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WEBサイトを作るときにも、ブログ記事を書くときにも「正しいSEOキーワードの選び方」については頭を悩ませるものです。
僕もそうでした。300件以上のホームページ作成を経て、自身でも様々なテストと検証を行い、手探りの中でようやく”正解”がわかってきたところです。SEOキーワードといっても、狙いや目的、分野によっても千差万別なので、ただ知識を学ぶだけでは「出来る」ようにならないんですね。
この記事では、僕が実践の中で、時には痛みを伴いながら理解してきた「正しいSEOキーワードの選び方」を詳細に解説しました。勝てるホームページの条件として「見つけてもらいやすい」ことが挙げられますが、正しくSEOキーワードを選んで、ホームページやブログを作成することは最も効果的です。実際に、コンサル先のコンテンツマーケティングの施策で、成果が上がり続けている考え方と手法をお伝えします。
内容は少し、難易度が高いです。しかし、SEOキーワードの選定が集客に与える影響から、キーワードリサーチの基礎、ロングテールキーワードの適切な選び方、SEOツールを活用した戦略、そしてSEOとコンテンツマーケティングの連携など、WEB集客の成果を大きく左右するポイントをお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
▼まずは動画で概要を把握していただくと良いですよ▼
記事を書く前にSEOキーワードを選定する理由
サイトを「見つけてもらいやすくする」には、検索結果に上位表示されるに越したことはありません。検索エンジンからのアクセス数を増やせるからです。検索上位を目指すSEO対策は、Web集客としてもっともポピュラーで、王道の施策でしょう。
当たり前ですが、多くのユーザーは自分が求める情報に関連するキーワードを用いて検索を行います。そのキーワードに対応したコンテンツを作成しているサイトが上位表示される仕組みが、アルゴリズム。Googleを代表とする検索エンジンの検索結果を最適化するプログラムですね。そのため、ユーザーが求めるキーワードを決めることは、Web集客の第一歩とも言えます。
さらに実践的な意味で深掘りするとSEO対策の本質は、ターゲット顧客の”脳内キーワード”を理解することです。マーケティングにおいてもっとも大切な<顧客理解>が求められるんです。これが身に染みて分かれば、あなたは8割がたSEOを理解したと言えるでしょう。後のことはほぼ「ルーチン」でできるからです。
検索エンジン最適化(SEO)の基礎
検索エンジン最適化(SEO)とは、Google検索などの検索エンジンで、上位表示を狙うための手法のことを指します。
具体的な手法としては、今回お伝えする「SEOキーワードの選定」のほか、サイト表示を早く読み込ませるための軽量化やメンテナンス。それから内部リンクといって、自サイトを検索エンジンロボット(クローラー)が巡回しやすいように各ページをつないだり、被リンクといって、他のサイトから自分のサイトへのリンクを貼ってもらったりするなど、様々な施策があります。
SEOについて、より詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
まとめると、SEO対策とは検索エンジンがサイトを評価する際に重視する要素を組み込んでサイト運営を行うことです。中でもキーワードの選定は、最重要の施策といえます。そのサイトが何について語っているのか。その内容が検索ユーザーの求める情報やニーズにマッチしているか。検索エンジンはそうしたことを判断するために、サイト内のキーワードを参考にするからです。
SEO対策としてキーワードを選定する重要性
SEO対策としてキーワードをあらかじめ選定することはマーケティング上、大きな意義があることを強調させてください。マーケティングは「必要な価値を必要としている顧客に適切に届けること」です。つまり、提供価値を明確にして、ターゲット顧客は誰かを絞り込む必要があるんです。そうして適切に届ける施策を行っていくことで、売れる仕組みが完成します。
多くの方は、マーケティングを誤解しているといわざるをえません。「誰に」「何を」「どのように届けるのか」。この順番が大切なのに「どのように」という「How to」ばかりを追い求めるからです。
SEO対策も同様です。サイトから何らかの成果を得たい事業ならば、ただアクセスを集めるのではなく、顧客となりそうな人=見込み客に来てもらわないといけないですよね。
最近いただいたご相談の事例で例えましょう。こだわりのベビー服を作っているお店が2つあるとします。ひとつは月1万アクセスあって、そのうち買ってくれる人が10人。一方は月のアクセスが4000だけど、買ってくれる人の数は同じ10人。どちらが経営効率が良いかは明白ですよね。もし後者のサイトが、倍のアクセスを集めることに成功すれば、20人買ってくれる計算です。
厳密には、サイト設計や顧客とのコミュニケーション、SNSの活用など色々な要素があるので、単純比較はできませんが、伝えたいのは<買ってくれないお客さんをいくら集めたところで意味がない>ということ。見込み客を集める意味でも、適切なキーワード選定は欠かせません。
キーワード選定がWEB集客に与える影響
キーワード選定がWEB集客に与える影響は、まさに巨大です。見込み客にガチッとマッチするキーワードを選定して、上位表示できれば、たくさんの見込み客がアクセスしてくれます。一方、適切でないキーワードを選定してしまえば、アクセス数は伸びたとしても、結果が出ません。そもそもアクセスを伸ばせなければ、悲惨です。
あなたの事業にとって有効なWeb集客を成功させるためには、マーケットの大きさと需要に応じたキーワード選定、それに見合ったコンテンツ作成が必要となります。こうした工夫が、WEB集客の成果を大きく左右する重要な要素であると理解してください。
集客効果を上げるキーワードの選び方とは
集客効果を上げるためのキーワード選定の方法として「マーケットの大きさ」と「検索ニーズ」そして「競合性」を意識した選び方をおすすめします。
そもそも検索ボリュームが少ない=マーケットが小さい、ということは多くのアクセスを求めることができません。また、ユーザーが何を求めて検索を行うのか、その目的や意図がずれていたら、アクセスを得ても、すぐに離脱するでしょう。たとえば「ピザ配達」を検索するユーザーと「ピザの作り方」を検索するユーザーのニーズは真逆ですよね。ユーザーの検索ニーズを理解することは、自社が求める見込み客を集客することに繋がります。
それともうひとつ、どれだけマーケットが大きくて、検索ニーズがマッチしているキーワードでも、競合が強すぎて検索上位表示させるのが難しければ、話になりません。これから具体的な選び方についても解説していきますが、この3つを意識して、選ぶようにしましょう。
失敗しない!SEOキーワードの選び方
では、SEOキーワードの選定を間違わないためには、どのような選び方をするのが良いのでしょう。その手法を、お伝えしていきますね。以下の3ステップで考えます。
なお、SEOを取り巻く環境は、Googleアップデートなどの外部要因により、頻繁に微調整されています。そのため、表面的なテクニックを解説してもあまり意味がありません。ここでは、できるだけ本質的なポイントをおさえ、長期的に使えるノウハウとして紹介する努力をしています。
マーケットの大きさを理解しよう
どれだけそのキーワードに需要があるのか。そのマーケットの大きさを計るのは、検索ボリュームです。
よく質問いただくのは、月間検索数がどのくらいあれば十分か、ということ。これは本当によく聞かれます。そのためにこの記事を書き始めたくらい。
答えはというと、「事業戦略と目的による」というのが実際のところです。一記事ではなく、WEBサイト全体に適用させる場合は、比較的大きめのボリュームを狙った方が、長期的な視点で成長を期待できますし、一記事で検索上位を狙うなら、100以下の検索ボリュームが低いキーワードを狙って、関連する数多くの記事を作るのも手でしょう。
ただ、それではあまりに漠然としていますね。なので、強いて目安をお伝えすると単一キーワードで月間1,000件以上。それだけあれば、スモールビジネスとしては十分なケースが多いです。
注意点としては、次の章以降でお伝えする「検索ニーズ」や「競合性」と合わせて検討すること。たとえば、月間検索件数が100件しかなくても、そのキーワードから流入する顧客のニーズが強くて、競合サイトが弱ければ、積極的に狙いに行くべきでしょう。逆に検索ボリュームは1万件でも、検索ニーズが弱いのに、大手企業の記事が多い場合は、狙いに行くべきではありません。1万人の兵力に10人で立ち向かうようなものだからです。
なお、検索ボリュームの調べ方については後述しますが、いくつかのツールがあります。調べ方自体は簡単ですのでご安心ください。
検索ニーズを推し量ろう
キーワードには、ユーザーがそのキーワードを入力するにいたった「意図」が隠されています。「ピザ」であれば、ピザを食べたいのか、作りたいのか、歴史について知りたいのかわかりませんが、そうしたことを調べたいということですよね。
では、「ピザ 配達」「ピザ 八王子」「ピザ 作り方」「ピザ なに」など、メインのキーワードに何かしらの単語が追加されるとどうでしょう。検索ニーズが見えてきますね。「ピザ 配達」なら、ドミノピザやピザーラなど宅配ピザを探している可能性が高いですし、「ピザ 八王子」なら八王子でピザが食べれる飲食店を探している可能性が高い。ただ、「ピザ 配達」に比べ、「ピザ 八王子」はニーズに幅があるのがわかりますでしょうか。飲食店を探してる可能性が高いとはいえ、もしかしたらレストランではなく、宅配ピザを探しているかもしれません。
これが、検索ニーズを推し量ることです。
検索ニーズの強さと検索ボリュームは、負の相関関係にある
それともうひとつ。一般に、検索ニーズが強い、あるいは深さがある場合は、検索ボリュームも小さくなる傾向があります。つまり「ピザ」だと月間823,000件のボリュームがありますが、「ピザ 配達」だと6,600件しかありません。単語が追加されるので確率論的にあたりまえですが、これは極めて重要な認識です。
たとえば「ピザ 宅配」を調べてみましょう。「ピザ 配達」とほぼ同じ意味です。あなたはどちらの方がマーケットが大きいと思いますか? ……答えは、「ピザ 宅配」です。検索ボリュームは月間14,800件なので「ピザ 配達」より2.24倍大きいということですね。
ちなみに、ひとつの単語でも、別の言い方、呼び方で検索ボリュームが変化することもあります。「ピザ」じゃなくて「ピッツァ」で調べてみましょう。すると「ピザ」が月間823,000件に対して、「ピッツァ」は月間9,900件。その差は83倍!
そして、ニーズの強さ、あるいは深さを考えてみると、面白い仮説が浮かび上がります。もしかしたら「ピザ」と入力する人より「ピッツァ」と入力する人の方が、石窯で焼いたイタリア本場ナポリの、本格的な「ピッツァ」を求めてるんじゃないだろうか……と。この仮説は正しいはずです。なぜなら、僕自身のことだから(笑)
では、仮に認知度の低い小さなピザ配達チェーンが、検索上位を狙うには、どんなキーワードを狙うべきでしょうか?
よくある失敗パターンのひとつは「ピザ 宅配」を狙いに行くことです。このような大きなマーケットには、たいがい、資本力のある大手や、認知度の高いブランドが居座っています。その場合、検索順位はドメインパワーや、サイトの記事数などに左右されるため、そのキーワードで勝つのは容易ではありません。というより、無理でしょう。
しかし、失敗する99%の理由はそこではないと思ってます。それは何かというと、リサーチをしない、あるいは中途半端であること。これに尽きます。調べてみないことには、資本も規模も劣る弱者が付け入るスキがあるかどうか、分かるはずがありません。
勝てる確率を上げるためには、徹底してリサーチをすべきです。
競合の強さをリサーチしよう
リサーチとは具体的にどうするのか、というと、これまでお伝えしてきた「マーケットの大きさ」と「検索ニーズ」に加え「競合の強さ」を調べていきます。
競合の強さを知るには、2つの方法があります。
1.入札単価を見る。
2.実際にそのキーワードで検索してみる。
特別なことはありません。誰でもできる簡単な方法です。ただ、ちょっと面倒くさく感じますよね。でも、これをやるかやらないかで成果が出るまでに時間がかかったり、余計なコストをかけなくてはならなかったりします。
入札単価を見る
入札単価は、そのキーワードで広告を出稿した場合、どのくらい費用がかかるか、ということです。調べるツールについては、後述しますが、単価が高ければ高いほど、競合が強いと考えてください。Google広告などのリスティング広告は、オークション制なので、参入する人が多いほど、単価は上がります。
また、キーワード単価が高いということは売り上げに繋がりやすいキーワードである場合が多いです。それと高くても入札し続けられるのは、資本力がある大手だけということも理解しておきましょう。資本勝負になれば、資本力のない弱小企業や個人事業主は勝てません。
下記はあくまで、キーワードの入札単価と検索ボリュームの傾向から、キーワードの有効性を大雑把に分類したグラフです。ご参考までにご覧ください。
ただ、それはリスティング広告で勝負を仕掛ける場合の話。コンテンツマーケティングとして、記事を作成しながら検索順位を上げていく場合は、入札単価が高くても勝てる場合があります。その可能性を含めて探っていくには、検討しているキーワードで実際に検索してみることです。
実際にそのキーワードで検索してみる
競合の強さを調べるには、実際にそのキーワードを検索してみるという行動が重要です。
具体的な事例の方が分かりやすいですね。先ほどの事例の「ピザ 宅配」と検索してみると、下記のように検索されました。
認知度の高い宅配ピザチェーンが上位を牛耳ってます。
「ピザ 宅配」を狙いに行くのは無謀だというのは、これでお分かりいただけたと思います。しかし、同じような失敗をしている事業はとてつもなく多いんですよ。資本力のある会社ならまだしも、スモールビジネスでよく調べもしないで設計してしまうと、ほとんど成果が上がらないと思います。
どれだけデザイン性の高いサイトを作っても、見てもらえなければないのと一緒ですものね。では、どうすれば勝てるSEOキーワードを見つけてこられるか?ですが、勝ちパターンとして有効なものに「ロングテールキーワード」を狙う、ということが挙げられます。
スモールビジネスの狙い目はロングテールキーワード
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、検索ニーズの強いキーワードのことだと考えてください。単語をいくつか組み合わせたパターンが多く、一回の検索で解決したい課題がはっきりしているものです。具体的なニーズにマッチするようなコンテンツを提供することさえできれば、高い成約率を期待することができるでしょう。
何より、ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないので、資本力のある大手は狙いません。月間検索数100前後のキーワードに資本を投じても費用対効果が悪いから当然ですね。そのため、競争率も低く、SEO初心者でも取り組みやすいところが魅力です。
具体的な事例として、認知度の低い小さなピザ配達チェーンが、検索上位を狙うためのキーワード選定について、改めて考えてみましょう。ここまでで「ピザ 宅配」では勝てないことが分かってます。では、検索ボリュームが半分の「ピザ 配達」ならどうか? 調べたところ、下記のような結果となりました。
「ピザ 宅配」で検索したときと大差ありませんね。でも、よく見ると、どこも「配達」と書いていません。ほとんど「宅配」です。これは検索ロボットが賢いので類似のキーワードである「宅配」から検索結果を表示しているのだと思います。
でも「宅配ピザ」ではなく、「ピザ 配達」というキーワードをホームページのタイトルにすれば、あるいは上位を狙えるかもしれません。地域を限定すれば、そう難しくないはずです。たとえば「八王子のピザ配達ショップぞろ屋」というサイトを立ちあげれば、八王子で「ピザ 配達」と検索した人の上位表示を狙えるでしょう。それも一つの手です。
とはいえ、もっと勝率を上げたいですよね。そこで「ピザ」の1/83の検索ボリューム「ピッツァ」とすることで、本格的な石窯ピッツァを求めるターゲットに絞っていくとします。まず「ピッツァ 宅配」で調べてみましょう。
まだ、ドミノ・ピザ、ピザーラが強いですね。
でもナポリの窯が4位に食い込んできました。これはかなりの確率で「ピッツァ」という「ピザ」よりも本格的な料理を求めているユーザーの意図を反映した結果でしょう。
次に「ピッツァ 配達」で検索してみると、順位が大きく変わったことに気付きます。
それまで検索順位が6位だった「サルヴァトーレ・クオモ」がトップに躍り出ました。ということは「ピッツァ」というキーワードが、僕のように本格的なナポリピッツァを求めているユーザーの検索ニーズを反映したものではないかという仮説がほぼほぼ正しいことを証明してくれたことになります。
この事実は、ひとつのビジネスチャンスを示唆してくれます。
というのは「サルヴァトーレ・クオモ」と配達エリアが被らないところなら「ピッツァ 配達」というキーワードで検索上位を狙えるんじゃないか?ということ。おそらくサイトタイトルを「八王子で石窯ピッツァの宅配・配達ならピッツェリアぞろ屋」とすれば、八王子で「ピッツァ 配達」「ピッツァ 宅配」で調べたユーザーに対しては検索上位を狙えるでしょう。他に最適な競合はいないのですから。
また、そこからたくさんの良い口コミを得ていけば「ピザ 宅配 八王子」などでも上位検索されるようになります。Googleの検索ロボットは、「ピザ」と「ピッツァ」、「配達」と「宅配」の類似性を検索結果に反映させていることもわかっているからです。詳しくは、下記の記事をご覧いただければと思いますが、そのサイトの専門性、権威性、信頼性を重要な指標としてるんですね。口コミを集めるほど、信頼性が高い、ということになります。
では、次の章からSEOキーワードツールを活用方法を解説していきますね。
SEOキーワードツールを活用して勝率を上げる方法
ここまでお疲れ様でした。疲れましたよね。わかります。でも、ここまでの理解がとても大事だったんです。
ここからは、実際にどのようにキーワードを選定すれば良いのか?SEOキーワードツールを活用して調べていきましょう。ツールには、有償のものも無料で使えるものもありますが、以下に3つのツールをご紹介しますね。
1.Googleキーワードプランナー ※無料だと制限あり。
2.SEOキーワードツール by マニュオン ※無料
3.ruri-co(るりこ) ※無料
それぞれ簡単に紹介しますね。
Googleキーワードプランナー
キーワード選定のツールとして代表的なのがGoogleキーワードプランナーです。
Googleが提供しているサービスで、Google広告のアカウント登録をすれば、無料でも使えます。ただし、広告を出稿していないと検索ボリュームの詳細が分からないので、実際に活用するにはGoogle広告の出稿が欠かせません。
無料だと1~10万、という表示のされ方なので、実際は10,000かもしれないし、100,000かもしれないわけです。それではちょっと精度が低すぎますよね。
とはいえ、1,000円程度でも広告を出稿すれば3か月間は使えるので、必要な投資と考えていただいて良いのではないかと思います。下記のようにキーワードごとの月間検索ボリュームや、直近3か月の推移、前年比、競合性、クリック入札単価の低い場合と高い場合を細かく出してくれます。
多少、精度は落ちても無料で使いたい、という方は次にお伝えするツールを使うと良いでしょう。
SEOキーワードツール by マニュオン
無料で使えるSEOキーワードツールです。
使い方もシンプル。検索したいキーワードを入力して「検索ボタン」を押すだけ。
「ピザ」の場合は下記のような結果になりました。
関連キーワードを分かりやすく表示してくれるのは、助かりますね。ですが、デメリットもあります。まとめて検索できないのと、動作がやや重いのと、検索ボリュームがGoogleと比較するとややズレがあるので、精度も劣るのかなと考えています。何より、クリック単価が分かりません。
ruri-co(るりこ)
続いて紹介するのも無料のSEOキーワードツールでruri-co(るりこ)。
このサイトも使い方はシンプルで、調べたいキーワードを入れて「調査」ボタンをクリックするだけ。
ruri-co が他と違うのは、キーワードの類似率が数字でわかることと、競合サイトの分析をしやすいところです。
たとえば「ピザ 宅配」で調査してみると、下記のような結果になりました。
上記の表は、「ピザ 宅配」というキーワードに対して、ピックアップされたその他のキーワードで表示された際の類似率を示してくれています。たとえば「ピザ 宅配」と「ピザ 配達」だと類似率は72%ですが、上位表示10件中7件が同じサイトを上位表示させているということになります。
つまり、類似率が高いキーワードを、ページタイトルや見出しに含めると良いですよ、ということですね。
また、上部の「検索結果」というボタンを押すと、そのキーワードの検索上位サイトを表示してくれます。
そのサイトが類似キーワードで獲得している数もわかるので、参考になりますよ。
ただし、「SEOキーワードツール by マニュオン」同様まとめて検索できないのと、クリック単価は分かりません。より正確さを求めるなら、やはりGoogleキーワードプランナーでしょう。
こうしたSEOキーワードツールを使って「マーケットの大きさ」と「検索ニーズ」、「競合性」を調べてキーワード選定をしていくことで、検索上位をより効果的に狙えるようになります。
スモールビジネスを始め、ブログ初心者の方や、SEOでなかなか上位を取れない方は、まずはロングテールキーワードや、ボリュームの少ないスモールキーワードを使った記事でSEO上位を取れるようにチャレンジしてください。
以降はこうしたことを踏まえたうえで、さらに理解を深めると、より高いレベルに到達できるノウハウをお伝えしていきます。
競争キーワードを理解するとさらに勝ちやすくなる
選定するキーワードはユーザーの頭の中を覗き込み、脳内SEOを理解することが重要だと伝えましたね。その中でも特に注目すべきなのが「競争キーワード」です。競争キーワードとは、多くのウェブサイトが検索エンジン上の順位を競っているキーワードのことを指します。
この競争キーワードを理解しておくと、より適切な戦略が立られるので、Web集客はより成果を上げやすくなるでしょう。
競争キーワードとは
具体的に競争キーワードについて、解説しますね。
競争キーワードとは、多くのWEBサイトがSEO対策を施し、その検索結果の上位表示を競っているキーワードのことです。マーケットが大きく、入札単価の高いキーワードの多くが、競争キーワードといえます。マーケティング用語でいうところの、”レッド―シャン(血の海)”ですね。
たとえば、美容健康の分野や金融系のキーワードはかなり競争が激しいことで有名です。「キャッシング」というキーワードは1クリックで1,496~4,686円なので、1000回クリックされるだけで150-460万かかるわけですね。
こうした競争の激しいキーワードに設定すると、検索エンジンで上位表示されるためには大変な努力が必要となります。というより、資本に乏しいスモールビジネスは無理だと考えた方が良いですね。
ただ、チャンスがないわけではありません。サイト設計するときに、こうした競争キーワードをひとつ入れておくと、サイトが育ってきたてドメインパワーが強くなってきたときに、一気に開ける可能性があるんです。
競争キーワードを把握する方法
競争キーワードは、先ほどご紹介した「Googleキーワードプランナー」と「ruri-co」を併用すると良いでしょう。
「Googleキーワードプランナー」からはそのキーワードにおける競合の強さと、収益性を把握できます。入札単価が高いということは、利益も大きい分野であるケースが多いので、すこしでも検索上位にもってこれれば利益に直結する可能性があります。
「ruri-co」では、そのキーワードにおける上位サイトの使用率がわかります。また、類似キーワードの組み合わせを変えることで、自社のコンテンツが上回ることができれば、狙えるかもしれません。
いずれにしても、サイト自体がある程度強くないと、無理ですし、SEO対策としてもかなり難易度が高いことを覚えておいてください。
検索トレンドを読み解いて、大量アクセスを狙う
もうひとつ、大量アクセスを狙える方法があります。検索トレンドを読み解いて、将来バズるであろうキーワードに対して投資していくことです。たとえば「Chat GPT」が広く認知される前に、いち早く情報を掴み、誰よりも早く、記事を量産していたら、今ごろ相当なアクセスを集めることができたでしょう。ビットコインは最大で120万倍になったそうですが、参入が早いほど恩恵はおおきくなります。
そうした新技術に限りません。検索トレンドは、もっと身近なところにも存在します。デジタル社会において、人々の検索行動は日々移り変わりっています。季節やイベント、流行を先読みして、新しいトピックを作っておけば、うまくアクセスを掴めるかもしれません。
検索トレンドとは
検索トレンドとは、具体的にいうと、インターネットユーザーが何を検索しているのか、その動向を総称したものです。Googleでは「Google トレンド」というツールを提供しており、これを使うことで対象とするキーワードでの検索数の動向や都道府県別の検索比率など、詳細な情報を取得できます。
5年間の推移も見れますし、現在のトレンドもわかるので、季節やイベント、流行に合わせたウェブコンテンツの作成や、タイミングを見計らったプロモーションの実施など、WEB集客の戦略を立てる参考になるでしょう。これらの情報を元に、ユーザーの求める情報をいち早く提供し、大量のアクセスを集めるチャンスを掴むことが可能となります。
検索トレンドを活用してアクセスを狙う方法
検索トレンドを活用し、大量アクセスを狙う最もシンプルな方法は、ユーザーが求めている旬な情報を提供することです。手法は、これまで紹介してきた「マーケットの大きさ」と「検索ニーズ」「競合性」をベースとして、ニーズを予測すること。
具体的には、将来的なユーザーの検索意図を理解し、それに対する最適な答えをウェブコンテンツとして作成し公開することです。そして、その検索ニーズに対して、ユーザーの知りたいことを網羅しながら、詳細な情報を提供すれば、自然と多くのユーザーがそのページに訪れることでしょう。
未来を見通す能力に自信がある方は、今から投資してみても良いかもしれません。人口の4人に1人が高齢者、という時代は人口統計から20年前には予測できたはずです。でも、それを見越してコンテンツを作成した人がどれだけいるでしょうか。
実は当社では、2025年ごろから2030年にかけて検索数が増えるであろうテーマについて、Webメディアを構築してます。詳しくは、お伝え出来ませんが、もしサイトのアクセス数が100万を超える大きなメディアになれば、売却して一儲けできるかもしれません(笑) 半ば本気で、手が空いたときに育てています。
コンテンツマーケティングの一環として仕組み化できれば最強!
こうしてSEOキーワードを正しく選定し、コンテンツを構築していく手法は、別名、コンテンツマーケティングと呼ばれます。厳密にいえば、コンテンツマーケティングはWEBページだけに限りません。SNSやYoutubeなど、あらゆるコンテンツをしかけることで集客する手法の総称です。SEOキーワードを戦略的に選定することは、その一部に過ぎませんが、中長期的に見ると、非常にインパクトの大きい集客効果が期待できます。
うまくいけば、広告費ゼロで、集客が可能でしょう。実際に当社では、総アクセス数は多くないものの、問い合わせは十分すぎるくらいにいただいています。実を言えば、自社のサイト構築に割く時間も労力もなかったので3年以上、備忘録としてしか使っていませんでした。最近、少しずつ整備していますが、恥ずかしながら内容の薄い記事もまだまだたくさんあります。それでも一定の、集客効果はありますから面白いものです。
コンテンツマーケティングで成果を上げるには?
コンテンツマーケティングとして成果を上げるためには、ここでお伝えしてきた正しいSEOキーワードの選定と、一貫した戦略性が重要です。一貫した戦略性とは、顧客の定義と提供価値を明確にして「誰に、何を、どのように届けるのか」という戦略の軸をブラさないこと。
上手なキーワード選定ができたとしても、見込み客にとって意味のないキーワードだったり、どう考えても収益に繋がらない検索ニーズであれば、意味がありません。極端な話、「宅配ピザ専門店」が「寿司の握り方」で上位検索されても収益にはつながらないですよね。
ひとつひとつのキーワードの検索ボリュームは小さいとしても、見込み客の脳内SEOを理解して、それぞれで上位を取れた方が売上に繋がるのは自明です。
コンテンツマーケティングの持続はリスクヘッジになる
もうひとつ、重要なことを伝えさせてください。コンテンツマーケティングとしてSEOコンテンツを自社サイトで構築していくことは、企業にとってリスクヘッジになると言えます。なぜなら、すべての集客手法にはトレンドもあれば、外的な規制や、外部環境の変化もあり、長期的に安定するとは保証できません。SEOもまた同様で、Googleのアルゴリズムが大幅に変更され、検索順位が変わることも考えられます。
でも、ここでお伝えしてきた本質的な考え方は、Google検索の大きなモデルチェンジがない限り、大きく左右することはないでしょう。ユーザーの悩みや課題に応える形でコンテンツを提供していれば、その情報にアクセスするためのユーザーニーズは消滅しないからです。
そうしたマーケティング活動が長期にわたり続くことで、トレンドによる影響も最小限に抑えられます。むしろ、長期的な視点でキーワードを選定することで、そのキーワードから長きにわたって流入がきたいできるかもしれません。そうなれば、実質広告費ゼロで集客できます。それぞれのキーワードの寿命が長いほど、そのキーワードを使用したコンテンツの有効性も高まるわけです。
積み重ねたコンテンツは、あなたにとって、まさに資産となります。
SEOキーワード選定の成功事例
最後に、SEOキーワード選定の成功事例をご紹介しましょう。成功事例からは、ニーズと供給のバランスを考えた選定方法や、人気キーワードの活用法、さらには季節性やトレンドを押さえた戦略性の高い選定方法など、多くの学びがあります。
SEOキーワード選定で、オーガニック検索が増えた事例
SEOキーワード選定でオーガニック検索(自然検索)が増えた事例はいくつもあります。
当社でも、ただの「ホームページ 制作」「ホームページ 作成」では上位検索が難しいので「勝てる ホームページ」というキーワードに絞りました。それ自体の月間検索数は10件です。しかし、そうしたキーワードも、10個集めれば月間検索数は100件になります。
当社の場合、100件のうち3%の3件が、何らかの成約に繋がれば、事業が成り立ってしまうので、それだけで十分なわけです。しかし実際は、月間3000人以上が現在、訪問してくれていて、それだけで多くの恩恵を受けています。お察しの通り、クセス数は一般的なサイトの基準に比べると、めちゃくちゃしょぼいですよ(笑)
言い訳させてもらえば、きちんと手を入れ始めたのは2023年春頃で、半年かからず一定の成果を得れたので、まあ良いのではないかな、と思っております。だいたい、アクセスが急増しても対応しきれません。それに自社サイトで成果を上げるより、クライアント様のサイトで成果を上げた方が実績に繋がりますし、自信にもなります。そしていずれは、自分に返ってくると思っています。情けは人のためならず、ですね。
当社がコンサルティングしているクライアント様の成功事例もお伝えしたいところですが、クライアント様の競合他社に目に見えない戦略を伝えてしまうリスクがあります。そのため、やや抽象的となりますが、あるオンラインエデュケーションサービスの事例をご紹介しましょう。
当社でSEOキーワード選定をこれまでお伝えしてきた手法で見直し、特定のキーワードに絞ってWEBサイトの改善を行いました。その結果、半年でオーガニック検索からの集客が3倍になったんですね。この事例から学べる重要なポイントは、より具体的かつ絞り込まれた戦略的なキーワードを選定することで、想定するターゲット層からのアクセス数が増えた、ということ。当たり前ですが、問い合わせも増えました。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。疲れましたよね。僕も、熱を込めて、解説したので、かなり疲れました(笑)
初心者の方は特に一度読んだだけでは、頭に入らないと思います。僕も、たくさんの書籍や情報をあさりましたが、なかな腑に落ちず、実践に活かすことができませんでした。でも、色々と試していくうちに、時には痛みを伴いながらも成果を上げることができました。
「正しいSEOキーワードの選び方」は、あなたをネットビジネスの世界で長期的に豊かにするスキルの一つだと思っています。難しい内容も多かったと思いますが、ぜひ繰り返し読んで、あなたの血肉にしてください。それが、あなたの人生の豊かさに繋がれば、これ以上うれしいことはありません。
なお、ぞろ屋で提供している無料LINE講座や有料コンテンツでは、こうした実践的なノウハウを教えているのでよければそちらも参照ください。