、そちらを選びますよね?

ユーザーに選ばれるためのサイト設計とは?

では、ユーザーに選ばれるサイト設計とは何なのか。

すでに、ここまでお読みのあなたの中には、SEO対策よりも重要なこととして、ユーザーに選ばれるための設計の方が上位にきていませんか?

つまりは、そういうことなのです。

SEO対策を重視するサイト設計と、それよりもユーザーに選ばれるサイト設計の方が重要であるという選択肢を比較した時、絶対に後者の方が良いですよ、と伝えてきました。それは真実ですし、本心ですが、これと同じような訴求を御社のホームページでもする必要があります。

他者じゃなくて、自社を選ぶべき理由を作る。自社でなくては得られない満足や、明るい未来をあらゆる手法で訴求する。

そのためには、ユーザーが何を求めているかを知り、競合がどんな提供価値を持っているのかを知り、その中で自社のどんな特徴を訴求すれば、選ばれるのかを見つけていくことが欠かせません。

孫子の兵法にある有名な名言にあるように、

彼を知り己を知れば百戦あやうからず。

孫子『兵法』

です。

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