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コロナ禍で、外食産業は苦境に立たされています。
先だって、政府の会計調査から見えてきましたが、9月の平均で外食産業は前年比マイナス23.4%でした。
政府はインフレ率を上限として、いくらでも救える力があるのに、救わない。
それどころか、淘汰=潰れる店は潰れるべきと言っています。
非常時の明かな需要減で、それを補えるのは政府しかいないのですが、そう出来ない背景もまたあるのでしょう。
いずれにせよ、僕らは戦わなくてはいけない。
選ばれる店(ブランド)になるために
顧客から選ばれる条件は何でしょうか?
飲食店ならば、料理が美味しい、サービスがいい、雰囲気がいい、安い、、、などでしょうか?
それでは不十分でしょう。
これだけ飲食店の数が増えたら、顧客の心の中、頭の中に入り込まないと、選んでもらうのは困難です。
「さあ、どこのお店に行こう?」
前年比マイナス23.4%も需要自体が減った今、そこで選ばれなければ生き残ることは難しい。
飲食店を選ぶカードを多く持ってる人と少ない人
細かいことをいえば、お客さんの中でも飲食店を選ぶカード(選択肢)をたくさん持ってる人と、少ない人がいます。
食に関心が高く、財力が高ければ自然とカードは多くなる。
でも、逆ならば当然少なくなります。
その相対的なお店に対する好意度(=プレファレンス)を向上させることがすなわち、選ばれる店になることにつながります。
選ばれる為に具体的にやるべきこととして、SNSを通し、見込み客とのつながりを強くしておくことを書きました。
ここでは手法ではなく、選ばれるブランドの本質とは何か?を考えます。
顧客の中に入り込む
選ばれる店(ブランド)になるために最低限、リサーチしなければならないことは、3つ。
マーケット、競合、自社の強み。
より詳細にリサーチするなら5C分析など手法があります。
ですが、その目的とするところは「顧客の心の中、頭の中に入り込む」こと。
レストランなら、顧客が「ああ疲れたな・・。なんか美味しいもの食べに行きたいな」と感じた時に、まっ先に思い浮かぶかどうか?
あるいは「思いもよらない収入があったから、親を連れてレストラン行こう」と考えた時、選択肢に入っているかどうか?
リサーチが必要なのは、マーケット、競合、自社の強みを知らずして、顧客の中に入り込むのは困難だからです。
選ばれる店(ブランド)の本質
USJをV字回復させた森岡毅氏は、選ばれるためのブランドの本質とは、
人間の“本能”にどれだけ刺さっているかで決まる。
と仮説を立てておられます。
これは、的を得ていると思うわけです。
疲れた時に瞬間的に思い浮かぶのは、理屈ではなく、本能でしょう。
同じ顧客でも場合によっては、石窯で焼いたピッツァの匂いが強烈にかぎたくなるときもあれば。
らーめんの湯気に顔をつっこみ、思い切りすすりたくなることもあり。
無性に旨いマグロが食べたくて、でも予算が厳しいから、回転寿司で我慢するかとなることもある。
つまるところ、選ばれるためには?
ものすごく簡単にまとめると、選ばれる店(ブランド)になるためには、2つの条件があるということです。
人の本能に刺さるコンテンツがあること
顧客にブランドを忘れさせないこと
マーケターはリサーチを通して、顧客の本能に刺さるコンテンツ作りをし、顧客に覚えてもらい、忘れさせないようにブランドイメージを蓄積させるための仕組み作りをするのが仕事です。
顧客をひとりの人間として、どこまで想像できるかが大切なんですね。