microCMSとは?EmDashとの違い・料金・商用利用|同じ20ページで比較

ワードプレスの代替CMS、microCMSとEmDashの違い

※この記事にはプロモーションが含まれています

microCMSは、会社のホームページに月0円で使えます。

ただ、条件もあります。

無料のままだと足りない場面も出てきます。

この記事では、実際の操作画面を見せながら、ぞろ屋が試した結果をもとにお話しします。

先に結論をまとめておきますね。

知りたいこと答え
microCMSとは記事を書いて保存するサービス。日本製
AstroとはmicroCMSの記事をページにするソフト
EmDashとはCloudflareが出した、自分で動かすCMS
商用利用どちらもできる
料金microCMSは月0円から。EmDashはソフトが無料で、動かす費用は別
違い誰が保守するか
ぞろ屋の答え納品して育てるなら、現時点ではmicroCMS

CMSとは、ホームページの中身を書き換える画面や仕組みのことです。WordPressもCMSの1つですね。

ぞろ屋の公式サイトと同じ構成の20ページを、実際に作って比べてみました。

目次

microCMSとは?WordPressの代わりになる日本製のCMS

microCMSは、記事を書いて保存するためのサービスです。

作っているのは、株式会社microCMSです。

公式サイトでは「microCMSはAPIベースの日本製ヘッドレスCMSです」と説明されています。

利用している企業数は17,000社以上と紹介されています。

ヘッドレスCMSとは、お客さんが見るページを持たないCMSのことです。

microCMSにあるのは、記事を書く画面と、記事を保存する場所だけです。

APIとは、プログラムがデータを受け渡す窓口のことです。

WordPressとの違い

スクロールできます
WordPressmicroCMSとAstro
記事を書く画面サーバーの中microCMSのサービスの中
ページを作るときページが開かれるたび「公開」を押したとき
公開ページ側のPHPあるない
公開ページ側のデータベースあるない
ログイン画面公開サイトと同じ場所公開サイトにない
WordPressはログイン画面・PHP・データベース・公開ページが1つの建物にある。microCMSとAstroは分かれている

公開ページ側にPHPもデータベースもログイン画面も置きません。

試したきっかけは、2026年10月21日に公表されたPHPの穴でした。

WordPressが悪いわけじゃないんです。僕がWordPressで納品したサイトも200を超えています。

Astroとは?microCMSの記事をページにするソフト

Astro(アストロ)は、ホームページのページを作るソフトです。

無料で使えます。

microCMSに入っているのは、記事の文字と画像です。

それだけでは、ホームページにはなりません。

Astroが、記事とデザインを合わせて、ページのファイルを作ってくれます。

microCMSで記事を書き、Astroがページを作り、Cloudflareにページを置き、読む人がページを見る流れの図

記事が公開されるまで

順番何が起きるか誰がやるか
1microCMSで記事を書いて「公開」を押す誰がやるか:あなた
2Astroがページを作る誰がやるか:自動
3できたページがCloudflareに置かれる誰がやるか:自動
4読む人がページを見る誰がやるか:読む人

ぞろ屋の見本サイトだと、1から3まで約50秒でした(1回の測定)。

Astroについて知っておくこと

  • Astroには、記事を書く画面がありません。書くのはmicroCMSです
  • Astroを触るのは、制作者かAIです。記事を更新する人は触りません
  • 読む人がページを開くとき、Astroは動いていません。ページはもうできあがっているからです

記事を書くのがmicroCMS、ページを作るのがAstroです。

Astroを実際に動かした手順や、WordPressとの違いは、Astroとは?WordPressとの違い・料金・使い方に書きました。

公開の場所のCloudflareについては、Cloudflareとは?レンタルサーバーとの違いと安全性に書きました。

microCMSの操作画面|記事を書いて公開する手順

ここからは実際の画面をお見せします。ぞろ屋の検証用の環境ですね。

手順1:記事の一覧で「追加」を押す

左のメニューで記事の種類を選びます。

右上の「追加」を押してください。

microCMSの記事の一覧画面。追加ボタンを赤枠で示している
右上の「追加」から書き始めます

手順2:本文を書いて公開する

タイトルと本文を入力します。

右上に、ボタンが並んでいます。

番号ボタン押すとどうなるか
1ボタン:画面プレビュー押すと:公開前に見た目を確かめる
2ボタン:下書きを追加押すと:公開せずに保存する
3ボタン:公開押すと:公開する。そのあとAstroがページを作る
microCMSの記事の編集画面。画面プレビュー、下書きを追加、公開のボタンを赤枠で示している
1が画面プレビュー、2が下書き、3が公開です

画面プレビューは、最初から使えるわけではありません。ぞろ屋ではCloudflareに、確認用の入口を作りました。

手順3:画像を入れる

画像は「メディア」の画面で管理します。

右上の「アップロード」から入れていきます。

容量は、全プラン無制限になっています。

microCMSのメディア管理の画面。アップロードボタンを赤枠で示している
右上の「アップロード」から画像を入れます

手順4:黄色マーカーやボタンを付ける

まずは、文字を選びます。

「カスタム」から「黄色マーカー」を選んでください。

ボタンは、先にリンクを付けてから「カスタム」を選びます。

この選択肢は、制作者が先に登録しておきます。

microCMSのカスタムclassの設定画面。黄色マーカーとボタンを登録している
制作者が、日本語の名前を付けて登録します

編集画面では、完成の色は出ません。実際の色は画面プレビューで確かめてみてください。

microCMSの商用利用|会社のホームページに無料で使える?

使えます。公式ヘルプの答えがこちらです。

はい、法人様のウェブサイトであってもHobbyプランをご利用いただくことは可能です。

Hobbyというのは、無料プランの名前です。

条件は月20GB

同じヘルプに、こう書かれています。

ひと月あたりのデータ転送量が20GBを超過した場合は、即座にAPIが停止する

データ転送量は、microCMSからデータを読み出した量のことです。

止まると、翌月1日の午前9時まで記事を読み出せなくなります。有料プランへ上げれば再開します。

APIから直接読んで表示するサイトだと、公式によると「コンテンツが正常に表示されなくなる場合がございます」。

ぞろ屋の作り方は、ページを先に作っておく形です。止まっても、公開済みのページはそのまま出続けます。止まるのは更新の反映です。

制作会社が入れるときの契約

公式ヘルプの内容をまとめると、こうなります。

項目内容
契約の数原則としてクライアントごとに1つ
名義お客さんでも制作会社でもよい
代理店契約要らない
名義の変更事前の承認があったときだけ

名義を変えるには承認が要ります。誰の名義で契約するかは、最初に決めておきましょう。

記事の控えは、使う側の責任

利用規約(2026年3月23日改訂)の第9条4項に、こう書いてあります。

ユーザーデータのバックアップ管理はユーザーが一切の責任を持つ

控えを取るのは、使う側の仕事なんですね。ぞろ屋では、記事と画像の控えを毎日自動で取る方針にしています。

microCMSの料金|Hobby・Team・Businessの違い

2026年11月2日に公式の料金プランで確認しました。金額は税抜です。

スクロールできます
HobbyTeamBusiness
月額(税抜)0円4,900円〜75,000円〜
API(記事の種類の数)5個10個30個
メンバー3人3人20人
データ転送量(月)20GB200GB(超過は1GB20円)1TB(超過は1GB18円)
APIキー(鍵)1個3個10個
権限管理なしなしあり
過去バージョンの復元なしなしあり
技術サポートなしなしあり

Teamの4,900円は、税込だと5,390円です。Businessの上にはEnterprise(お見積もり)もあります。

Hobbyで足りるサイト

APIは、記事の種類の数のことです。

美容室なら、次の5個でちょうど収まります。

  • お知らせ
  • ブログ
  • メニュー
  • スタッフ
  • 店舗情報

施工事例などが増えると、足りなくなってしまいます。

Hobbyで困った3つのこと

ぞろ屋で実際に試してみて、ぶつかったポイントです。

1つ目は、鍵です。

APIキーは、データを読み書きするときに使う鍵のことです。Hobbyだと1個しかありません。

サイトが読み込む鍵と、AIが書き込む鍵を分けられないんです。

「下書きコンテンツの全取得」を付けた鍵は、一覧の読み出しでも下書きを返してしまいます(公式ヘルプ)。

共用の鍵に付けてしまうと、下書きがサイトに出てしまうおそれがあります。10月26日に気づいて避けました。

鍵を分けるなら、3個使えるTeamになります。

2つ目は、権限です。

HobbyとTeamでは、招待したお客さんも管理者として入る見込みです(お客さん用のアカウントでは、まだ確かめていません)。

設定まで触れてしまう見込みです。

ぞろ屋では、項目の設定を手元に残し、マニュアルに「触らない場所」を入れる方針にしました。

3つ目は、元に戻す操作です。

過去のバージョンへの復元ができるのは、Businessからです。今回は手作業で戻しました。

EmDashとは?Cloudflareが出した、自分で動かすCMS

EmDashは、Cloudflareが2026年4月1日に発表したCMSです。

公式ブログでは「WordPressの精神的な後継」と呼んでいます。ただ同時に、WordPressのコードは使っていないとも書いています。

microCMSとの大きな違いは、自分で動かすところです。

動かす場所は、Cloudflareか、自分で用意したサーバーになります。

EmDashの画面はWordPressに近い

こちらが管理画面です。

サイトのURLの最後に /_emdash/admin/ を付けると開けます。

左のメニューには、固定ページ・記事・メディア・ユーザー・プラグインなどが並んでいます。

EmDashの管理画面のダッシュボード。左にメニューが並んでいる
EmDash 1.4.0の管理画面です

EmDashの操作画面|記事を書いて公開する手順

手順1:新しい記事を開きます。タイトル(1)と本文(2)を書いて、「保存」(3)を押します。

EmDashの新しい記事の画面。タイトル、本文、保存ボタンを赤枠で示している
1がタイトル、2が本文、3が保存です

手順2:本文で「/」を打つと、見出しやリストの一覧が出てきます。

EmDashの本文でスラッシュを打った画面。部品の一覧を赤枠で示している
「/」を打つと一覧が出ます

手順3:保存すると、右上に「今すぐ公開」が出ます。ここを押すまでは、公開中のページは変わりません。

EmDashの保存後の画面。今すぐ公開のボタンを赤枠で示している
右上の「今すぐ公開」を押します

手順4:確認の画面が出ます。「今すぐ公開」を押します。

今すぐ公開しますかと確認する窓
もう一度「今すぐ公開」を押します

手順5:右下に「公開済み」と出たら完了です。

EmDashの公開後の画面。右下の公開済みの知らせを赤枠で示している
右下に「公開済み」と出ます

試しの記事は、見本サイトにこんな感じで出ました。

EmDashで公開した試しの記事が、架空の見本サイトに表示された画面
架空の見本サイトに出た試しの記事です

EmDashは、人ごとに権限を分けられる

「ユーザーを招待」から、メールアドレスと権限を選びます。

権限の初期値は「投稿者」になっています。

役割は5段階あります。

実際に試したところ、編集者が設定を変えようとすると拒否されました(10月29日)。

EmDashのユーザーを招待の窓。権限を赤枠で示している
権限を選んで招待します

microCMSだと、この機能はBusinessからです。ここはEmDashに分があります。

EmDashで困ったこと

画像の置き場所をつないでおかないと、メディアの画面でエラーが出ます。

エラー。画像の保存先は未設定です、と表示された画面
画像の置き場所が未設定のときの画面です

Cloudflareで動かす場合、画像の置き場所はR2(Cloudflareのファイル置き場)になります。

ぞろ屋で試したときは、無料枠でも支払い方法の登録を求められました。そのため、お試しでは画像を使っていません。

画像の動作までは、測っていません。

動きが速い

開発元の説明(GitHub)には、安定していて本番で使えると書かれています。

一方で、公式のプラグインまわりは、小さな更新でも変わることがあるとも書かれています。

バージョンの出方は、こんな感じです(npmの記録・世界標準時)。

バージョン日付
1.1.010月1日
1.2.010月6日
1.3.010月15日
1.3.110月18日
1.4.010月29日

29日で5回です。お客さんのサイトを預かるなら、その分だけ更新を追いかけることになります。

日本語訳も進んできました。配布中の1.4.0は、3,525か所のうち未訳は2か所でした(10月30日)。

EmDashの費用と商用利用|0円とは言い切れない

EmDashは、MITライセンスのオープンソースです。

ソフトの利用料はかかりません。商用でも使えます。

ただ、動かす費用は別です。Cloudflareで動かす場合の料金を見てみましょう。

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項目無料有料
Workers(プログラムを動かす仕組み)1日10万リクエスト。1回10ミリ秒のCPU時間まで最低月5ドル
D1(データベース)読み取り1日500万行。書き込み1日10万行。合計5GB
R2(画像などの置き場)毎月10GBなど
プラグインを隔離して動かす仕組み使えない使える

Cloudflareの規約では、第三者に代わって申し込むことが禁止されています。

無料サービスのサイトでクレジットカード情報を処理・収集することも禁止です。

制作者が代わりに申し込むなら、事前にしっかり確認しておいてください。

無料のアカウントで試した結果

10月29日に、無料のCloudflareアカウントで試してみました。翌日には1.4.0で測り直しています。

どちらも、計93回の操作(保存・一覧の検索・公開)はすべて成功しました。止められた回は0回です。

ただ、1.4.0の保存の処理時間は、30回のうち半分が37ミリ秒以内、最長で51ミリ秒でした。

無料の目安は、1回10ミリ秒です。

止められてはいません。でも、無料で必ず動くとは言えません。

microCMSとEmDashの違いは「誰が保守するか」

保守というのは、動かし続けるための手入れのことです。

スクロールできます
誰がやるかmicroCMSEmDash
本体の更新microCMSの会社あなた
更新の画面を動かすmicroCMSの会社あなた
データベースの管理microCMSの会社あなた
暗号鍵の保管なしあなた
記事の控えあなたあなた
サイト側の部品の更新あなたあなた

そのほかの違いもまとめました。

スクロールできます
microCMSEmDash
作り手株式会社microCMS(日本製)Cloudflare
どこで動くかmicroCMSの会社のサービス自分のCloudflareかサーバー
費用0円〜。公開ページを置く場所は別(ぞろ屋はCloudflareの無料プラン)ソフトは無料。動かす費用は別
管理画面の日本語日本語配布中の1.4.0は3,525か所のうち未訳2か所(10月30日)。開発中の最新は99%(11月2日)
権限を分けるBusinessから役割は5段階
元に戻すBusinessから。今回は手作業履歴から過去のバージョンへ戻せた
動かすのに必要な部品の数(最初の試作)191個561個
公開してから本番に出るまで約50秒(見本・1回の測定)5回のうち3回が39.9秒以内・最長47.8秒(管理画面を別に置く形)

公開までの時間は、作りが違うので比べられません。

部品が多いほど、あとで更新するものが増えていきます。

同じ20ページを作って分かったこと

2026年10月22日に、ぞろ屋の公式サイトと同じ構成の20ページを作ってみました。

microCMS・EmDash・Keystaticの3つで、1つずつです。全部Astroで作って、作業はAIのCodexにやってもらいました。

同じ記事で、次のことを試しています。

  • タイトルと本文を直す
  • 画像を差し替える
  • 黄色マーカーを付ける
  • ボタンの文言と飛び先を変える
  • 元に戻す

公開ページがちゃんと元どおりになっているかを、機械で照らし合わせました。

比較の詳しい記録は、WordPressの次はどれか。3つのCMSで同じサイトを作って比べたに書きました。

操作したのはAIです。お客さん本人に触ってもらったテストではありません。作業時間も測っていません。

プログラムで入れると、装飾が消える(制作者向け)

プログラムを使ってmicroCMSに記事を入れました。

すると、黄色マーカーや囲み枠が、エラーも出ずに消えてしまったんです。

文字自体は残るので、文字の照合だけでは気づけません。

いまは、装飾の数までしっかり照らし合わせています。

microCMSとEmDashの選び方|ぞろ屋の答え

あなたの場合おすすめ
お客さんに納品して、育てていくmicroCMS
シンプルな会社のホームページで、保守を自分で引き受けるEmDash
ネットショップ・予約・会員の機能があるWordPress
WordPressで動いていて、保守を続けられるWordPress

今のところ、僕の答えはmicroCMSです。

理由は3つあります。

  • 管理画面が日本語であること
  • 本体の保守をmicroCMSの会社がやってくれること
  • 公開ページ側にデータベースも更新画面も置かないこと

個人的には、信頼できる日本製のツールを選びたい気持ちもあります。

シンプルな会社のホームページなら、EmDashで十分な場面もあります。

WordPressのサイトを、慌てて移す必要はありません。

正直に書いておくこと

新しい作り方で、お客さんの本番を長く運用した実績は、まだありません。

2026年11月2日に、1社の本番を切り替えたばかりです。

まとめ|CMSを替えても、誰に何を言うかは別の話

  • microCMSのHobbyは、会社のホームページにも使えます。月20GBを超えるとすぐ止まります
  • Astroは、microCMSの記事をページにするソフト
  • EmDashは、ソフトの利用料はなし。動かす費用と保守は使う側

CMSを替えても、誰に何を言うかが決まっていなければ、問い合わせは増えません。

武蔵小金井の美容室HAMON(中村さん)は、直近1年、ホームページからの予約がゼロでした。

それが、リニューアル後2ヶ月で14件になりました。

CMSを替えたから増えたわけではありません。「色にこだわる人」に絞って、中身を作り直した結果です。

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どの作り方が合うかは、X記事のプロンプトでAIに相談できます。

完璧な正解はありません。どう更新していきたいかを基準に、選んでみてください。

武蔵小金井の美容室HAMONの中村さんとの対談は、動画でも見られます。

出典

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